大槍葦人

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大槍 葦人おおやり あしと、男性)は、日本イラストレーター漫画家ゲームクリエイター。別ペンネームとして「大槍蘆人」、「NOCCHI」等がある。株式会社モノクローマアダルトゲームブランドLittlewitchの代表。

略歴

  • 1990年代半ばからコミックパピポ等の成人誌にて成人向け漫画を執筆し始める。
  • 同時に自身のサークル「INKPOT」にてコミックマーケット等の同人誌即売会同人誌の発表を続ける。「INKPOT」はコミックマーケットではいわゆる「壁サークル」と言われる人気サークルであった。発表された同人誌は現在でも中古市場で高値で取引されており、ものによっては発表当時の倍以上の値段がついている事もある。
  • 1999年に「NOCCHI」名義でドリームキャスト用ソフト『北へ。』のキャラクターデザインを担当する。成人向けでない、全年齢向けのゲームを手掛けた事により、更に幅広いファン層を獲得する。
  • 2001年2月、ゲームメーカー「Littlewitch」を立ち上げる。
  • 2002年7月5日、Littlewitchとしては処女作となる『白詰草話』を発売。
  • 2002年12月30日、コミックマーケット63(冬コミ)に参加。これを最後に自身の同人サークル「INKPOT」を解散させ、事実上同人作家としての活動を終了させる。最後に発表した同人誌(「RETRO」)の中では、当時発表を続けていたオリジナルの漫画「黒姫」を完結させて同人活動に一区切りつけたい、との旨が記されていたが、製作の遅れからそれはかなわなかった。なお、発表する事が出来なかった「黒姫」のプロットはゲームのストーリーとして使うことを示唆していた。また同人活動を終了させる理由として、ゲームの製作に集中したいということが同じ同人誌の中に記されていた。当日は新刊が完売した後、新刊を購入した参加者にイラスト入りでサインをするというサービスも見せ、新刊が完売したというのに一時サークル周辺は混乱になりかけた。
  • 2003年以降はLittlewitchとしてのゲームの製作に携わる。原画やキャラクターデザインなどの視覚的な面だけでなく、シナリオや監督などの演出面でも参加している。

作風

  • カラーイラストでは、時として主線(輪郭線)をはっきりと残さず、印象派の絵画のような柔らかく儚い雰囲気を持つ絵が最大の特徴。また多くの場合、意図的に鉛筆線の表情を活かした、生々しさとでも言うべき独特の画風を持つ。
  • 少女がキャラクターとして登場することが多く、彼の描く少女は定評がある。2005年12月現在Littlewitchで発表されたゲームのヒロインは全て少女であるか、もしくは少女を含む。これには本人の嗜好が多分に含まれているともみられる。
  • 初期はどちらかというと男性の描写を得意としていた。今でも彼の描く美青年を好むファンもいる。
  • 巨乳の描写は苦手らしく、Littlewitchの製作日記の中でわざわざそれを描写する練習をしている事を示唆していた。
  • 衣服・家具などのデザインにもこだわりを見せる。出版された同人誌の中には、人物が袖を通していない、洋服(主に少女服)だけのイラストを多数収録したものも数冊存在する。

関連項目

外部リンク