ARIA
模板:継続中の作品 模板:Otheruses 模板:Infobox animanga/Header 模板:Infobox animanga/Manga 模板:Infobox animanga/Manga 模板:Infobox animanga/Novel 模板:Infobox animanga/TVAnime 模板:Infobox animanga/TVAnime 模板:Infobox animanga/Anime 模板:Infobox animanga/OVA 模板:Infobox animanga/Game 模板:Infobox animanga/Other 模板:Infobox animanga/Footer 『ARIA』(アリア)は天野こずえの漫画作品(フィクション)、およびそれを原作としたドラマCD・アニメ・小説・ゲーム等のメディアミックス作品。コミックは累計300万部突破。
概要
「月刊ステンシル」(エニックス(現スクウェア・エニックス)刊)にて連載されていた『AQUA』(アクア)の続編として、「月刊コミックブレイド」(マッグガーデン刊)の2002年4月創刊号より連載開始。
一言で表すなら「水と癒しの物語」(連載初期は作者曰く「水と猫の物語」)。コミック紹介では「未来形ヒーリングコミック」と表記される。
作者の遊び心か、物語の中に作者の過去の作品の登場人物や作者の周りの者たちが登場していたり、ほとんどの登場人物の名前の頭文字が「A(あ)」で統一されている。
単行本1冊で1つの季節を描く形態をとっており、1冊には本編5話と巻によっては番外編(Special Navigation)が収録される。緩やかな季節、時間の流れこそあるものの、基本的に1話完結(各話完結)型である。
「アリア」とは作者の飼い猫(故)の名前で、また偶然か意図的かは不明だが、エイジアのアルバムタイトルも『AQUA』の次に『ARIA』が発表されるという流れになっている。
メディアミックス
2005年10月には『ARIA The ANIMATION』(アリア ジ アニメーション)のタイトルでアニメ化し、翌2006年4月から第2期『ARIA The NATURAL』(アリア ザ ナチュラル)も放送された。2007年の9月にはOVA版が『ARIA The OVA 〜ARIETTA〜』(アリア ジ オーブイエー ~アリエッタ~)のタイトルで発売された。テレビアニメ第3期『ARIA The ORIGINATION』(アリア ジ・オリジネーション)が2008年1月より放送開始。
2006年9月には『ARIA The NATURAL ~遠い記憶のミラージュ~』(―とおいゆめのミラージュ)のタイトルでゲームも発売された。
この他にもキャラクターグッズやドラマCD化、画集発売などのメディアミックス展開を推進している。
AQUAについて
『AQUA』(アクア)は「月刊ステンシル」2001年3月号から同年11月号まで連載された漫画作品。『ARIA』の前編にあたる。連載中に、エニックスお家騒動が起こり、「月刊コミックブレイド」への移籍にあたって改題した。内容は完全に連続しており、実質的に『ARIA』とは同じ作品である。ただし、特にAQUAから読みはじめなくても内容は理解できる仕組みになっている。なお、現在ステンシルコミックスの『AQUA』は絶版となっており、マッグガーデンより新装版『AQUA』が出版されている。尚、この新装版の2巻には、『ARIA』の番外編として発表された2本のエピソードも収録されており、『AQUA』の時点では未登場だったキャラクターが出てくる話がある。
あらすじ
模板:ネタバレ 地球(マンホーム)出身の水無灯里(みずなし あかり)は、一人前の水先案内人(ウンディーネ)になることを目指し、AQUA(アクア)へやってきた。現在は先輩のアリシアと猫のアリア社長のいるARIAカンパニーで、半人前としてゴンドラ漕ぎと観光案内の練習をする日々を送っている。
ネオ・ヴェネツィアの優しい風景の中、成長していく灯里とその周りの人々の四季折々の生活を描く。
AQUA
アクア(AQUA)は、漫画・アニメ作品『ARIA』に登場する架空の惑星である。
概要
『ARIA』の世界(A.D.2301頃)に出てくる火星は、惑星地球化改造(テラフォーミング)から約150年が経過した頃にあたる。火星はテラフォーミングの際、極冠部の氷の予想以上の融解で地表の9割以上が海に覆われた水の惑星となっており、アクアと呼ばれている。
『ARIA』の舞台となる町、ネオ・ヴェネツィアはネオ・アドリア海に浮かぶ多数の島の1つに地球(マンホーム)のヴェネツィアを移転したもので、歴史的建造物も多い。また、それに伴い、イタリアやヴェネツィアの風習や伝統行事も受け継がれている。現在のヴェネツィア同様、自動車の乗り入れは全面禁止とされている。
ネオ・アドリア海に浮かぶ島々には、アクア入植時に入植者の出身国ごとに島が1つずつ割り当てられ、それぞれの島にそれぞれの国の伝統を活かした文化村が作られている(ネオ・ヴェネツィアもその1つ)。国境などの境界線が存在しないため、近隣の島にはゴンドラなどの移動手段を用いて、自由に出入りが可能。中でも日本村はネオ・ヴェネツィアから近い場所にあるようで、ここが話の舞台になることもしばしばある。なお、ネオ・ヴェネツィア自体も日本文化の影響を受けているのか、チラシやポスターに日本語が書かれていたり、郵便局のマークが日本のそれと同一であるなどの点を挙げることができる。また姓と名の片方、もしくは両方に日本風の名前が使われていることも多い。
マンホームのヴェネツィアは21世紀前半に大規模なアクア・アルタにより水没してしまっているが、カフェ・フロリアン等、いくつかの建物はアクアへと移築されている。
時間の流れ
アクアの自転周期は約24時間、公転周期はマンホームの約2倍の24ヶ月である。そのためアクアの暦は24ヶ月で1年となる。あくまで「約」と作中では断っているが、話をややこしくしないためにきっかり24時間×24ヶ月になっているように見える。因みに実際の火星の公転周期は約687日、自転周期は約24時間37分。
水先案内業界ではマンホームからの観光客が多いため、客が混乱しないようにと各水先案内人(ウンディーネ)の誕生日はマンホーム暦(地球暦)で公表されている。また、明らかになっている他のキャラクターの誕生日も全て1~12月の範囲内になっているため、行政などの正式な場でもマンホーム暦が使われていることが伺える。
アクアでは誕生日は1年(24ヶ月)に1度しかないが、マンホームに合わせて、1年で2歳分歳をとるようになっている。正式な誕生日の12ヵ月後(マンホームで言うところの1年後。つまり、アクアで言うところの2度目の誕生日)は裏誕生日と呼ばれ、その日にまた誕生日を祝うこともある。だが、年をとるという描写は特に見られない。また、コミックスのカバーには、どの巻も「A.D.2301」と書かれている。
作中ではアクア暦(A.C.)0075年=マンホーム暦(A.D.)2301~2302年となっている。
アクア以外の宇宙
アクアに対して地球はマンホームと呼ばれている。なお、地球の衛星である月をルナワンとし、火星の衛星であるフォボス、ダイモスを、それぞれルナツー、ルナスリーと呼んでおり、ルナワンには月面都市が存在する。
ARIAの世界でのマンホームは美観化と合理化が進み、買い物や仕事を自宅で済ませることが可能。気候制御装置も用いられ、アクアの手動制御と違いこちらは自動機械制御。合理化の影響か、風鈴や花火といった風物詩的なものも幾つか廃れてしまったようだ(花火は擬似映像=ホログラムとして存在)。またアリシア曰く、自然の海ではもう泳ぐことが出来ない環境になっているとのことだが、月刊ウンディーネ2302年13月号のゴンドラ協会報には「マンホームでは特定地域外での遊泳が禁止されている」と記載されているのでごく僅かな浜辺では遊泳可能である。
アクアの職業
アクアには特徴的な4つの職業があり、四精霊の名前で呼ばれている。
- 水先案内人(ウンディーネ)
- この作品に出てくるウンディーネとは、観光専門のゴンドラ漕ぎのこと。女性しかなれない、アクアのアイドル的職業。(運搬などのゴンドラ漕ぎは全て男性が就く為、逆にいえばゴンドラを漕ぎたい女性は水先案内人になるしかない)
- ウンディーネは手袋の有無が能力の目安となっており、見習いは両手袋(ペア)、半人前は片手袋(シングル)、一人前は手袋なし(プリマ)である(ただし、第3巻や第6巻で「両手袋」に「ダブル」とルビが振ってあるものがある。おそらく誤植)。これは腕のいいウンディーネほど無駄な力を入れずにゴンドラを操り、手にマメを作ることもなくなるため手袋が必要なくなるからである。
- プリマ昇格にはゴンドラ協会が定期的に行う試験に通る必要があるが、ランク昇格には明確な基準は無く、各水先案内店や師事する先輩ウンディーネの指導方針に任されている。シングル昇格試験は「希望の丘」と呼ばれる場所を目的地としたクルーズで、これが試験であること・その位置や行程を口外する事は禁じられている。プリマに関しては試験方法や基準はすべて試験官による。プリマへの平均昇級年齢は18歳~20歳で、プリマになると各々が考えた通り名を名乗る事が許される。
- 基本的に営業ができるのはプリマのみだが、シングルでも指導員のプリマが同乗していれば営業が可能。(但し、トラゲット(渡し舟)に限りシングルのみでも営業可能。)料金はプリマと比べて格安だが、プリマが漕ぐゴンドラの方が安全かつ確実であるため、需要はあまりない。ちなみに作中で灯里は「代金を取らず、お友達として同乗させる」という裏技を時々使っている。「規則で禁止されているのは<シングル以下のウンディーネによる舟を使用した営業行為>であって、<人を同乗させること>自体は禁じられていないはず」という反対解釈によるギリギリの裏技だが、周囲の人々の寛容もあって黙認されているようだ。この裏技の考案者は灯里本人ではなく、暇つぶし目的でタダ乗りしようとしたサラマンダーの暁である(アニメではアイ。ただし、その前に暁もタダ乗りしている)。なお、シングルなら補助員としてプリマの漕ぐゴンドラに同乗することが出来る。ただし、アニメにはペアであるアリスがアテナや晃の漕ぐゴンドラに同乗しているシーンがあり、小説版にも同じようにアテナの漕ぐゴンドラにアリスが同乗している。そして月刊ウンディーネ第3巻(18月号)ではアリスがアテナの同乗の下ゴンドラを漕いで取材に応じている為、かなり臨機応変にこの規則は運用されていると思われる。
- 基本的な制服は統一されており、夏はセーラー服のようなシャツ(ただし、ARIAカンパニーのみデザインが大きく異なり、開襟シャツになっており、後ろの襟にのみセーラー服の形状を残している)、アンダーにはスリットの入ったワンピース、帽子、靴と指なし手袋、胸元にはリボンがついている。冬服は、長袖のワンピースの上から、首元にリボンのついたケープを羽織る(手袋のデザインも夏とは異なる)。会社毎に、服の模様、帽子、リボン、靴、手袋、およびワンピースのスリットの位置が異なっており、会社毎のアクセントになっている。また、袖や帽子には各社のロゴタイプが入っている。
- 火炎之番人(サラマンダー)
- 浮き島とよばれる気候制御装置の番人。
- アクアは太陽から遠く離れているため本来はとても寒いが、彼らが浮き島から大量の熱量を放出することで気候を調整している。なおマンホームと違い人力によるマニュアル調整なので、残暑など季節と若干のずれがある。暁曰く「どでかい釜の番人」。
- ウンディーネと同様に一人前と半人前の区別が為されているが、いまだ暁以外のサラマンダーが登場していない(一人前のサラマンダーが登場していない)ため、半人前の段階でどのような職務上の制限があるのかは不明。
- 地重管理人(ノーム)
- アクアの重力を制御している管理人。
- アクアはマンホームよりも重力が小さい(マンホームの約1/3)ため、重力石と呼ばれる大質量をもつ特殊な石を地中に張り巡らしたパイプに流すことで制御している。このパイプの中を重力石が流れる時に不思議な音がする。重力石を操る機械はパイプオルガンのような形をしており、能力の高いノーム程大量の重力石を一度に扱い、神秘的な音色を奏でることができると言われている。彼らの居住区は地下深くにあり、壁面にたくさんの家々が設けられている。仕事場はアクアの最下層である。また地下深くに住んでいるためか小柄で、夜目が利くが、その代わりに強い光には弱く、外に出る時には黒いマントとサングラスは欠かせない(但しアニメではアルが日中でもサングラスではなく通常の眼鏡を使用している)。外に出る時は大抵買出しの時ぐらいなので、地上ではあまり見かけることはない。
- サラマンダー同様、半人前の段階でどのような職務上の制限があるのかは不明である(重力石を扱う事はできる)。
- 風追配達人(シルフ)
- エアバイクで各種物資を運送している配達人。作中には、浪漫飛行社(ウッディーが所属)、海猫運送等が登場する。
- ネオ・ヴェネツィアと浮き島は、車が全面的に禁止されているため、彼らの存在は欠かせない。基本的には物資の運送が主な仕事だが、個人宛のお届け物の仕事も扱っているため、数も多い。なお、シルフに関しては、「半人前」「一人前」などのランク付けが存在するか不明。
水先案内店
水先案内店という業種が誕生したのは起源店(「オリジン」と呼ばれる)である姫屋の創業時期から見て2180年前後と思われる。初期の頃は約30人しかウンディーネがいなかったが、ネオ・ヴェネツィアが観光都市として人気が出てくるにつれて業界も発展し、物語の時点で約300人のウンディーネがいる。なお、初め3社あったオリジンで現在も営業を続けているのは姫屋のみである。
ウンディーネは全て会社組織に所属し、個人営業は行われていない。たとえ所属ウンディーネが1名であっても、必ず会社組織になっている。全ての会社には“社長”と呼ばれる、青い眼をした猫がいるが、もちろんこれはお飾りで、(理由は各種用語の“アクアマリンの瞳”を参照のこと)実質的な経営は人間が行っている。
水先案内店は姫屋(創業2180年)、MAGA(創業2261年頃)、ARIAカンパニー(創業2281年)、オレンジぷらねっと(創業2291年)、奇想館、エンプレス(ともに創業年不明)等がある。そのうち姫屋とオレンジぷらねっとは、双方合わせてウンディーネ全体の約半分を占める大店である。
ARIAカンパニー
- 社長はアリア。創設は2281年。従業員数は2名。保有舟数は3艇。所在地はネオ・スキアヴォーニ河岸4914。住所は現在イタリアにあるRiva degli SchiavoniにNeoをつけたものである。
- 創設者はグランドマザーこと天地秋乃。開業時、従業員は彼女1人だったため、現役のウンディーネでありながら経営者を兼任するという業界初の会社運営を行っていた。創業時から小規模主義を守っており、現在でも従業員はアリシア・フローレンスと水無灯里の2名のみ。その為アリシアと灯里には共に同期入社の同僚はいない。ただし、オールのナンバーは7番まであり、アリシアが入社する以前にも数名のウンディーネがいたとみられる。また、第9巻のアリシアのセリフから、彼女がシングルだった頃には最低でも1人、作中未登場のウンディーネがいた事が確認されている。
- 灯里が入社するまで(社員がアリシアのみの時)4年連続で社員1人あたりの平均売上高1位を誇っていた。(灯里のプリマ昇格でタイトル奪還の可能性が出てきた。)
- 建物の構成は、1階が店舗、2階が事務所兼客間、3階(屋根裏部屋)が従業員用の個室となっている。この個室は、代々新米ウンディーネに譲り渡されてゆくのがARIAカンパニーの慣わしである。
- ARIAカンパニーの制服のデザインは、創業者であるグランドマザーこと天地秋乃の常連客で交流のあった人気デザイナー、アーシア・クラウディアが彼女のARIAカンパニーの設立を祝してデザインしたものである。
姫屋
- 創業したのは2180年。従業員数は80名、保有舟数は100艇。所在地はネオ・スキアヴォーニ河岸8113。
- マンホームの香港で栄華を誇っていたイギリスの名門グランチェスタ家の、アクアの第1世代として入植したアーサー・C・グランチェスタがサン・マルコ広場に程近い場所にオフィスを構えたのが始まり。なお高級ホテル「ダニエリ」を改装した現在の社屋に移ったのは2201年のこと。アクアでウンディーネという職業が誕生して以来、100年以上業界の盟主として君臨する老舗企業。
- 藍華はここの跡継ぎ。また現在の社長はヒメ。
- 創業当初は社員10名ほどであったが、その後ネオ・ヴェネツィアの人気が高まるにつれ大きく発展。ネオ・ヴェネツィアの水先案内業界の歴史とともに歩んできた会社のため、いままで数々の歴史に名を残すようなウンディーネも輩出しており、特に大きな貢献をした者を独自に顕彰し、更に敬意を表して使用していたオールのナンバーを永久欠番としている。現在永久欠番となっているのは、時代の古い順にアガサ・ファンジオ(No.5)、アンナ・S・D・シルバ(No.12)、天地秋乃(No.1)、明日香・R・バッジオ(No.2)の4人となっている。明日香・R・バッジオは現在水先案内人ミュージアム館長。
- 藍華・S・グランチェスタのプリマ昇格に伴いサンタ・ルチア駅近くに支店を新規開店し、藍華が跡取り修行の一環として支店長兼プリマ・ウンディーネとして就任することになった。
- ウンディーネ各々に個室が割り振られており、個室にはキッチンが設けられているため、食事は各自で自炊するのが基本だと思われる。
オレンジぷらねっと
- 姫屋と並ぶ水先案内店。従業員数は81名、保有舟数は120艇。所在地はネオ・フラーリ広場0111。
- 創業したのは2291年という新鋭店。巨大複合企業体・アマデウス財団の手によって中堅案内店2社を吸収合併する形で創業した。創業当時ですでにペア、シングル、プリマを合わせて60人(内プリマが20人)を擁していた。創業初年度より業界売上2位を記録、創業5周年(2296年)を迎えた頃には従業員数・業績とも顕著な伸びをみせる。年々売り上げを伸ばし、3年前には会社の総売上が姫屋のそれを越えて、現在はアクアの水先案内業界のトップに躍り出ている。その理由としては格安プランの存在と、星間通信(ユニバーサルネット)での24時間予約受付が上げられている。ちなみに100年以上に及ぶ水先案内店の歴史の中で、制服のイメージカラーにオレンジ色を採用したのはここが初めてである。また、ウンディーネ業界の人材開拓にも積極的であり、スカウトによる採用体系の取り入れや、ウンディーネ養成学校の経営も行っている。
- オレンジぷらねっとの名前が原作に登場した当初は別の猫が社長を務めていたが、アリスがまぁを見つける以前に亡くなった。現社長はまぁが務めている。
- ウンディーネには相部屋が割り振られ2人1組で生活しており、食堂や浴場などの設備が充実している。なお、表向きは一般人の立ち入りは禁止されているが、ウンディーネ各々が裏口からこっそり招き入れている。また寮長に話をつけるだけで(アテナ・グローリィの力もあった可能性もある)寮への部外者宿泊が可能なため、半ばこの規律は守られていない。
- 社屋は15世紀の中世ヨーロッパに実在した古城をモデルに、巨大且つ重厚な石造りの建物である。
- 前述のように中堅水先案内店2社を吸収合併する形でスタートした為、創立時よりアレサ・カニンガム、明海・S・ジョーンズという有名プリマウンディーネが在籍することになった。
行事
行事の時期/季節順に記載。
- エピファニア[Epifania]
- 生まれたばかりのキリストに東方の三賢者がお祝いを持って訪れたことを祝う日で、イタリアではエピファニアの1月6日までクリスマスシーズンが続く。現在では子供の為の祝日のような扱いで、前の晩に暖炉に靴下をぶら下げて眠るとベファーナという魔女のおばあさんが現れて、その年良い子だった子には素敵な贈り物を、悪い子だった子には真っ黒な炭を靴下に入れていくと言われている。ちなみに悪い子に送られる炭は、見た目がそっくりなお菓子としてこの時期店などで売られている。
- ベファーナは一説によると、サンタクロース(バッボ・ナターレ)の奥さんとも言われている。
- 舟流し(ふねながし)
- 4年に1度、冬に行われるお祭り。アカデミア橋からろうそくを乗せた紙の舟を願い事を込めて流す。無事、ネオ・アドリア海までたどり着くと、願い事がかなうと言われている。
- カーニヴァル[Carnevale]
- アクアで春が来ることを祝う大規模なお祭りで10日間行われる。バウータ(仮面)と黒いマントを身に付けて街を練り歩くのが正式な祝い方だという。お祭りの主役でもあるカサノヴァはそのお祭りの中で最も人気がある人物で、お祭りが始まってから100年以上同じ人物がそのカサノヴァを演じているという噂がまことしやかに流れている。アリア社長はこのお祭りの時期になると10日間ほど留守にするが、それはこのカサノヴァのお付をするため。
- アクア・アルタ[acqua alta]
- アクアで起こる高潮現象。南風と潮の干満、気圧の変化が原因で、足首から膝くらいまでの床上浸水が起こる。アクア・アルタの間は街の機能がほぼ麻痺するため、街に住む人たちは家でのんびりと過ごし、水先案内店も開店休業状態となる。ゴンドラが乗り上げると大変なため、水路の安全が確保されるまでゴンドラの運航も禁止だが、アリシアが普通に運漕しているところを見るとプリマは運漕してもいいようである。このアクア・アルタが過ぎると本格的な夏が来る。灯里曰く、日本で言うところの梅雨のようなもの。浸水してくる水は泥水ではないので後始末は比較的楽そうである(対して現実のヴェネツィアの水路はかなり濁り淀んでいるため、深刻である)。
- ボッコロの日(―ひ)
- 街の守護聖人、サン・マルコの祝日に実在のヴェネツィアでも行われる市民行事。マンホームでは4月25日、これから計算するとアクアでは8月20日に当たる(しかし、アクア・アルタが重なっているため、実際の日付は不明)。ボッコロとは「薔薇の蕾」の事であり、その日は全ての男性が愛する女性に赤い薔薇を一輪贈る事が慣わしになっている。
- この行事は実話がモチーフとなっている。ある下級貴族の若者が高級貴族の娘に恋をし、彼女の父親に認めて貰うため自ら戦争へ参加した。しかし、若者は戦の最中に負傷し、純白の薔薇の繁みの中で力尽きてしまう。若者は最後の力を振り絞り手元にある一輪の薔薇を摘み取ると、戦友へと託した。後に貴族の娘の元に、血に染め抜かれた薔薇が届けられる。それは最愛の人の死を告げる物であり、最愛の人からの永遠の愛の証であった。これが今日、最愛の人へ赤い薔薇を贈るボッコロの日の由来となった。
- レデントーレ[Redentore]
- 蒸し暑い夏の夜に涼を求めて光に飾られた屋形船で運河に繰り出し、伝統的な料理の夕食会を催すお祭り。船上で夜通し騒ぎ、明け方にリド島に集合して朝日を眺めて終了する。お祭りのピークである深夜12時には、花火が一斉に打ち上げられる。名前の由来はマンホームのジュデッカ島にあったペストの守護教会、レデントーレ教会であり、もともとマンホームのヴェネツィア貴族の夏の風習だったのが、ペストが治まったことを記念し、お祭りとなった。
- 舟の火送り(ゴンドラのひおくり)
- 廃船となるゴンドラをサン・マルコ広場に積み上げて点火し天に還す、夏の総決算とも言うべきお祭り。廃船になるゴンドラの台数に影響されるためか、お祭り好きなネオ・ヴェネツィアでも数年に一度しか行われない。
- ヴォガ・ロンガ[Vogare Longa]
- 「ヴォガ・ロンガ」とは「長く漕ぐ」という意味。ネオ・ヴェネツィアで市民総出で開催されるゴンドラのお祭り。レースとなっている。約32kmを走破しないとならないため、早い人でも4時間、遅い人では丸一日かかるという。勝敗などは関係なく、楽しむためのお祭りでプロアマ問わず数多くの人が参加する。シングルのウンディーネがプリマに昇格するための試験だとも言われているが、それは事実無根の噂に過ぎなかった。このヴォガ・ロンガが終わると本格的に冬支度が始まるらしい。
- カウントダウン
- みんなで年越しを祝うイベントでアクアでは、年明けに使い古した物を投げ捨てて「アウグーリオ(Auguri)」「ボナーノ(Buonanno)」(イタリア語の発音にあわせて、アニメでは「アウグーリ」「ボナーノ」)と叫ぶ習慣がある。また、カウントダウンを待つまでの大晦日の間には豆料理を食べる。豆はお金の象徴で、福を呼ぶと言われている。さらに、タンスやテレビ、お皿など様々な物が民家という民家から投げ捨てられる。投げ捨てる物は使い古した物ならなんでもよい。大変危険なため、年越しからしばらくの間は民家に近づかないようにするのが鉄則。現在のヴェネツィアでは窓から投げるのは危険なので禁止されており、投げる時は広場の決まった場所でコップ・ビン限定で投げるようになっている。なお、ネオ・ヴェネツィアでのカウントダウンでは、近所に日本の文化の村があるためか、お汁粉(ぜんざい)を配るお店(和食だが豆料理のため)が見られたりもする。
地理・施設
- ウィネバー[WINEBAR]
- ネオ・ヴェネツィアにあるイタリア料理店。晃が同伴指導のご褒美に灯里達にピザを御馳走したお店で、以降第7巻でも昼食を取るために訪れるなど、彼女達が外食をする際のお店の1つとなっている。[Ristorante Carpaccio]と書かれているため、本来カルパッチョ専門店のようだが、パスタやピザなど、イタリア料理なら一通り扱っているようだ。このお店の女性店員と灯里はよくお喋りをする間柄なのだが、自己紹介をしていないのでお互い名前を知らない。
- またこのお店は、アリシア達水の3大妖精がまだシングルの頃、晃がアテナからオレンジぷらねっとの内部情報を引き出そうとした「恋のカテナチオ大作戦」が遂行されたお店でもある。
- 営業時間が長いため(特に昼過ぎにやっている事が理由で)、晃がよく昼食に使っている。
- 火星開拓基地(アクアかいたくきち)
- アクアのテラフォーミング時代に、必要な資源を採取するためにアクアの至る所に建てられた。テラフォーミングが終了した現在ではその殆どが無人の廃墟となっている。アニメで灯里が手紙を届けるために訪れた基地は、アクアの水資源を確保するために地下水脈を採掘していたが、予想以上の水を掘りあげたためか基地は海底へと没していた。その基地跡には多数の開拓者の墓標が残り、当時の過酷さを物語っている。その中には手紙の宛先人の墓もあり、灯里はその内容を伝えるため封を開け、そこに込められた当時の人々の想いに触れ涙した。
- カフェ・フロリアン[Caffe Florian]
- アントニオ・コルレオーネがオーナーを務めている、サン・マルコ広場にある由緒正しいカフェ。ゴンドラ協会の会合は、ここで行われている。カフェラテはここが発祥の地である。マンホームのヴェネツィアで1720年ごろに創業し、その後ヴェネツィアが海に沈む前に店の内装を全て解体保管し、アクアが出来たころにネオ・ヴェネツィアで創業した。一日に数回、カフェで出すワインが日に当たって味を損ねないよう、建物の影に合わせて席を移動する「影追い」を行う。ヴェネツィアに実在するカッフェ・フローリアンがモデル。ちなみに現在のカッフェ・フローリアンでは影追いは行われていない。
- 希望の丘(きぼうのおか)
- ネオ・ヴェネツィアの外れにある小高い丘。頂上までは陸橋水路と水上エレベーターで結ばれており、ネオ・ヴェネツィアを一望出来る景観が楽しめるため、観光名所の一つとなっている。そのため、ゴンドラや水上バスなど、多くの船が行き来する難所であり、ここを通るには漕ぎ手の技量が問われる。この水路をプリマ同伴の元、無事トラブル無く頂上まで辿り着く事がペアからシングルになるためのウンディーネの昇格試験であり、この試験はペアのウンディーネには内緒で行われるのが伝統となっている。
- なお、希望の丘とはウンディーネの間で呼ばれている名であり、実際には本来の地名があると思われるがそれは不明である。
- サン・マルコ広場(―ひろば)
- ネオ・ヴェネツィアの中心部にある大きな広場で英雄ナポレオンが「世界で一番美しい広場」と賞賛した。巨大な2本の円柱が特徴的である。付近にはカフェ・フロリアンやサン・マルコ寺院、大鐘楼などがあり、また舟の火送りやカウントダウンなど多くのお祭りの舞台にもなっている。なお、この広場にある駐舟所は、灯里達が合同練習を行う際の集合場所、もしくは別の場所で集合する際にゴンドラを停める場所としてよく使用している。詳しくはサン・マルコ広場を参照。
- サン・ミケーレ島(―とう)
- マンホームのヴェネツィアに実在し、ネオ・ヴェネツィアにも存在する、墓地で有名な島。詳しくはサン・ミケーレ島を参照。
- ネオ・ヴェネツィアの舟乗り達の間にはサン・ミケーレ島に関する怪談も伝わっており、その内容とは「黒い喪服の女性にサン・ミケーレ島まで連れて行って欲しいと頼まれるが、その申し出を受けると必ず神隠しに遭ってしまう」というもの。灯里はこの神隠しに遭いかけるが、ケット・シーによって助けられた。
- トラゲット[Traghetto]
- ゴンドラを使用した渡し舟のこと。シングルが唯一指導ウンディーネ(プリマ)の同乗指導なしで行える正規の営業行為。観光案内のゴンドラと違いゴンドラの前と後の2人の漕ぎ手で客を運ぶ。
- 現在の地球のヴェネツィアでもヴァポレット(Vaporetto=水上バス)、モトスカーフィ(Motoscafi=水上タクシー)と並ぶ三大交通手段として市民の生活に定着しており、0.4ユーロ(約60円)と格安で乗ることが出る。ちなみに水上バスは72時間チケットで13.08ユーロ(約2713円)である。ゴンドラは40分で55~120ユーロ(約7845~18828円)程度と他に比べて一際高いが、これはゴンドラが移動手段というよりは観光用の乗り物である為である。
- マルコポーロ国際宇宙港(―こくさいうちゅうこう)
- ネオ・ヴェネツィアの中心地、サン・マルコ広場の横にある国際宇宙港。マンホームとアクアを結んでいる宇宙船の発着場所であり、灯里もここからアクアへの第一歩を踏み出した。建物は2150年ごろの火星移住プロジェクト開始当時に、火星へ移住した人々を管理する移民総督の宮殿として建てられたもので、ドゥカーレ宮殿がモデル。ちなみに灯里がアクアへ来る時に利用したり、作中よく空に浮かんでいたりする、船体に「MARS.」と書かれた宇宙船はSSSA(Solar System Speace Airline:太陽系航宙社)のものである。
各種用語
- アクアマリンの瞳(―ひとみ)
- 青い瞳をしている猫のこと。昔からアクアマリンは海の女神として航海のお守りとされている。そのためネオ・ヴェネツィアで水先案内店を営む者は、青い瞳をしている猫を水先案内店の象徴として、仕事の安全を祈願して社長としている。この場合、火星猫でなくともよい。
- お狐さま(おきつねさま)
- ネオ・アドリア海の島の1つに日本の文化村がある。この島にある京都の伏見稲荷大社をモデルとした神社の守り神のことをお狐さまという。狐の嫁入り(お天気雨)で現れ、極希に人も連れていってしまうと言われている。灯里はその狐の嫁入りに遭遇し、連れて行かれるかと恐れておいなりさんをあげたところ、そのまま去ってしまう、という経験をしている。
- 火星猫(かせいねこ:アニメ版での表記は「アクア猫」)
- アクアにのみ生息する猫。話すことはできないが、タイプライターを扱える(すなわち言語と文字を理解する)など人間並みの知能を持っている。その体型はぽっちゃり系だったり招き猫のような形だったりと様々だが、スマートな地球猫に比べて全体的に太った体型をしている。また大きさも人間の子供ほどのものもいる。鳴き声は「ぷいにゅ」や「まぁ」など一風変わったものが多い。仔猫の時は性別の判断がつきにくいため、アリスは獣医に言われるまでまぁくんが女の子ということに気づけなかった。
- ガチャペン&ムッくん
- ともにアクアで知られるキャラクター。ガチャペンはマンホームに伝わる古の幻獣。ムッくんはパペットアニメとして登場しているアリスが大好きな謎の毬藻状キャラクターで浴衣や巾着、カツラなど様々なキャラクターグッズがある模様。元ネタは読んで字のごとくガチャピンとムック(ひらけ!ポンキッキ)から。ちなみに、アクア開拓時代には同じ古の幻獣として「ガチャモン」というのが語られている(こちらは『ウルトラQ』に登場したガラモンが元だと思われる)。
- 舟謳(カンツォーネ)[Canzone]
- イタリア語で歌を意味し、ここではゴンドラ観光の際に漕ぎ手が客に披露する歌を指す。ウンディーネにおいては操舵・接客に並ぶ重要なスキル。かつてグランマがプリマ昇格試験を受けた時(2267年頃)は、技術力を測る課題曲とレパートリーを確認する自由曲に分かれての審査となっていたが、現在の試験内容については不明。当代ではオレンジぷらねっとのアテナが突出した技量を持ち、彼女のカンツォーネが音楽メディアとして販売される程。
- 月刊ウンディーネ(げっかん―)
- アクアのカナーレ書房から発売される月刊雑誌。アクアの雑誌であるが、マンホーム版もある。また名前から分かるようにウンディーネ専門誌だが、インタビューやコラム、占いから漫画まで内容は多岐に渡っている。連載中の「プリマをねらえ!」という漫画はアイのお気に入り。
- 作中ではアニメと小説で登場。専門誌でありながら、アクアでのアイドル的職業であるウンディーネの特集雑誌のため意外と一般誌なのかもしれない。
- またこれをモデルにした月刊ウンディーネ(1~3巻)がマッグガーデンより発売されている。なお月刊という名前だが、あくまで単行本である。こちらの項目を参照のこと。
- 舟(ゴンドラ)[Gondola]
- 灯里たちウンディーネや、水路で仕事をする職業の人たちには欠かせないもの。
- ウンディーネのゴンドラは2種類あり、黒いゴンドラと白いゴンドラがある。ペアとシングルは黒いゴンドラを使い、プリマになれば白いゴンドラを使うことができる。舳先の装飾は各水先案内店ごとのオリジナルで、白いゴンドラは艇体の前後に施された装飾の色もそれぞれ異なっている(舳先の装飾についてはアニメ独自の模様で、原作では特に区別されていない)。座席などの内装は黒いゴンドラでも個人の趣向でわりと自由にアレンジが可能ということになっている。
- プリマのみが操舟する白いゴンドラの中には祝賀行事専用のものがあり、装飾などがひときわ豪華絢爛である。
- 他の職業では黒いゴンドラのみ登場しているが、実際のヴェネツィアのゴンドラも殆どが黒いゴンドラである。これはヴェネツィア共和国時代に黒い塗装が義務付けられていた事に由来する習慣であり、恐らくネオ・ヴェネツィアでもこの習慣は受け継いでいると考えられる。
- ゴンドラは「スクエーロ」と呼ばれる専門の工房で、オール・ハンドメイド、つまり完全に手作りで製造される。1艘あたりの製造期間は約3ヶ月前後、耐用年数は使用状況にもよるが約20年。ウンディーネのゴンドラは、客商売である都合上から美観が求められるために、ある程度痛んでくると、中古で他の用途(荷物運搬等)に転用される。白いゴンドラも塗装を塗り替えて同様の扱いを受けると考えられる。船体は全長11.5m、全幅1.4m、重量は約400Kg[1]。浅い水深を運行するため、船体の半分しか水に触れない構造になっている。数年に1度のオーバーホールを必要とし、最大6人(漕ぎ手は含まない)まで乗船が可能。
- 重力石(じゅうりょくせき)
- アクアの重力をマンホームと同じに保つため、アクアへの入植当初に開発された石。小さくても、非常に大きな質量を持っている。見かけは飴玉のような丸くてカラフルな石。これを大量にアクアの中心部へと送ることでアクアの重力を1Gに保っている。この石が地中に張り巡らされたパイプを流れる時に不思議な音がする。
- にゃんにゃんぷう
- アリア社長も大好きなヒーロー番組。毎週金曜日、午後5時30分、「よいこの連続劇場」にて放送されている。アニメ版には絵本も登場した。必殺技は「肉球キック」。アニメ第1期第8話にてアリア社長がこのヒーローに扮しており、ヒメ社長を一目惚れさせるも正体がばれ、彼女にそっぽを向かれてしまう。
- ちなみに、アリア社長はこの番組の主題歌に合わせて踊っているが、「ARIA The ANIMATION パーフェクトガイドブック」付属のドラマCDにて「にゃんにゃんぷう体操」と言う名前が付き、ネットラジオ第2期にも「にゃんにゃんぷう音頭」が登場している。ちなみにこの単語は作者の前作「クレセントノイズ」にも登場するため、おそらくそこから引っ張ってきたものではないかと推察される(ちなみに登場時は絵本でタイトルは怪盗にゃんにゃんぷうという名前であった)。
- ネオ・ヴェネツィアンガラス
- マンホームのヴェネツィア、主にムラーノ島の名産であるヴェネツィアンガラスの技術をアクアに移植した物で、ネオ・ヴェネツィアの名産。だがヴェネツィア水没の際にガラス職人たちが世界中に散ってしまい、文献資料や技術を受け継いだ職人をゼロから集め直すことになった。そのためそこで伝統が途切れたという意見が多く、一部の人々が所詮真似事と評する事に、心を痛める職人達も少なくない。
- 猫の集会(ねこのしゅうかい)
- 猫の王様が国中の猫を集めて行っているという集会。猫の王様はケット・シー。アリアとヒメはこの集会に参加していた。集会を行っている場所は、アクアがまだ火星と呼ばれていた頃の入植地跡となっている廃墟。このような猫の集会を始めとする猫の世界はネオ・ヴェネツィアの至る所に存在している。また、猫の世界は蜃気楼の中にも存在し、灯里がその中で出会ったバーテンダー(なお、彼は猫と同じ目を持っていた)はその場所を「人が追い付いてはいけない領域」と称している。これが蜃気楼自体の事なのか、猫の世界を含めた事なのかは不明である。
- 水の3大妖精(みずのさんだいようせい)
- 数多いるウンディーネの中で、基本的にプリマが1番技量が高いとされているが、更にこのプリマの中でも、ARIAカンパニーのアリシア、姫屋の晃、オレンジぷらねっとのアテナの3人はずば抜けた力量と実績を持っており、この3人にアクアの人々は敬意を表して「水の3大妖精」と呼び讃えている。なお、この呼び名はあくまでウンディーネの歴史の中でも特に高い能力と実績を持つこの3人のために作られた特別なものであり、常に業界のトップ3がこう呼ばれている訳では無い。
- 水の妖精(みずのようせい)
- 小説版でのキーとなるオペラ。ヴェネツィアが水没する寸前に書かれ、公演前日に劇場が水没してしまったため、資料も散り散りになるなど、まさしく「幻の作品」となってしまった。
- アッシュや灯里達の必死の努力により、ほぼ全資料が見つかり、アクアにて再現される事となった。
- しかしオリジナル版とは結末が異なり、オリジナル版では少女が海に身を投げた所で終わるのだが、復刻版では海に身を投げた少女は時を経てウンディーネとして生まれ変わっている。アッシュによると、このウンディーネのモデルは灯里ということである。
- ちなみに、「月刊ウンディーネ」にもこのオペラの広告が掲載されており、「主催/ベリルカンパニー 協賛/ゴンドラ協会」と紹介されている。また、ベリルツーリストと提携してオペラ観劇とネオ・ヴェネツィア観光をセットにしたパックツアーも併せて宣伝されている。
- 夜光鈴(やこうりん)
- アクアの特産品の風鈴。風鈴の玉が夜光石というアクアの海底だけで取れる鉱石で作られている。石の中のルシフェリンという成分がルシフェラーゼという酵素作用で酸素と結びつき、分解する時に効率よく光る。夜光石の放つ光は「冷光」と言われ、温度がとても低く、光の減少と共に石も小さくなって大体1ヶ月で消えてしまう。極まれに結晶が残ることがある。サン・マルコ広場で3日間、夜光鈴の市場が行われ、可愛い物などは早い者勝ちである。寿命の日の夜にはみんなで海に繰り出して、最後のお別れをして落ちていく石を海へ還すのが風習となっている。アニメ第2期第12B話では、石が海に還る瞬間に、お別れの言葉として「Tanto grazie(タント・グラーチェ、「たくさんありがとう」の意味)」と呼びかけることになっている。
- 雪虫(ゆきむし)
- ネオ・ヴェネツィアで冬になると現れる虫。正式名称はトドノネオオワタムシ。丸くて雪のように真っ白いことから雪虫と呼ばれている。マンホームの雪虫よりも数倍大きく、人懐っこい。春はヤチダモ[2]の葉裏にいて、夏にはトドマツの根に移っているため、見かけるのは冬の間だけである。また気温や日の長さを感知できるらしく、冬を越すために旅立ってしまう。彼らが去ると初雪が降ると言われている。とても長生きをするため、次の冬には再び会うことができる。灯里は自分の雪虫にリボンをつけていた。
登場人物
模板:継続中の作品 ARIAの登場人物は、漫画・アニメ作品「ARIA」に登場するキャラクターについて説明する。本作の特徴として主要な登場人物の姓あるいは名前は、ごく一部を除いて”あ”で始まっている。
なお、声優についての表記は、声:アニメおよびアニメ版ドラマCD/ゲーム/コミックブレイド版ドラマCDの順で記述する。 模板:ネタバレ
水先案内人(ウンディーネ)
ウンディーネ一覧 | ||||
---|---|---|---|---|
所属会社 | 階級 | 名前 | 通り名 | 備考 |
ARIAカンパニー | プリマ | アリシア・フローレンス | 白き妖精(スノーホワイト) | 水の三大妖精 |
天地秋乃 | グランドマザー | 2297年に引退 | ||
水無灯里 | 遥かなる蒼(アクアマリン) | |||
姫屋 | プリマ | 晃・E・フェラーリ | 真紅の薔薇(クリムゾンローズ) | 水の三大妖精 |
チコリー姉妹 | 不明 | 双子 | ||
アンナ・M・デバルディ | 歌の女神(アオイデ) | 派遣指導員・2302年中に引退 マンホームへ帰国予定 | ||
天地秋乃 | 不明 | 2281年にARIAカンパニーを設立し独立 | ||
藍華・S・グランチェスタ | 薔薇の女王(ローゼン・クイーン) | 姫屋の跡取り娘 | ||
シングル | あゆみ | |||
オレンジぷらねっと | プリマ | アテナ・グローリィ | 天上の謳声(セイレーン) | 水の三大妖精 |
アリス・キャロル | 黄昏の姫君(オレンジ・プリンセス) | 水先案内業界初の飛び級昇格 | ||
シングル | アトラ | |||
杏 | ||||
MAGA | プリマ | 茜・アンテリーヴォ | 不明 | 女優からウンディーネに転身 |
奇想館 | プリマ | アイラ・スワン | 陽気な小妖精(コロボックル) | 2302年中に引退 小学校の教員へ |
エンプレス | プリマ | アナスタシア・M・オーガスト | 踊り手(エトワール) | 2302年中に引退・寿退社 |
ARIA公司
- 水無燈里(水無灯里)(Akari Mizunashi)
- 声:葉月絵理乃/水橋かおり
- 出生於地球(マンホーム)日本的女孩,15歲。身高155cm、1月30日生、水瓶座A型。オールのナンバーは「4」。憧憬成為「領航員」而來到「水星」。在AQUA第1卷中領航員的等級升級為「單手套」。親眼看過好幾次傳說中的貓國王。
- 「はひっー」、「ほへ」、「はわわわわ」、「摩訶不思議」といった言葉が口癖。寄住在ARIA公司3層的閣樓。平時與社長一起進出。
- 前髪サイドをのばして、それを結んだ長い髪(後ろは普通のショートヘア)が特徴。暁には会うたびに「もみ子」(もみあげから)と呼ばれている。就寝時には猫耳つきのナイトキャップをかぶる。
- 對夢想坦然地女孩、時常有感而發而被藍華教訓「禁止說讓人臉紅的話!」。また好奇心旺盛な性格で、素敵な物事にすぐ飛び付き、藍華やアリス達を呆れさせる事も。ゴンドラの操船練習の最中にすぐに他の事に目移りしてしまうという、集中力の散漫ぶりを度々藍華に注意されている。
- 天真爛漫な笑顔に、初対面の相手とも親しげに話すことができるなどの社交性と、思わず心を開かせる不思議な魅力を併せ持ち、ネオ・ヴェネツィアのあちこちに多くの知り合いがいる(ただし、お互い名前すら知らないことも多い)。その一方で何度か人ならざるものと一緒に、別の世界に迷い込みそうになるという経験をしている。
- 夜、真っ暗だと寝られないタイプである。
- 気候の整ったマンホームで育ったため、気候の変化(特に冬の寒さ)に弱く、アクア1年目ではそれに苦労するシーンが多々見受けられた。
- 舵さばきは、逆漕ぎ(客の前に立ち視界を遮ってしまうため、正しくない漕ぎ方)ならば、「無敵」と評されるほどスピードも速く上手だが、正しい漕ぎ方では速度が落ち、緊張すると更に遅くなってしまう。これはマンホームに居た頃、バーチャルネットでのシミュレーションを独学でやっていた際に間違えて覚えてしまったため。
- 常用隨身攜帶的筆記本電腦寫信給目前還不知道是誰的那個人。ちなみに、アニメ版ではアイが送信相手だが、第1話のアクア到着時の回想シーンで、宇宙船内より謎の誰かにメールを送信している場面があった。また、アニメのラストでは、ほぼ毎回、アイによって、灯里からのメールに対する返事が語られる。
- 灯里、藍華、アリスの3人娘によるプリマ昇格レースでは二人に先を越されてしまったが、灯里自身も着実に成長している。漫画版54話で見られるように事務処理をこなし、また入社直後は逆漕ぎで覚えた為に初心者同様だった操舵も、(休日のリラックス加減と音楽の助けがあるものの)アリシアの愛弟子に恥じず、見る者を引きつける操船が出来る程になっている。
- 漫画版58話でプリマ昇格試験に合格、「遥かなる蒼(アクアマリン)」の通り名をアリシアから授けられた。
- The NATURAL版PERFECT GUIDE BOOK掲載のキャラクター分析(技能評価)では、操舵は星3つ、接客は星4つ、舟謳は星3つに評価されている(注:評価はシングル時代のもので、プリマ昇格となった現在の評価は不明)。
- 艾莉西亞·佛羅倫斯(Alicia Florence)
- 声:大原さやか/井上喜久子
- 燈裡的前輩,「三大水精靈」之一,稱號是「白銀妖精(白き妖精、Snow White)」。20歳。身高165cm、10月30日生、天蠍座A型。オールのナンバーは「1」。
- 是ARIA傳說中的大精靈祖母最後的弟子,實際也是社長。15歲升為正式領航員。(ウンディーネ業界でのプリマ昇格最年少記録を保持していたが、アリスのプリマ昇格によって少々状況が変わった)。
- 口頭禪是「哎呀哎呀(あらあら)」「呵呵(うふふ)」。性格充滿慈愛與母性。臉上總是帶著微笑,不會為了一般的事情而動搖、慌張。藍華憧憬的女性。祖母也說她是「做任何事情,都樂在其中的高手」。
- 小時候就與晃認識並共同練習,但是因爲早晃一步升格所以被視為對手。
- 操縱船隻是技術與美麗兼備,提名她的客人因此很多,雖然公司職員只有兩人但是業績還是不錯,不需要去尋找客人反而會有客人到公司來請她領航。因為長相和性格的關係,愛慕者很多。またトッププリマたる所以か、アクアの歴史・地理・風俗・その他様々な分野(温泉の概要や雪虫の生態など)の知識に明るい。それでいて物知りによくある嫌味さは全くない。
- 實際上是19歲的未成年卻能夠喝酒、因而可以認為新威尼斯沒有未成年不得飲酒的法律。有可以喝下7瓶啤酒的酒量。ただし、酔っても顔色が変わらないだけという可能性もある(原作2巻カバー下おまけ漫画では、お酒を飲んだ後は「あらあら」「うふふ」しか言わないという描写がある)。興趣是翻看各式各樣的郵購目錄,現在燈裡的房間艾莉西亞也購置了很多給新人的東西,而這個房間以前艾莉西亞也使用過。第7巻および月刊ウンディーネ第2巻(13月号)、アニメ第2期第9話にて眼鏡を着用している姿が登場したが、視力が悪いのか(普段コンタクトレンズを着用しているのか)どうかは不明。アニメ版ではエアバイクの免許も持っている(ただしペーパードライバー)。
- The NATURAL版PERFECT GUIDE BOOK掲載のキャラクター分析(技能評価)では、操舵は星5つ、接客は星5つ、舟謳は星4つに評価されている。
- 亞利亞(Aria Pokoteng)
- 声:西村ちなみ/林原めぐみ
- ARIA公司的社長,是只又大又白的火星貓。元は野良猫で、年齢は少なくとも20歳以上(グランマと出会ったのが2281年であることから)、誕生日は不明。叫聲是「呶(ぷいにゅ)」。歩くと「ぽぷよん」などの足音(アニメでは『キテレツ大百科』のコロ助の足音に近い)がする。若干太り気味。作者曰く、「白くて丸いあんちくしょう(ビジュアル系)」。名前の由来は明らかにされていないが、グランマの命名。
- フクロの中が大好き。與燈裡常一起行動,是燈里看到貓世界的契機。很喜歡同業姬屋的社長「姬」。逆にオレンジぷらねっとのまぁ社長から好かれており、いつも「もちもちぽんぽん」(お腹の辺り。アリスの表現)を噛まれている。看似是尊重女士的貓、可是在分東西的時候卻將小的那部分給別人也可以說是很小氣吧?
- 糖尿病をアテナから懸念されるほどの甘党の上、食いしん坊で体重も10kgととても重い(獣医からもダイエットを勧められている)。しかしその割に動きは身軽で、灯里を始めほとんどの人間が平気でだっこやおんぶをしている。
- ドジで不器用なのだが、玉乗りに関しては初乗りにして片足乗りをするなど意外な才能を見せる。
- 很喜歡看兒童英雄節目「貓貓噗(にゃんにゃんぷう)」、是個浪漫主義者並相信平行世界的存在、子供らしい性格。よその家のトイレには1人では入れなかったり、注射器を前に全く身動きが取れなくなるなど、かなりの怖がりやでもある。
- また話の中で実際ににゃんにゃんぷうの格好をして、街を出歩き困っている人を助けるという「活躍」をしている。ちなみにアニメでは、にゃんにゃんぷうの格好をしていたもののヒメ社長以外全員にその正体がバレバレだった。
- 専用クローゼットには大量の衣装や帽子、更には水着などが保管されているかなりのお洒落さんだが、很怕洗澡。自分専用の小型電動ゴンドラを所有し、猫の集会に参加する時などの移動時はこれを自ら操船する。
- なお、この猫の集会の主催者である猫妖精(ケット・シー、後述)とは、何らかの関係があるようだ。それは、カーニヴァル時に、猫妖精扮するカサノヴァの率いる楽隊の一員だったり、同じく猫妖精が車掌を務める銀河鉄道の乗車券を灯里へ譲ったりしたことからも伺える。また、灯里がサン・ミケーレ島で「漆黒の君」に連れて行かれそうになった時(原作第8巻、アニメ第2期第20話)には、彼は風邪のために練習に付き合えず、彼女が帰宅するまで非常に心配をしていた。結局は猫妖精に助けられるのだが、このエピソードが描かれる「墓地の島」(原作第8巻)冒頭に、彼の不在を強調するような記述があったため、その関係性はかなり強いと思われる。
- 彼は20年前、とある場所で「何か」を待ち続けていたようである。(原作第9巻)その場所にARIAカンパニー社屋が建てられた。しかし、それが一体何なのか、そしてそれはまだ訪れていないのか、それとも既に訪れたのかは明らかになっていない。ただ、20年前と異なるのは、寡黙に待ち続けていた場所からも移動するようになった事、人などとのコミュニケーションを多くとるようになった事である。
- モデルは作者の飼い猫「アリア」。作者の別の読みきり作品「小さな聖夜(イヴ)」にもアリアという子猫が登場した。しかしその飼い猫「アリア」は連載中の2007年3月7日にこの世を去っている。
- グランドマザー
- 声:松尾佳子
- 本名は天地秋乃(あめつち あきの)。ARIAカンパニーの創設者。通称グランマ。50歳。身長140cm(コミックス10巻裏表紙裏)、9月23日生まれ、天秤座のB型。現在の水の3大妖精の以前の代に、30年間に渡りウンディーネ業界のトップに君臨した伝説の大妖精、そしてウンディーネ引退年齢の最高記録保持者。「グランドマザー」とは、その業績から現代ウンディーネの母と称えられた彼女に対する敬意と共に付けられた呼び名である(それ以前の通り名は不明である)。アリシアの師匠でもあり、アリスをはじめ多くのウンディーネが憧れとする女性でもある。
- かつては姫屋に勤務し16歳でプリマに昇格、以後14年に渡り不動のエースとして活躍していたが、日々忙しさに追われる生活にもったいなさを感じるようになり、その時まだ野良猫だったアリア社長と出会い独立を決意、30歳でARIAカンパニーを設立した。創設時は彼女1人しか在籍していなかったウンディーネも不定期ながら採用し、いずれのウンディーネも「伝説の水の大妖精」の弟子に恥じないウンディーネに成長した。その後40歳の時内勤メインにシフトし、46歳で最後の弟子アリシア・フローレンスのプリマ昇格を花道に引退、同時にARIAカンパニーの経営権をアリシアに譲渡した。
- 現在は、マンホームの日本の古き良き田舎をモデルとした村(城ヶ崎村)でのんびりと隠居生活を送っている。自宅の畑で栽培されている野菜には彼女の愛情がたっぷりと入っていてとても美味しい。
- 引退後はARIAカンパニー終身名誉顧問として、後進の行末を見守っている。
- 引退前(9巻Special Navigation等)と引退後で明らかに身長が異なっている。老人という事を意識したのだとは思うのだが、若干の謎。ちなみに、この点に関しては、10巻表紙裏4コマにて灯里が「伸縮自在っ!?」という突っ込みを入れている。また、この4コマの尺度を信用するならば、20年前の身長はアリシアと同程度である。
- Navigation52では”海との結婚”で本来ゴンドラ協会の理事長やネオ・ヴェネツィア市長(アニメ版)が務める総督(ドージェ)役を務めた。
姫屋
- 藍華·S·葛蘭契斯塔(藍華・S・グランチェスタ、Aika S. Granzchesta)
- 声:斎藤千和/林原めぐみ
- 燈里的朋友,是姬屋的繼承人。16歳。身高160cm、2月2日生、水瓶座O型。オールのナンバーは「8」。登場的時候是見習領航員,在AQUA第1卷昇格成爲半熟手。
- 姫屋を経営するグランチェスタ家の跡取り娘の為、姫屋では晃以外の社員から先輩ウンディーネの晃を差し置いて「さん」付けで呼ばれている。
- 口頭禪是「~禁止!」,最常使用的是「禁止說讓人臉紅的話!(恥ずかしいセリフ禁止!」)」。またびっくりすると「ぎゃーす!!」と叫ぶ。余談ではあるがコミックス巻末のおまけ漫画「ものぐさ倶楽部」では、天野こずえ本人が何度も「ぎゃーす!!」と叫んでいるため、本人の口癖をそのまま使っていると思われる。
- 曾經在年幼時碰過艾莉西亞,之後就一直對艾莉西亞抱有憧憬和尊敬。
- 與燈里成為朋友的原因是可以更常看到艾莉西亞,但是現在已經和燈里很要好了,時常一起練習。合同練習も灯里やアリスを彼女が纏めるという形で行っている。稱呼愛理須為「後輩」。
- 本人曰く「自分は少なくとも灯里やアリスよりはわりとしっかり者」ということである。
- アニメ第2期第7話によれば、好物はマルガリータ。生クリームがのった甘い物も好んでいる。負けず嫌いで勝気な性格であるが、反面涙もろかったり、怖がりやであったりする。AQUA第1巻にて布団を蹴っ飛ばし、ベッドから手足を投げ出している姿が見られたことから、寝相が悪いようである。また少々ガサツな性格で、晃に生活上の細かいことまで注意されているようである。
- 舵さばきは灯里とは正反対でスピードを出し過ぎる癖があり、その点をよく晃から注意されている。
- 漫画版57話で晃からプリマへの昇格試験を藍華と晃2人の完全オフの日に行う事を言い渡された。試験のシーンなどは描かれていないが無事合格(漫画版58話冒頭で忙しくなるので合同練習に参加できない旨を灯里に伝えるシーンが描かれている)。晃が苦心して考えた通り名の一つ「薔薇の女王(ローゼン・クイーン)」を名乗る。他に晃が考えた通り名は「わがまま女王」「さすがの姫っ子」「泣き虫セレナーデ」等である。
- また、プリマ昇格により姫屋新支店の支店長になることも明らかになった。
- ノームのアルに好意を持っていて、イベントの際には声をかけることが多い。反対にサラマンダーの暁とはあまり相性が良くなく、暁からは「ガチャペン」とあだ名されている。アリシアのようなウンディーネになれるよう願掛けをして髪を長く伸ばしていたが、バーベキューの最中に髪を燃やしてしまった(原作第7巻・アニメ第2期18話)ことをきっかけに髪の毛をばっさりと短くして、誰の真似でもなく、自分だけの大人の女性へとなるための第一歩とした。
- 小説版ではやりたい放題のアンジェラに対し、物凄い勢いで怒っていた。ちなみにこの小説版は挿絵が短髪で書かれていて、しかも舞台が冬ということで、前後関係としては第10巻以降の話になる。
- The NATURAL版PERFECT GUIDE BOOK掲載のキャラクター分析(技能評価)では、操舵は星3.5つ、接客は星3.5つ、舟謳は星3.5つに評価されている。(注:評価はシングル時代のもので、プリマ昇格となった現在の評価は不明。)
- 晃(晃・E・フェラーリ、Akira E. Ferrari)
- 声:皆川純子/三石琴乃
- 姫屋に勤めているプリマウンディーネ。和艾莉西亞從小就認識,同樣是「三大水精靈」之一。通り名は「真紅薔薇(真紅の薔薇、Crimson Rose)」。20歳。身高168cm、7月29日生、獅子座のO型。オールのナンバーは「27」。「27番」は、昔のF1フェラーリチームのエースナンバーを元ネタとしていると思われる。
- 口頭禪是「哎!(すわっ!)」など(ただ、原作では彼女が大声を上げる際の効果音として使われており、口で直接言う事は少ない)。個性很像男孩,口銳心善的女性。アリシアとは幼馴染で、シングルの頃は同じ会社に同期のいないアリシアを気にかけ、あれこれ照れ隠しの理由(「ARIAカンパニーを偵察して来いって言われたから」等)を付けてはARIAカンパニーにもよく顔を出していた。実は子供の頃、浮き島で暁・アル・ウッディーの3人に会った事があるのだが、晃本人は全く覚えていない。当時の一人称が「オレ」で、ボーイッシュな格好をしていたため、暁からは男だと勘違いされていた。
- 藍華曰く、「罵人的時候大聲罵、表揚的時候好好表揚、認同努力過的人」とのことで、姫屋の跡取りである藍華に遠慮せずまっすぐ向き合ってくれる唯一の社員。そんな彼女の同伴指導は厳しく、かつて指導を受けた灯里・藍華・アリスの3人をことごとく凹ませたが、同時にネオ・ヴェネツィアの看板役でもあるウンディーネとしての責任感も彼女達に持たせた。また、自分への賛否両論を真摯に受け止める芯の強さも持っている。藍華も時折文句をこぼしつつも晃を慕っているようで、藍華の「~禁止!」の口癖もおそらく晃の影響だと思われる。尊敬する人物は姫屋の顕彰者で、現水先案内人ミュージアムの館長である明日香・R・バッジオ。好像很會威脅小孩子(作中では主にアリスやアイ)。大好物はくるみパンとピザ。また紅茶やワインなど、飲み物にも凝っている。
- 彼女が水の3大妖精へと昇り詰める事の出来たその所以は優れた接客能力にあり、下手をすれば反感を買ってしまいそうな「客いじり」も彼女は巧みに使いこなす。
- また、その容姿等から女性客からの人気が非常に高い。ゴンドラに案内するときの笑顔が(特に同性に)素晴らしく、藍華からは「必殺、レディキラー!」と呼ばれている。
- 「水の3大妖精」の3人のうち、1番最後にプリマに昇格した。天性の才能を持つアリシアとアテナに挟まれ自分に才能がないことを落ち込んだ事もあったが、幼少時代の藍華の言葉で「努力に秀でた秀才になればいい」と自分を取り戻し、プリマへと昇格した(藍華はこの事を覚えてない)。
- いずれは姫屋の偉大なる先輩4人に連なって殿堂入りし、オールナンバー「27」が永久欠番になるのは確実視されている。
- The NATURAL版PERFECT GUIDE BOOK掲載のキャラクター分析(技能評価)では、操舵は星4つ、接客は星5つ、舟謳は星4つに評価されている。
- 姬(Hime M. Granzchesta)
- 声:水橋かおり/井上喜久子
- 姬屋的社長,地球(マンホーム)貓。(外見はロシアンブルーに酷似しているが明確な品種は不明)。体重2.50kg、8月5日生まれ。
- 故事中到現在為止沒叫過,沉默寡言高尚的貓、基本的に無表情である。被亞利亞喜歡但是不太喜歡對方。通常與藍華在一起。她也有參加貓聚會。喜歡待在箱子裡。いつも冷静な彼女だが、毎年健康診断の時には飛び跳ねて逃げ回るほど注射が嫌い(ただし、その時でも表情は冷静なまま)。
- ゴンドラの先端部がお気に入りで、運漕しているゴンドラに乗っている時はよくその場所でおすわりしている。
- なお、一度だけではあるが、アルに会いに行く藍華に付き合う形で服を着ておめかししていた。
- モデルは作者の飼い猫「みーすけ」。しかし連載中の2004年10月28日に他界している。
その他
- あゆみ
- アトラ、杏と同じく灯里がトラゲットでチームを組み知り合ったシングルのウンディーネ。一人称は「ウチ」、口癖は「っかー」など、ボーイッシュでサッパリとした性格。
- ウンディーネの仕事の中では観光案内よりも地元密着色が強いトラゲットに情熱を注いでおり、ほとんどのウンディーネがプリマを目指す中、あゆみだけはトラゲット専門のウンディーネとしてシングルを貫くことを決めている。
- トラゲットに初挑戦した灯里の腕前を「プリマになるのも時間の問題」と高く評価した。
- なお、セリフはなかったが、アトラ、杏とともにNavigation52で再登場、「海との結婚」でのシングル編隊で藍華の一つ後ろに配列された。
- アーサー・C・グランチェスタ
- 姫屋の創設者。アクア入植第一世代。
- アガサ・ファンジオ
- 姫屋ウンディーネOGの一人。オールナンバー5。
- アンナ・S・D・シルバ
- 姫屋ウンディーネOGの一人。オールナンバー12。
- 明日香・R・バッジオ
- 姫屋ウンディーネOGの一人。オールナンバー2。現時点で姫屋最後の顕彰者。
- 天地秋乃
- 姫屋ウンディーネOGの一人。オールナンバー1。2281年に独立してARIAカンパニーを設立。詳細はグランドマザーを参照。
- アンナ・M・ディバルディ
- 姫屋のウンディーネ。通り名は「歌の女神」。派遣指導員・2302年中に引退しマンホームへ帰国予定。
橘色行星
- 愛理須(Alice Carroll)
- 声:広橋涼/齋藤彩夏
- 在橘色行星工作的「雙手套」見習領航員。14歲,(現在は15歳と思われる)。身長145cm、9月1日生まれ、おとめ座のB型。オールのナンバーは「18」。右撇子。ミドルスクールのゴンドラ部での活動実績をスカウトされ、オレンジぷらねっとに入社する。
- 義務教育還沒有結束,所以一邊上學一邊見習。很有實力,但是,總被認為14歲的雙手套不應該這麼高傲所以有點被同事疏遠。平常舉止很成熟但是偶爾也有孩子氣的一面。興趣是散步。與祖母很投緣。是雅典娜室友。與競爭公司的藍華能成為朋友,可能是燈里作為中和,就像以前晃和雅典娜的關係一樣。但是最近兩人的關係不錯,愛理須本人也很關心藍華的事。
- オレンジぷらねっとに勤めるウンディーネ。14歳(現在は15歳と思われる)。身長145cm、9月1日生まれ、おとめ座のB型。オールのナンバーは「18」。利き手は右手。ミドルスクールのゴンドラ部での活動実績をスカウトされ、オレンジぷらねっとに入社する。
- 初登場時はまだミドルスクールに通いながら修行をしていた。ペアでありながらもかなりの実力(主に操舵術)を持つがお世辞がいえない性格のせいで同僚からは尊敬ゆえではあるが少し敬遠されている。異例の採用という事で注目を浴び、専門誌でも特集記事が組まれた。彼女に憧れてファンになる子も多い。
- 趣味は散歩。アニメやアニメ版ドラマCDでは、ミステリー小説を読むこと、ホラー映画を鑑賞なども趣味とされた。謎の毬藻状キャラクター「ムッくん」が大好き。口頭禪是「でっかい○○です」。普段は大人びているが「自分ルール」など時折年相応(あるいは実年齢よりさらに下)の子供っぽさが垣間見えることもある。
- 独りで練習していた時に偶然灯里と藍華に出会って以来、2人とともに行動することが多くなる。今では3人での合同練習は日課のようになっており、アリス自身も2人を「先輩」と呼び慕っている。生まれて間もない捨て猫だったまぁを拾ったのも彼女で、まぁとは最も仲がよい。オレンジぷらねっとの寮ではアテナと同室。ドジっ子であるアテナの補佐役をすることが多いが心では尊敬し慕っている。
- グランドマザーの家へ研修(遊び)に行った際に彼女に感化され、彼女への尊敬と共に将来は彼女のような女性になるのだと強く心に誓っている。
- 新装版AQUA第2巻にはアリスが登場する番外作品が収録されているが、彼女の本編初登場はARIA第3巻である。
- 社交的な灯里と正反対で、無口で無愛想で人付き合いは非常に苦手。一級品の操舵術の一方、営業スマイルがうまくできなかったりガイドの声や曲がり角で掛ける声が小さい等、接客面が欠点だったが、練習を重ねることによって上達していった。
- 長らく学業と両立しながらのペアでの修行が続いたが、ミドルスクールを卒業。またこれに伴いアテナによりシングル昇格試験を実施。持ち前の操舵術に加え接客術、舟謳の向上が認められ異例かつ前代未聞の飛び級でプリマへの昇格を果たした。結果として、後輩三人組の中で一番早く一人前昇格を果たした事になる。通り名「黄昏の姫君(オレンジ・プリンセス)」はアテナから与えられた。ちなみに、卒業したのが14~15歳程度と考えると、アリシアのプリマ昇格最年少記録と同等、もしくは破ったことになる。
- The NATURAL版PERFECT GUIDE BOOK掲載のキャラクター分析(技能評価)では、操舵は星4つ、接客は星2つ、舟謳は星2つに評価されている。(注:評価はペア時代のもので、プリマ昇格となった現在の評価は不明。)
- 雅典娜(Athena Glory)
- 声:川上とも子(舟謳は河井英里)
- 在橘色行星工作,與艾莉西亞、晃共稱「三大水精靈」。彼女たちとはシングル時代からの旧友でもある。通り名は「天上の謳声(セイレーン)」。21歳。身長170cm、12月24日生まれ、やぎ座のAB型。オールのナンバーは「36」。オレンジぷらねっと運営のウンディーネ養成学校出身でその中でも“最高傑作”と称される。唱歌非常拿手、在艾莉西亞、晃還是單手套的時候有著幾乎能成為傳說的實力。
- 時常在愛理須被同事疏遠的時候歌唱平撫她的情緒。気配りの達人だが、自分の事となるとバナナの皮に滑って手も付けずに転ぶ、小説版では何も無い所で転ぶなどかなりのおっちょこちょいで、後輩であるアリスにも呆れられるほどのドジっ子ぶりである(意識して行動するとてきぱきと動けるようだが、すごく疲れるので普段はやらない)。しかしウンディーネとしての力量は確かなものである。特にカンツォーネはCDを出すほど上手く、彼女がシングルの見習いだった頃から既に噂が立つほどの腕前であった。彼女が初心を忘れないためにペアの時から使用し続けているオールのナンバー「36」は、現在ではオレンジぷらねっとのエースナンバーとなっている。
- アリス曰く、浮かれている時ほどおっちょこちょいらしいが、最近ではその大半がアリス絡みのことだったりする。與競爭公司的晃,存在著競爭對手的關係(來自晃的單方面的)。その後アリシアも含め3人で合同練習を行ううちに緩和され、今では3人ともお互いに親友と呼べる存在となっている。稀に突拍子もないことをしてみんなを驚かせることがある。低血圧で朝に弱い。笑うと全身が小刻みに震え、大概の人には怒っていると勘違いされてしまう。彼女の冗談は笑えない物や的の外れた物が多く、言われた相手は面食らうしかない。暇な時や夜寝る前には、読書している事が多い。また、意外にノリがいいのか、アニメ版ではレデントーレの際、アリア社長やアイと一緒ににゃんにゃんぷう体操を踊った。ちなみに原作の場合、レデントーレの話の時点(第4巻)ではまだ登場していなかったため、招待されていない(原作初登場は第5巻)。
- 小説版にてオペラ歌手にスカウトされるが、きっぱりと断っている。
- The NATURAL版PERFECT GUIDE BOOK掲載のキャラクター分析(技能評価)では、操舵は星4つ、接客は星4つ、舟謳は星5つに評価されている。
- *ディスコグラフィー - ベスト・オブ・天上の歌姫(OPレコード)
- 嘛(Maa)
- 声:渡辺明乃
- 愛理須撿到的原來是野貓的火星小貓。体重1.20kg、11月22日生。
- 灯里達が待ち合わせに使うカンポにある日突然現れ、寝ている所を最初に来たアリスに発見される。現在成為橘色行星的社長。眼睛很小但是是藍色的。
- 平時最喜歡與愛理須在一起、最も仲が良い。喜歡咬東西,喜歡咬亞利亞白白的肚子。基本的にとろいが、この時と食事中だけは素早い。また基本的に寝てばかりなので、メインの出番がない回ではほとんどのコマを寝て過ごしていることもしばしば。
- 名叫「小嘛」因為被愛理須撿到的時候嘛嘛叫。アリスの命名。アリスが男の子と勘違いしたため、当初彼女からは「まぁくん」と“くん”付けで呼ばれていたが、本当はアリア社長のことが大好きな女の子。
- 余談だが、登場後にまぁくんにそっくりの猫(ただし白黒猫)が作者の元にやってきて、当然のごとく「まぁ」と名付けられた。
その他
- アトラ
- あゆみ、杏と同じく灯里がトラゲットでチームを組み知り合ったシングルのウンディーネ。
- 半年前にプリマ昇格試験に落ちてからは、自分と杏を担当する試験官が、どんなに頑張っても全否定するばかりで評価してくれない(と彼女が思い込んでいる)ために、プリマになることを諦めて、あゆみと同じトラゲット専門のウンディーネを目指そうかと考えていた。しかし、あゆみ、杏、そして灯里に諭され、励まされてまた諦めず再挑戦することを決意する。
- セリフはなかったがNavigation52であゆみ、杏とともに再登場、「海との結婚」のシングルの編隊で灯里の右隣に配置された。ポニーテールで眼鏡っ娘である。
- 杏(あんず)
- あゆみ、アトラと同じく灯里がトラゲットでチームを組み知り合ったシングルのウンディーネ。
- 灯里と出会う前に何度もプリマ昇格試験に落ちているが、落ち込んでもすぐに前を向いて練習に励み、何度も諦めずにプリマ昇格試験に挑戦し続けている。なお、原作第3巻カバーの見返しにある作者の思いは、彼女の口をもって、あらためて語られている。
- セリフはなかったがNavigation52であゆみ、アトラとともに再登場、「海との結婚」のシングルの編隊でアトラの後ろ(灯里の右後ろ)に配置された。
- アレサ・カニンガム
- オレンジぷらねっとオープン時のメンバー。
- 明海・S・ジョーンズ
- オレンジぷらねっとオープン時のメンバー。
火炎之番人(サラマンダー)
- 出雲暁(いずも あかつき)(Akatsuki Izumo)
- 声:野島裕史/少年時代:三瓶由布子/草尾毅
- サラマンダーの半人前で灯里の最初の客。18歳。身長178cm、1月8日生まれ、やぎ座のO型。
- 生まれも育ちも浮き島で、下に来ることはあまりない。ウッディーやアルとは幼馴染である。アリシアに憧れているが、アリシア本人には灯里のことが好きと勘違いされている。ただ最近の様子を見る限りでは、暁自身は固く認めようとしないものの、本当に灯里が気になってきた可能性もある。
- Navigation09では眠ってしまった灯里に、暁が巻いていたとみられるマフラーが、グルグル巻きに巻きつけられているシーンがある。
- 灯里のことを「もみ子」と呼び、出会う度に灯里の「もみあげ」を引っ張る。その例として「ビッグダブルもみあげ落とし」という技を披露したり、マフラーのように首に巻いたりしたこともある。暁本人としては、灯里をからかっているだけという意識しかないのであろうが、灯里の髪に意識して触れたことがあるのは暁だけ、という事実に全く気がついていない。
- 藍華のことは「ガチャペン」と呼び、その仕返しとばかりに藍華には「男のくせにポニーテール」だから、と「ポニ男」と呼ばれている。
- 年の離れた兄が1人いる(後述)。幼い頃は自分を人造人間だと思っており、小さい頃はよくそれで兄に遊ばれていた。子供のころに学校の遠足で浮き島に来た晃と決闘(滑り台を如何に格好良く滑るかで勝負)したことがある。ちなみに決闘の原因は、晃が暁をダメ男呼ばわりしたことである。
地重管理人(ノーム)
- アルバート・ピット(Albert Pitt)
- 声:渡辺明乃/田中真弓
- 通称アル。ノームの青年。19歳(実は男性3人組の中で最も年上)。身長140cm、5月20日生まれ、おうし座のAB型。
- 見た目は小さな男の子だが、これはノームは平均して身長が低いためである。見た目が見た目なのでよく子供扱いされるが、言うことは少々親父くさい。また原作ではそうでもないが、アニメではかなり親父ギャグ(本人曰く「マンホームの高等古典」)を連発する癖があり、あまりのくだらなさから藍華のみならず灯里にまでも「親父ギャグ禁止!」と言われたことがある(なお、親父ギャグの初登場は原作7巻の表紙裏4コママンガである)。また、魅力的なものに対して「ドキンコ」と表現する。ノームとしては半人前ながら中々の力量を持っている。
- 浮き島の出身で、暁とウッディーとは幼馴染で、年上の彼が3人の纏め役だった。昼間地上に出る時以外は普通のメガネを使用する。また普段暗い地下空間にいるにもかかわらず、暗いところは苦手で、恐怖からか饒舌になる。本人曰く「地下は照明設備が充実してますから」とのこと。しかし夜目は効く。星に関する知識が豊富で、星絡みのイベント(お月見など)には藍華によく誘われる(が、本当の理由が別にあることは間違いない)。
- なお藍華に対し「海との結婚」の時に使う指輪をプレゼントしたり(この指輪は父親からもらうのが通例だが恋人からもらうのがベスト)、買い物に誘ったりと彼なりにも彼女を意識し始めている(いわゆる「友達以上恋人未満」)。
- アパじいさん
- 声:立木文彦、大木民夫/ゲーム版:中村正
- ベテランのノームで、アルの師匠にあたる老人。お菓子が大好きで、アルが地上へ行く際にはよく買ってくるように頼んでいる。アルよりも小柄でアリア社長と背丈がほとんど変わらない。まだ半人前のアルに仕事を任せたり(お菓子を食べるためであったりするが)、仕事ぶりをほめているところから、アルの技量は十分に認めているようである。何故か地下の仕事場でもサングラスを着用している。
風追配達人(シルフ)
- 綾小路宇土51世(あやのこうじ うど 51せい)(Udo Ayanokohji LI)
- 声:うえだゆうじ/少年時代:斉藤貴美子
- 通称ウッディー。シルフの青年で、「浪漫飛行社」に勤めている。18歳。身長185cm、8月8日生まれ、しし座のO型。
- 空を飛ぶことを泳ぐと言い、さも当たり前のことであると言い切っている。そのことを回遊魚の生態とかけて、自分のことをマグロに例えている。口癖は「~なのだ」。陽気で前向きな性格。結構博識でもあるが、地図がないと配達もままならないほどの方向音痴。ひょんなことから灯里と出会い、一緒にエアバイクで荷物運びを行う(ちなみに、その後ある噂が広まってしまったため、その事は2人だけの秘密となっている)。
- 暁とは家が隣同士の幼馴染で、暁のことは「あかつきん」と呼んでいる。アルとも幼馴染。小さなサングラスのようなメガネをかけている。
- アリスからは「ムッくん」と呼ばれる。曰く「ムッくんとでっかいそっくり」らしい。第9巻カバー裏のおまけ4コマ漫画では、アリスからムッくんのカツラをプレゼントされている。
- 余談だが、彼は作者の作品の1つ『浪漫倶楽部』の綾小路部長の子孫と思われる上に、彼の母親は『浪漫倶楽部』に登場した源氏雛子に少々似ている。またAQUA第2巻に彼にそっくりな夜光鈴売りのおじさんが登場するが、関係性があるかは不明。
その他の人物
- 郵便屋のおじさん(ゆうびんや-)
- 声:清川元夢/千葉繁
- 通称(?)郵便屋さん。本名は庵野波平(あんの なみへい)。55歳。身長148cm、7月23日生まれ、しし座のO型。
- 灯里が初めてアクアで仲良くなった初老の男性で、ネオ・ヴェネツィアにあるカンナレージョ郵便局に勤めている。仕事を自身の楽しみと言える程、その職歴は長い。灯里とは一緒にゴンドラに乗ったり雑談をする間柄。他の郵便局員からは「長老」、「じい」と呼ばれていて、またポストの郵便袋を取り替える手さばきは長老の名に恥じぬような見事なものである。小柄だが意外と力持ちである。
- アクアの郵便事業のマークは何故か日本の逓信省(後の郵政省。郵政公社に組織変更以降は慣例的に使用されているが、正式なCIマークではない)のマークが使われているが、原作者が〒マークが日本独自の物であることを知らなかったという可能性が考えられる。ただし、このネオ・ヴェネツィアでは日本語も使用されており日本文化もアクアの文化の一つとして定着している可能性もあり一概には言えない。
- 猫妖精(ケット・シー)(Cait-sith)
- 声:ゲーム版:丹沢晃之
- マンホームのハイランド地方の昔話に古くから伝わるすべての猫の王様で、胸に白いブチのある牡牛くらいの大きさのある黒猫。伝説上の存在かと思われたが、実際に灯里が何度か遭遇しており、カーニヴァルのカサノヴァをしていたり、銀河鉄道の車掌をしていたりと謎の猫である。灯里はサン・ミケーレ島で「漆黒の君」に連れて行かれそうになった際に(原作第8巻、アニメ第2期第20話)、彼に助けられたことがある。このようなことからも、灯里に少なからぬ関心を持っているらしいことが伺える。アリア社長とヒメ社長は彼の行う猫の集会に参加している。ちなみに彼がカサノヴァだということを知っているのは人間では灯里のみ(アニメではアイも)であると思われていたが、灯里が話していたのか原作53話でアリスと藍華も知っている事が判明する。
- また、同話ではアクアに伝わる7不思議を全て体験した灯里の前に現れ、別れを告げる。
- 民話についてはケット・シーを参照。
- 暁の兄(あかつきのあに)
- 声:江川央生(少年時代は奈良徹)
- 暁とは歳の離れた兄。本名は出雲新太(いずも あらた)。一人称は「オイラ」。年齢は第7巻番外編から推定して24~27歳(あくまで日本の義務教育で判断した場合)。仕事は、アクアとマンホーム間での貿易商を営んでいるウッチェッロ・ミラグラトーレ社の貿易実務担当。そのため、めぼしい商品などを見つけてはアクアとマンホームを忙しく行き来している(一年の大半を星間船の中で過ごしているほど)。この会社は新太が独立して立ち上げた物なので、貿易実務担当と社長を兼務している事になる。
- 難関である中央大学を卒業後、中堅商社に入社し数年後に独立。なお、この「中央大学」については何処かに存在する「Central University」の事であり、実在する日本の「中央大学(Chuo University)」とは違うと思われる。
- ARIAカンパニーへネオ・ヴェネツィアの工芸品であるネオ・ヴェネツィアンガラスの運搬を依頼するために訪れ、その際に灯里を漕ぎ手に指名したことがある。これが灯里にとって初めてのお客様からの指名となった。
- 弟である暁は、彼にとっては「出来の悪い弟」であり、からかい甲斐のある相手のようである。また灯里とアリシアに彼の過去を世間話で持ち出すなど、弟に対しては全く遠慮が無いようである。
- なお、第7巻番外編で彼が着ている学ランは、浪漫倶楽部の舞台である夢ヶ丘中学校の学ランと同じデザイン(かつて流行った「短ラン」と呼ばれるもの)であるが、関係があるかは不明(おそらく作者の遊び心かと思われる)。
- 暁の母(あかつきのはは)
- 声:飯塚雅弓
- 暁の幼少時代の話、原作第7巻「人造人間」(アニメ第22話「その アクアを守る者よ…」)、小説版に登場。
- 自らを「人造人間」と称する暁を暖かく見守る、心優しい母親。ちなみに、とても2人の子供がいるようには見えないくらい、若くて可愛いと評判の容姿をしている。暁が成長した後もその容姿は変わっていないようで、小説版で灯里が暁の家へお邪魔した際、そのあまりの若さに驚いていた。
- カフェ・フロリアン支配人(-しはいにん)
- 声:石塚運昇
- 本名アントニオ・コルレオーネ。大柄で人の良い初老の男性で自称サン・マルコ広場の達人。その名のとおり、カフェ・フロリアンの支配人である。アリシアが同カフェで行われたゴンドラ協会の会合の時にカフェで待っていた灯里と仲良くなり、彼女を幸せの達人と褒め称えた。
- ガラス職人の青年(がらすしょくにんのせいねん)
- 声:宮田幸季
- 本名J・J・アントン。ネオ・ヴェネツィアンガラス職人の見習い。灯里の初指名である食器の運搬に立ち合いとして同乗する。師匠である親方(マエストロ)を非常に尊敬していて、そのためネオ・ヴェネツィアンガラスを侮辱されることにとても傷つき、ふてくされていたが、灯里の言葉に胸を打たれ元気を取り戻し、彼女のファンになる。暁の兄曰く「弟のライバル」。職業柄、ヴェネツィアンガラスの知識が非常に豊富である。なお、彼のエピソードはアニメ版では第2期「The NATURAL」11話に相当するが、それより前に第1期最終話にもワンカットだけモブキャラクターで登場している。
- アイ(Ai)
- 声:水橋かおり
- アニメオリジナルキャラクター。マンホーム出身。アニメ版の灯里のメール相手となる女の子。
- 最初はアリシアのゴンドラに乗りたがっていたが、アリシアは予約がいっぱいだと知り、灯里のゴンドラにお友達として乗ることにする。当初は年の離れた姉アヤメ(声:木川絵理子)が新婚旅行で行ったアクアの自慢話ばかりをするのでアクアもネオ・ヴェネツィアも嫌いになっていたが、親の好意でアクアに連れてって来てもらい、灯里と藍華の2人と友達になったことで次第にアクアもネオ・ヴェネツィアも好きになる(なお、アリシアのゴンドラに乗りたがっていたのは姉が前来たときに乗っていたため)。次に来る時はアリシアではなく、灯里のゴンドラに乗ることを約束する。その後、年越しの時に姉家族とともに再びアクアを訪れる。この時灯里とともにアリア社長を探しに行った際に、灯里とともに入植時代のアクアを目撃した。その後、カーニヴァルの日までARIAカンパニーにホームステイし、カーニヴァル当日、灯里とともにカサノヴァの正体を知る。
- なお番外編では、カフェ・フロリアン店長とも知り合いになっている。きっかけは、迷子だったのを助けてくれたことからだが、顔が強面の店長をはじめは誘拐犯だと誤解してしまった。しかし、後の自分に対する振る舞いから紳士であると分かり、そのことを謝っている。
- 星野明子(ほしの あきこ)(Akiko Hoshino)
- 声:浅田葉子
- アニメオリジナルキャラクター。マンホーム出身。アニメ第1期第12話で灯里とアリア社長がアクア開拓時代にタイムスリップした際に出会った女性。訪れた町で学校の先生をしていた。思考や言動が灯里と良く似ていて、お互いに親近感を持つようになる。ピートというマンホーム猫を飼っていて、こちらもアリア社長と仲良しになった。
- 初めは灯里とのアクアの現状の食い違いを不思議に思っていたが、最後には灯里の正体を悟ったようで、別れ際灯里達に「さようなら、私のアッヴェニーレ(未来)」と告げた。
- ちなみにこの話で、メインキャラに似たご先祖様(?)が町の人達として登場していて、彼女の場合はフィッシュボーンこそ無いものの、前髪がアリシア似である。
- アッシュ・ベリル
- 小説版に登場したキャラクター。オレンジぷらねっとの親会社アマデウス財団と双璧をなすベリルカンパニーの社長の甥で、伝説と呼ばれたオペラ「水の妖精」を完全に再現するために、ネオ・ヴェネツィアを訪れ、灯里達と知り合いになる。マンホーム出身のため分からない事が多く、2日がかりでシャワーを浴びる羽目になっている。
- アクアを訪れた理由は、夢に出てきた女の子(マンホームで予定されていた「水の妖精」の主演者アデリーナ)が気になったため。
- 最後には水の妖精の資料を全て集める事に成功し、アンジェラに脚本を書き直させる事に成功している。
- 小説版の終章でヴァローレ劇場(オペラ:水の妖精の上演劇場)の支配人に就任したことを灯里、藍華、アリスの3人に明らかにしている。
- アンジェラ・ベリル
- 小説版に登場したキャラクター。ベリルカンパニー社長の一人娘でアッシュ・ベリルの従姉。年齢は20代前半とみられる、水の妖精の資料の一部を元に、そのオペラを捏造しようとしていた。
- 2歳の時から音楽に精通していて、見ず知らずの楽譜を初見で弾きこなした。
- 晃とアテナを間違えたり、アテナをオペラ歌手としてスカウトしたりなどやりたい放題で、藍華からかなり嫌われている。
- 最後にはアッシュの情熱に負け、脚本を全て書き直した上、最後の部分のアレンジを行った。
- 火鳥(かとり)
- 声:鈴木千尋
- 月夜(つくよ)
- 声:中原麻衣
- ともに第7巻およびアニメ第2期第9話で、灯里のお客としてゲスト出演したキャラクター。『浪漫倶楽部』の主人公とヒロイン。灯里も気が付かなかった素敵な小庭園を見つけて、灯里を驚かせた。ちなみに、火鳥の帽子のツバ部分にはちゃんと原作・アニメ両方ともローマ字で「KATORI」と書かれている。
- 空(そら)
- 声:くまいもとこ
- 綾乃先生(あやのせんせい)
- 声:松来未祐
- ともにアニメ第2期第4話にゲスト出演したキャラクター。担任の先生が結婚するため、お別れの手紙を届けて欲しいという少年とその担任として登場。2人は同じ天野作品の『魔法の郵便屋さん』(短編集第2巻『空の謳』収録)という作品に登場。
- 青年(せいねん)
- 声:下野紘
- ゲームオリジナルキャラクターで主人公。都市工学を専攻するマンホーム出身の大学生で、大学の教授から与えられた課題の一環としてネオ・ヴェネツィアを訪れた。
- 灯里たちのゴンドラに乗船中、財布を落としてしまい、生活費が送金されるまでARIAカンパニーでウンディーネの修行をすることになる。
- 真章・ミラージュルートでは彼が作り上げたネオ・ヴェネツィアのMAP、及び彼や灯里たちの行動がネオ・ヴェネツィアに住む大勢の人々の命を救う結果となる。
- 謎の少女(なぞのしょうじょ)
- 声:稲村優奈
- ゲームオリジナルキャラクター。主人公の青年の前に度々現れる。
- 真章・ミラージュルートでは主人公に自分の正体を明かし、今後のアクアに関しての重要なメッセージを伝える。
- アイネ
- 声:稲村優奈
- ゲームオリジナルキャラクター。主人公が昔マンホームで一緒に暮らしていた猫。死んだと思われていたが…。
- あきひろ君
- 声:下野紘
- ラジオ「ARIA the Station Due」オリジナルキャラクター。ジュデッカ島にあるジュデッカ高校ゴンドラ部エースで、アリシアさんの大ファン。ウンディーネを夢見ていたが男はなれないことにはレースで相手の選手に指摘されるまで気づいていなかった。
- アイネ
- 声:KAORI
- ラジオ「ARIA the Station Due」オリジナルキャラクター。灯里が出会ったネオ・ヴェネツィア音楽大学声楽家学生。その正体は幽霊。上記の「アイネ」との関連は不明。
- アルセーヌ・R・ミツヤ
- 漫画家。人気漫画「プリマをねらえ!」を連載中。
- アンナ
- ミドルスクール時代のアリスの同級生。
登場する企業
- 株式会社カナーレ書房
- 「月刊ウンディーネ」を出版しているという架空の企業。編集員にアレックス・マッツォーネ、アウリ・レオーネ、アルデ・M・アームストロング、アムロ・T・Hらがいる。
- 女王カンパニー(クイーンカンパニー)
- 漫画家アルセーヌ・R・ミツヤが連載中の漫画「プリマをねらえ!」に登場する水先案内店。ウンディーネにアイリス、アリエル、綾音、アミ、アネモネ、揚羽というキャラクターがいる。「にゃんにゃんぷう」同様、アニメ放送もある様である。
- 綾音(声:西村ちなみ)がNeo VENEZIA INFORMALE APPRESSOの#1に出演し、通り名を「気高き薔薇」と名乗った。
- 海猫運送
- 原作に登場したシルフ(風追配達人)会社。
既刊一覧
- AQUA 1巻 - 発売日2001年7月27日 ISBN 4757505043(エニックス版)(絶版)
- AQUA 2巻 - 発売日2002年3月27日 ISBN 4757506473(エニックス版)(絶版)
- AQUA 1巻 - 発売日2003年10月3日 ISBN 4901926896(マッグガーデン版)
- AQUA 2巻 - 発売日2003年10月3日 ISBN 490192690X(マッグガーデン版)
- ARIA 1巻 - 発売日2002年10月10日 ISBN 4901926128
- ARIA 2巻 - 発売日2003年3月10日 ISBN 4901926365
- ARIA 3巻 - 発売日2003年7月10日 ISBN 4901926713
- ARIA 4巻 - 発売日2004年2月10日 ISBN 4861270162
- ARIA 5巻 - 発売日2004年8月10日 ISBN 4861270626
- ARIA 6巻 - 発売日2005年1月11日 ISBN 486127110X
- ARIA 7巻 - 発売日2005年9月10日 ISBN 4861271940
- ARIA 8巻 - 発売日2006年1月10日 ISBN 9784861272240(初回限定版 ISBN 4861271762)
- ARIA 9巻 - 発売日2006年7月10日 ISBN 4861272823
- ARIA 10巻 - 発売日2007年3月30日 ISBN 9784861273704
- ARIA 11巻 - 発売日2007年10月3日 ISBN 9784861274312(初回限定版 ISBN 9784861274015)
- ARIA 12巻 - 発売日2008年3月10日(予定)
マッグガーデン版以降ではガイドブックを含めてカバーをはずすと書き下ろし四コマと各社長と各キャラクターのプロフィールを見ることができる。なお、本編作品では4コマでの中心キャラクターおよびプロフィールのキャラクターは、1ページ目の見開きおよびカバーの裏表紙に描かれているキャラクターと同じである。
この他、英語版、イタリア語版、ドイツ語版、スペイン語版、中国語版、韓国語版、インドネシア語版、タイ語版も出版されている。アメリカではARIAがADV Mangaにより出版されていたが、売り上げが伸びず迷走状態が続き、最終的にARIA3巻までで翻訳が打ち切られてしまったが、その後のファンの要望でTOKYOPOPが英語版とドイツ語版をAQUAも含め翻訳出版することが決定した。
アニメ
キャラクターが登場する時期が原作より早いため、行事など主要人物がそろうエピソードでの矛盾が少ない。
音楽面では、敢えて打ち込みに頼らずアーティストの演奏というアニメとしては非常に珍しい形を採用したこともあいまって、評価は高くバラエティ番組等でも頻繁に使用される(この傾向は「あずまんが大王」でも見られた)。
テレビアニメ第1期
『ARIA The ANIMATION』(アリア ジ アニメーション)のタイトルで、2005年10月~12月の間、テレビ東京系列([TXN]])6局およびAT-Xで放送された。更に2006年4月1日よりGyaOにて配信された。
またびわ湖放送では2006年4月11日より半年遅れで放送されたが、深夜アニメを放送することがほとんどない同局での、しかも夕方の子供向けアニメの時間帯で放送という異例のことであった。表現上の問題は特にないと見られる。
始まり方がアニメとしては特殊で、最初に「ゴンドラの夢」をBGMとし、メインキャラの会話と本編からアリア社長登場シーンの継ぎ合わせによるアバンタイトル(雰囲気は一般の「次回予告」に近い)を放送した後にCMが入り、本編が始まってしばらくした後にオープニングテーマが流れ、クレジットタイトルが開始されるがオープニング中もストーリーは進むという形式を採っている。ただ、雰囲気を出すため基本的にオープニング中の映像はネオ・ヴェネツィアの風景やキャラクターたちの行動を映したものが中心で、セリフは少なめである。
スタッフ
- 企画:保坂嘉弘、春田克典、中村直樹、関一郎
- 監督・シリーズ構成:佐藤順一
- 助監督:布施木一喜
- キャラクターデザイン・総作画監督:古賀誠
- 美術監督:西川淳一郎
- レイアウト監修・エンディング演出:荒川眞嗣
- 色彩設計:川上善美
- デザインワークス:春日井浩之
- 撮影監督:吉田寛(スタジオコスモス)
- デジタルワークス協力:Production I.G
- キャスティング:好永伸恵(フォニシア)
- 編集:西山茂
- 録音:川崎公敬
- 編集/録音スタジオ:タバック
- フォーマット編集:岡田和憲、丸尾恵美(キュー・テック)
- エンディングコンテ:数井浩子
- 効果:和田俊也(スワラプロダクション)
- 選曲:佐藤恭野
- 演出助手:名取孝浩
- 企画協力:萩原達郎(『月刊コミックブレイド』編集部)
- 音楽:Choro Club feat. Senoo
- 音楽制作:ビクターエンタテインメント
- 音楽協力:テレビ東京ミュージック
- 取材コーディネーター:駒谷卓(m-cube)
- 番組担当:東不可止(テレビ東京)
- 番組宣伝:黒田多加恵(テレビ東京)
- アシスタントプロデューサー:市井美帆
- SPECIAL THANKS:岩崎善浩、三上康博、八田伸作、上玉利純宏、吉田博昭、橋本義賢
- プロデューサー:立石茂、内田哲夫、日向泰隆
- アニメーション制作:ハルフィルムメーカー
- 製作:ARIAカンパニー
※明記されていないが、音響監督は監督である佐藤順一が務めており、この後のシリーズでも同様である。
主題歌
- 『ウンディーネ』
- 歌:牧野由依、作詞:河井英里、作曲・編曲:窪田ミナ
- オープニングテーマ
- 第9~11話は2コーラス目を使用した。
- 第12話は「forest mix」(歌詞を造語に置き換え、そのボーカルにエコーをかけたもの・サウンドトラックに収録)を使用した。
- 『Rainbow』
- 歌:ROUND TABLE feat. Nino、作詞・作曲:北川勝利、編曲:ROUND TABLE
- エンディングテーマ
- 第7~11話は2コーラス目を使用した。
- 第12話はアコースティックバージョン(サウンドトラックに収録)を使用した。
- 『バルカローレ』
- 歌・作詞:河井英里、作曲・編曲:窪田ミナ
- 第6・11話挿入歌
- アテナのカンツォーネとして使用した。
- 『シンフォニー』
- 歌:牧野由依、作詞:伊藤利恵子(ROUND TABLE)、作曲:北川勝利(ROUND TABLE)、編曲:桜井康史
- 第11・12話挿入歌
- 『Just For You』
- 歌:ROUND TABLE feat. Nino、作詞:伊藤利恵子、作曲:北川勝利、編曲:ROUND TABLE・桜井康史
- 第13話挿入歌
サブタイトル
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | その 素敵な奇跡を… | 佐藤順一 | 布施木一喜 | 古賀誠 | |
2 | その 特別な日に… | 吉田玲子 | 佐藤順一 向中野義雄 |
向中野義雄 布施木一喜 |
近藤優次 |
3 | その 透明な少女と… | 後藤圭二 | 吉本拓二 | ||
4 | その 届かない手紙は… | 佐藤順一 | 玉川真人 | 住本悦子 | |
5 | その あるはずのない島へ… | 福多潤 | 筑紫大介 | 霜山朋久 | |
6 | その 守りたいものに… | 島崎奈々子 佐々木守 |
島崎奈々子 | 羽生貴之 柳瀬雄之 | |
7 | その 素敵なお仕事を… | 布施木一喜 | 布施木一喜 名取孝浩 |
吉本拓二 藤原未来夫 宮本由紀子 | |
8 | その 憂鬱な社長ったら… | 佐藤順一 | 玉川真人 | 松林唯人 | |
その イケてるヒーローってば… | |||||
9 | その 星のような妖精は… | 藤咲あゆな | 竹下健一 | 藤沢俊幸 | |
10 | その ほかほかな休日は… | 吉田玲子 | 福多潤 | いとがしんたろー 名取孝浩 |
柳瀬雄之 霜山朋久 |
11 | その オレンジの日々を… | 藤咲あゆな | 佐藤順一 | 竹下健一 筑紫大介 |
日下岳史 音地正行 |
12 | その やわらかな願いは… | 吉田玲子 | 玉川真人 | 柳瀬雄之 和井宏 | |
13 | その まっしろな朝を… | 藤咲あゆな | 布施木一喜 | 布施木一喜 いとがしんたろー 名取孝浩 |
日下岳史、柳瀬雄之 霜山朋久、吉本拓二 古賀誠 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 2005年10月5日 - 12月28日 | 水曜 25時30分 - 26時00分 |
大阪府 | テレビ大阪 | 水曜 26時05分 - 26時35分 | |
愛知県 | テレビ愛知 | 2005年10月6日 - 12月29日 | 木曜 26時28分 - 26時58分 |
全国 | AT-X | 2005年10月10日 - 2006年1月2日 | 月曜 10時30分 - 11時00分 (リピート有り) |
北海道 | テレビ北海道 | 2005年10月11日 - 2006年1月10日 | 火曜 26時00分 - 26時30分 |
福岡県 | TVQ九州放送 | 火曜 26時23分 - 26時53分 | |
岡山県・香川県 | テレビせとうち | 2005年10月12日 - 2006年1月11日 | 水曜 25時28分 - 25時58分 |
滋賀県 | びわ湖放送 | 2006年4月11日 - 7月4日 | 火曜 17時25分 - 17時54分 |
全国 | GyaO | 2006年4月1日 - 6月24日 | 毎週土曜更新 |
余談
テレビアニメ第2期
『ARIA The NATURAL』(アリア ザ ナチュラル)のタイトルで、2006年4月から、テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知およびAT-Xで放送された。
また、2006年7月1日よりGyaOにて配信され、びわ湖放送でも7月11日より第1期に引き続いての放送となった。
台本での第1話は、第1期から通算して第14話と記載されている。
アバンタイトルは2話以降廃止された(それによってCMが挿入できなくなったため、Aパートが終わった後に提供を読み上げるという珍しい現象が起きた)が、DVDで新録として復活し、GyaOではアバンタイトルも配信された。また、次回予告はワンカットを流すのみとなった。
スタッフ
- 企画:立石茂、春田克典、中村直樹、関一郎
- 監督・シリーズ構成:佐藤順一
- キャラクターデザイン:古賀誠
- 総作画監督:熊谷哲矢
- 美術設定:西川淳一郎
- 美術監督:吉川洋史
- 色彩設計:川上善美
- デザインワークス:春日井浩之、玄馬宣彦(第3話~)
- 助監督:竹下健一
- 撮影監督:吉田寛
- デジタルワークス協力:Production I.G
- キャスティング:好永伸恵(フォニシア)
- 編集:西山茂
- 録音:川崎公敬
- 録音スタジオ:タバック
- オフライン編集:REAL-T
- オンライン編集:岡田和憲、丸尾恵美(キュー・テック)
- エンディング演出:紅優
- 効果:スワラ・プロ
- 選曲:佐藤恭野
- 助監督補佐:名取孝浩
- 制作デスク:江口浩平
- 企画協力:萩原達郎(月刊コミックブレイド編集部)
- 音楽:Choro Club feat. Senoo
- 音楽制作:ビクターエンタテインメント
- 音楽協力:テレビ東京ミュージック
- 取材コーディネーター:駒谷卓(m-cube)
- 番組担当:小田原明子(テレビ東京)
- 番組宣伝:石井真知子(テレビ東京)
- アシスタントプロデューサー:日向泰隆、榎本隆
- SPECIAL THANKS:吉田剛、都築博、三上康博、吉田博昭、上玉利純宏、橋本義賢、松永芳幸
- プロデューサー:田頭伸哉、内田哲夫、八田紳作、飯塚寿雄
- アニメーション制作:ハルフィルムメーカー
- 製作:ARIAカンパニー
主題歌
- 『ユーフォリア』
- 歌:牧野由依、作詞:河井英里、作曲・編曲:窪田ミナ
- 第1~15・18話以降オープニングテーマ
- 第22話以降は2コーラス目を使用した。
- 第26話は弾き語りver(ボーカルソング・コレクションに収録)を使用した。
- 『ウンディーネ』
- 歌:牧野由依、作詞:河井英里、作曲・編曲:窪田ミナ
- 第16・17話オープニングテーマ
- 第26話では弾き語りverを挿入歌として使用した。
- 『夏待ち』
- 歌:ROUND TABLE feat. Nino、作詞・作曲:北川勝利、編曲:ROUND TABLE・桜井康史
- 第1~15話エンディングテーマ
- 第9話以降は2コーラス目を使用した。
- 第21話では挿入歌として使用した。
- 『Smile Again』
- 歌:葉月絵理乃、作詞・作曲:妹尾武、編曲:妹尾武・羽岡佳
- 第16~25話エンディングテーマ
- 『Rainbow』
- 歌:ROUND TABLE feat. Nino、作詞・作曲:北川勝利、編曲:ROUND TABLE
- 第26話エンディングテーマ
- エンディング映像は無し(本編映像が続く)で、フルコーラスを使用した。
- 『バルカローレ』
- 歌・作詞:河井英里、作曲・編曲:窪田ミナ
- 第13話挿入歌
- アテナのカンツォーネとして使用した。
- 『コッコロ』
- 歌・作詞:河井英里、作曲・編曲:窪田ミナ
- 第13・15話挿入歌
- アテナのカンツォーネとして使用した。
- 『潮騒』
- 歌:ROUND TABLE feat. Nino、作詞:伊藤利恵子、作曲:北川勝利、編曲:ROUND TABLE・桜井康史
- 第9話挿入歌
- 『雨降花』
- 歌:牧野由依、作詞:牧野由依、作曲:F.GIRAUD、編曲:河野伸
- 第17話挿入歌
- 『髪とヘアピンと私』
- 歌:斎藤千和、作詞:高橋舞、作曲:F.GIRAUD、編曲:窪田ミナ
- 第18・19話挿入歌
- 第19話では牧野由依がボーカルを担当したものを使用した(ボーカル以外は同一)。
サブタイトル
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | その カーニバルの出逢いは… | 吉田玲子 | 佐藤順一 | いとがしんたろー | 海堂ひろゆき 小森良 |
2 | その 宝物をさがして… | 藤咲あゆな | 和田高明 | 唐戸光博 | 和田高明 |
3 | その 流星群の夜に… | 名取孝浩 | 福元敬子 柳瀬雄之 | ||
4 | その ネオ・ヴェネツィア色の心は… | 吉田玲子 | 佐山聖子 | 安藤健 | 松岡謙治 |
5 | その 雨の日の素敵は… | 布施木一喜 竹下健一 |
布施木一喜 | 浅井義之 | 吉田優子 松本剛彦 |
その 春にみつけたものは… | |||||
6 | その 鏡にうつる笑顔は… | 竹下健一 布施木一喜 |
竹下健一 | 筑紫大介 | 渡辺章 高橋直樹 |
7 | その 猫たちの王国へ… | 吉田玲子 | 佐藤順一 | いとがしんたろー | 塩川貴史 |
8 | その ボッコロの日に… | 藤咲あゆな | 福多潤 | ヤマトナオミチ | 海堂ひろゆき |
9 | その 素顔の星たちは… | 岡田麿里 | 後藤圭二 | 唐戸光博 | 宇都木勇 武内啓 |
10 | その あたたかな街と人々と… | 佐藤順一 いとがしんたろー |
いとがしんたろー 金澤由季 |
吉田優子 八木元喜 | |
11 | その 大切な輝きに… | 藤咲あゆな | 名取孝浩 | 音地正行 | |
12 | その 逃げ水を追って… | 吉田玲子 | 佐山聖子 | 安藤健 | 松岡謙治 |
その 夜光鈴の光は… | |||||
13 | その でっかい自分ルールを… | 浦畑達彦 | 細田直人 | 筑紫大介 | 飯塚晴子 海堂ひろゆき |
14 | その いちばん新しい想い出に… | 岡田麿里 | 竹下健一 佐藤順一 |
唐戸光博 室谷靖 |
塩川貴史、海堂ひろゆき 門之園恵美、伊東克修 熊谷哲矢 |
15 | その 広い輪っかの中で… | 浦畑達彦 | 平池芳正 | 平池芳正 唐戸光博 |
羽生貴之、伊東克修 海堂ひろゆき |
16 | その ゴンドラとの別れは… | 吉田玲子 | 佐藤順一 | いとがしんたろー 内田信吾 |
岩崎優 佐藤天昭 |
17 | その 雨降る夜が明ければ… | 筑紫大介 佐藤洋二 |
音地正行、羽生貴之 岩崎優、古賀淳二 | ||
18 | その 新しい自分に… | 藤咲あゆな | 大森貴弘 | 安藤健 | 松岡謙治 中野彰子 |
19 | その 泣き虫さんったら… | 佐山聖子 | 牛島勇二 浦和文子 | ||
その 乙女心ってば… | |||||
20 | その 影のない招くものは… | 竹下健一 | ヤマトナオミチ | 伊東克修 海堂ひろゆき | |
21 | その 銀河鉄道の夜に… | 吉田玲子 | 名取孝浩 | 塩川貴史 羽生貴之 | |
22 | その ふしぎワールドで… | 平池芳正 | 上田幸一郎 谷川亮介 | ||
その アクアを守る者よ… | |||||
23 | その 海と恋と想いと… | 岡田麿里 | 石山タカ明 | 唐戸光博 | 伊東克修 海堂ひろゆき |
24 | その 明日のウンディーネに… | 浦畑達彦 | 佐山聖子 | 筑紫大介 | 池田広明 浦和文子 |
25 | その 出逢いの結晶は… | 藤咲あゆな | ヤマトナオミチ 竹下健一 |
ヤマトナオミチ 安藤健 |
松岡謙治 中野彰子 |
26 | その 白いやさしい街から… | 吉田玲子 | 佐藤順一 | 竹下健一 名取孝浩 |
海堂ひろゆき 羽生貴之 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 2006年4月2日 - 9月24日 | 日曜 25時00分 - 25時30分 |
愛知県 | テレビ愛知 | 2006年4月4日 - 9月26日 | 火曜 26時28分 - 26時58分 |
全国 | AT-X | 2006年4月7日 - 9月29日 | 金曜 10時30分 - 11時00分 (リピート有り) |
大阪府 | テレビ大阪 | 2006年4月11日 - 10月3日 | 火曜 26時05分 - 26時35分 |
滋賀県 | びわ湖放送 | 2006年7月11日 - 2007年1月9日 | 火曜 17時25分 - 17時54分 |
全国 | GyaO | 2006年7月1日 - 12月23日 | 毎週土曜更新 |
模板:前後番組 ※前者は金曜10:30/火曜0:30、後者は金曜21:30/火曜14:30のそれぞれ2回のみの変則枠。
OVA
『ARIA The OVA 〜ARIETTA〜』(アリア ジ オーブイエー アリエッタ)のタイトルで、2007年9月21日に発売された。
内容は本編映像は30分が1話のみ。ほかに特典映像が含まれる。
灯里が訪れる前のARIAカンパニーを中心とした完全オリジナルエピソードで描く。
なお、制作局であるAT-Xでは、発売に先駆けて2007年9月2日(日)と2007年9月8日(土)に先行放映された。
スタッフ
テレビアニメと違い製作表記に限り、製作委員会方式の表記を行なわず、個別表記となっている。
- 企画:松本輝起、春田克典、岩崎篤志、中村直樹
- 監督・脚本・コンテ:佐藤順一
- キャラクターデザイン:古賀誠
- デザインワークス:春日井浩之
- 演出:竹下健一
- 作画監督:海堂ひろゆき
- レイアウト:Roman Thomas
- 美術監督:吉川洋史
- 色彩設計:川上善美
- 撮影監督:吉田寛
- 3DCGI:松本薫
- 特効:安部貴俊
- 編集:西山茂
- 録音:川崎公敬
- 効果:和田俊也
- 選曲:佐藤恭野
- 音楽:Choro Club feat.Senoo
- 音楽プロデューサー:福田正夫
- 音楽制作:JVCエンタテイメント
- キャスティング:好永伸恵(フォニシア)
- 効果:スワラ・プロ
- 録音スタジオ:タバック
- 録音助手:澤村裕樹
- オフライン編集:REAL-T
- オンライン編集:キュー・テック 岡田和憲、丸尾恵美
- 取材コーディネーター:駒谷卓(m-cube)
- 取材協力:La Procuratoria della Basilica di San Marco
- 制作デスク:江口浩平
- 制作進行:高田昌豊
- 進行補佐:前田基匠
- アシスタントプロデューサー:西山聡、奏麻衣子
- 宣伝担当:鶴岡信哉
- プロデューサー:飯塚寿雄、内田哲夫、浅香敏明、八田紳作、三上康博
- アニメーション制作:ハルフィルムメーカー
- 製作:松竹、メディアファクトリー、テレビ東京メディアネット、AT-X
主題歌
- 『七色の空を』
- 歌・作詞・作曲:SONOROUS、編曲:Choro Club、ストリングス編曲:沢田穣治(Choro Clubプロデュース)
- オープニングテーマ
- 『明日、夕暮れまで』
- 歌:葉月絵理乃、作詞:伊藤利恵子、作曲・編曲:北川勝利、ストリングス編曲:桜井康史(妹尾武ピアノ演奏)
- エンディングテーマ
- 『コッコロ』
- 歌・作詞:河井英里、作曲・編曲:窪田ミナ
- 挿入歌
- アテナのカンツォーネとして使用した。
テレビアニメ第3期
模板:新製品 『ARIA The ORIGINATION』(アリア ジ オリジネーション)のタイトルで、2008年1月から、テレビ東京系列(TXN)3局およびAT-Xで放送開始予定。
スタッフ
- 監督・シリーズ構成:佐藤順一
- 脚本:吉田玲子・浦畑達彦・藤咲あゆな
- キャラクターデザイン:古賀誠
- 総作画監督:音地正行
- レイアウト監修:荒川眞嗣
- 美術監督:田尻健一
- 色彩設計:川上善美
- プロップデザイン:春日井浩之
- 助監督:竹下健一
- 撮影監督:吉田寛
- 編集:坪根健太郎
- 録音:川崎公敬
- 効果:和田俊也
- 選曲:佐藤恭野
- 音楽:Choro Club feat. Senoo
- 音楽制作:JVCエンタテインメント
- アニメーション制作:ハルフィルムメーカー
- 製作:ARIAカンパニー
主題歌
- 『スピラーレ』
- 歌:牧野由依、作詞:河井英里/作曲・編曲:窪田ミナ
- オープニングテーマ
- 『金の波 千の波』
- 歌:新居昭乃、作詞:新居昭乃/作曲:新居昭乃・保刈久明編曲:保刈久明
- エンディングテーマ
- 『横顔』
- 歌:牧野由依/作詞・作曲:伊藤利恵子/編曲:桜井康史・伊藤利恵子
- 挿入歌
- 『鳥かごの夢』
- 歌:新居昭乃/作詞:新居昭乃/作曲:新居昭乃・保刈久明/編曲:保刈久明
- 挿入歌
サブタイトル
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | その やがて訪れる春の風に… | 藤咲あゆな | 竹下健一 | 佐藤順一 | 音地正行 |
2 | その 笑顔のお客さまは… |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 2008年1月7日 - | 月曜 26時00分 - 26時30分 |
愛知県 | テレビ愛知 | 2008年1月7日 - | 月曜 26時35分 - 27時05分 |
大阪府 | テレビ大阪 | 2008年1月9日 - | 水曜 26時25分 - 26時55分 |
全国 | AT-X | 2008年1月10日 - | 木曜 10時30分 - 11時00分 (リピート有り) |
DVD
- ARIA The ANIMATION Navigation.1 - 1~2話収録 発売日2006年1月25日(初回生産分のみNavigation.1~3収納BOX、特典ポストカード収納バインダー付)
- ARIA The ANIMATION Navigation.2 - 3~4話収録 発売日2006年2月24日
- ARIA The ANIMATION Navigation.3 - 5~6話収録 発売日2006年3月24日
- ARIA The ANIMATION Navigation.4 - 7~8話収録 発売日2006年4月25日(初回生産分のみNavigation.4~6収納BOX、クリアファイル(2種・BOX用絵柄)、ゴンドラペーパークラフト付)
- ARIA The ANIMATION Navigation.5 - 9~10話収録 発売日2006年5月25日
- ARIA The ANIMATION Navigation.6 - 11~13話(最終話)収録 発売日2006年6月23日(通常特典(全巻)8Pブックレット、ポストカード(2種類)、古賀誠描き下ろしジャケット、ピクチャーレーベル仕様)
- ARIA The NATURAL Navigation.1 - 1~2話収録 発売日2006年7月25日(初回生産分のみNavigation.1~3収納BOX、ゴンドラペーパークラフト(姫屋Ver)、クリアファイル(BOX用絵柄)、特典映像付)
- ARIA The NATURAL Navigation.2 - 3~5話収録 発売日2006年8月25日(初回生産分のみ牧野由依インタビュー映像収録)
- ARIA The NATURAL Navigation.3 - 6~8話収録 発売日2006年9月22日
- ARIA The NATURAL Navigation.4 - 9~11話収録 発売日2006年10月24日(初回生産分のみNavigation.4~6収納BOX付(他、追加の可能性あり))
- ARIA The NATURAL Navigation.5 - 12~14話収録 発売日2006年11月25日
- ARIA The NATURAL Navigation.6 - 15~17話収録 発売日2006年12月22日
- ARIA The NATURAL Navigation.7 - 18~20話収録 発売日2007年1月25日(初回生産分のみNavigation.7~9収納BOX付(他、追加の可能性あり))
- ARIA The NATURAL Navigation.8 - 21~23話収録 発売日2007年2月23日
- ARIA The NATURAL Navigation.9 - 24~26話収録 発売日2007年3月23日(通常特典(全巻)6Pブックレット、ポストカード(2種類)、古賀誠描き下ろしジャケット、ピクチャーレーベル仕様)
- ARIA The OVA 〜ARIETTA〜 - 発売日2007年9月21日
ゲーム
『ARIA The NATURAL 〜遠い記憶のミラージュ〜』(―とおいゆめのミラージュ)のタイトルで、2006年9月28日にアルケミストからプレイステーション2用ゲームとして発売された。
ゲーム自体はビジュアルノベルの形式をとっており、物語を主人公の青年の視点から描くなど、ゲームオリジナル要素を追加しながらも、原作漫画およびアニメのイメージを忠実に再現し、なおかつアニメ的な演出効果を盛り込んでいる。また、本作のために新たに書き下ろされたCGや、天野こずえ自らがデザインしたゲームオリジナルのキャラクターも追加されている。2006年4月に行われたアルケミストのイベント「アルケ祭」にて本作の主題歌が発表された。この楽曲の作詞・作曲を手がけたのが、昨今のゲームソング界において確固たる地位を築いてきた志倉千代丸というのも大きなニュースとなった。
とはいえ、原作のもつゆったりとした自然な作風を支持するファンからは、「ただのギャルゲー化してしまった」との批判も少なくない。
ストーリー
主人公はマンホームの大学で都市工学を専攻する青年。彼はフィールドワークのためにアクアを訪れたが、ふとしたきっかけで灯里と出会い、行動を共にすることとなる。灯里達とのアクアでの生活は楽しく、穏やかに過ぎていくのだが、そんな日常がゆっくりと、確実に変わっていくのだった……。
テーマソング
- 『BLUE BLUE WAVE』
- 歌:KAORI、作詞・作曲:志倉千代丸、編曲:磯江俊道
- オープニングテーマ
- 『その小さな小さな微笑で』
- 歌:KAORI、作詞・作曲:志倉千代丸、編曲:上野浩司
- エンディングテーマ
オープニングおよびエンディング収録のCDは2006年10月6日に発売された。
インターネットラジオ
- ARIA The STATION Neo VENEZIA INFORMALE
- 2006年1月10日~3月28日まで音泉とアニメイトTVにて毎週火曜日(アニメイトTVでは毎週木曜日)に配信されていた。
- パーソナリティ:葉月絵理乃・斎藤千和・広橋涼
- ARIA The STATION Due
- 2006年4月6日~2007年3月29日までに音泉とBEWE、アニメイトTVにて毎週木曜日に配信されていた。
- パーソナリティ:葉月絵理乃・西村ちなみ
- ARIA The STATION Tricolore
- 2007年4月5日~現在配信中。音泉とBEWE、アニメイトTVにて毎週木曜日に配信されている。
- パーソナリティ:葉月絵理乃・西村ちなみ
その他関連メディア
小説
- MAG-Garden NOVELS 「ARIA 水の都と哀しき歌姫の物語」- イラスト:天野こずえ、本文:藤咲あゆな 発売日2006年2月28日 ISBN 4861272416
- ARIA[四季の風の贈り物]- 原作・イラスト:天野こずえ、本文:岡田麿里・藤咲あゆな・浦畑達彦・吉田玲子 発売日2008年1月10日 ISBN 4861274486
月刊ウンディーネ
2006年7月に3号に渡って発売された企画本。テレビアニメで登場したウンディーネ専門誌『月刊ウンディーネ』を再現した冊子と、ARIAカンパニーの合体可動式ミニチュアドールハウスが付いてくる。
天野こずえ自らが監修を務め、イラストは天野こずえの他に五條さやかが、漫画「プリマをねらえ!」は樒屋涼が描いている。
冊子の内容に関しては各種用語を参照のこと。
なお、一部のキャラクターはこの企画本で本名が明らかになっている。
- 「月刊ウンディーネ」姫屋特集号 - 発売日2006年7月10日 ISBN 4861272688 付録:ARIAカンパニーミニチュアドールハウス1F&姫屋's
- 「月刊ウンディーネ」ARIAカンパニー特集号 - 発売日2006年7月18日 ISBN 4861272696 付録:ARIAカンパニーミニチュアドールハウス2F&ARIAカンパニー's
- 「月刊ウンディーネ」オレンジぷらねっと特集号 - 発売日2006年7月24日 ISBN 486127270X 付録:ARIAカンパニーミニチュアドールハウス3F&オレンジぷらねっと's
ぷにフィギュア付書籍
2007年3月に3号に渡って発売された企画本。水先案内店の猫社長を主人公にした絵本と、ゴンドラ型台座付ぷにフィギュアが付いてくる。
ぷにフィギュア付書籍は当初「週刊にゃんこ社長」という商品名で発表されていたが、発売日変更と共に名称が変更された。
- ぷにフィギュア付書籍 まぁ社長の絵本 - 発売日2007年3月10日 ISBN 9784861273377 付録:ぷにフィギュアアテナ(半人前時代)・まぁ社長・オレンジぷらねっと白ゴンドラ・オレンジぷらねっとオール2本セット
- ぷにフィギュア付書籍 ヒメ社長の絵本 - 発売日2007年3月20日 ISBN 9784861273384 付録:ぷにフィギュア晃(半人前時代)・ヒメ社長・姫屋白ゴンドラ・姫屋オール2本セット
- ぷにフィギュア付書籍 アリア社長の絵本 - 発売日2007年3月30日 ISBN 9784861273391 付録:ぷにフィギュアアリシア(半人前時代)・アリア社長・黒ゴンドラ
その他書籍
- ARIA The ANIMATION スターターブック - 発売日2005年10月5日 ISBN 4861272041
- ARIA オフィシャルナビゲーションガイド - 発売日2005年10月29日 ISBN 4861272122
- ARIA The ANIMATION パーフェクトガイドブック(ドラマCD付) - 発売日2006年3月29日 ISBN 4861272637
- ARIA The NATURAL パーフェクトガイドブック(ドラマCD付) - 発売日2006年12月22日 ISBN 4861273277
ドラマCD
- 「ARIA」 Drama CD I - 発売日2004年8月25日
- 「ARIA」 Drama CD II - 発売日2005年8月24日
- 「AQUA」 Drama CD I - 発売日2005年9月22日
- ARIA The ANIMATION Drama CD I BLUE - 発売日2005年11月25日
- ARIA The ANIMATION Drama CD II RED - 発売日2005年12月22日
- ARIA The ANIMATION Drama CD III ORANGE - 発売日2006年1月25日
- ARIA The NATURAL Drama CD I - 発売日2006年6月23日
- ARIA The NATURAL Drama CD II - 発売日2006年7月20日
サウンドトラック
- 「ARIA The ANIMATION」オリジナルサウンドトラック - 発売日2005年11月23日 音楽:Choro Club feat. Senoo
- 「ARIA The NATURAL」ORIGINAL SOUNDTRACK due - 発売日2006年5月24日 音楽:Choro Club feat. Senoo
- ARIA ~ピアノ・コレクション~ スタジオーネ -季節- - 発売日2006年8月2日 音楽:窪田ミナ・妹尾武、モノローグ:葉月絵理乃・斎藤千和・広橋涼・大原さやか
- ARIA The NATURAL ボーカルソング・コレクション - 発売日2006年9月6日 音楽:牧野由依・ROUND TABLE feat. Nino・河井英里・葉月絵理乃・斎藤千和・ウンディーネ娘 feat. アリア社長
※「ARIA ~ピアノ・コレクション~ スタジオーネ -季節-」のトラック11のタイトルは「恋とはどんなもの?」だが実際は「『ARIA The ANIMATION』オリジナルサウンドトラック -」のトラック8「恋とはどんなもの?」ではなく同アルバムのトラック6「アクアアルタ日和」のピアノバージョンである。また作曲も「アクアアルタ日和」の作曲者の笹子重治ではなく「恋とはどんなもの?」の秋岡欧としてクレジットされている。原因は不明。
その他
- 「ARIA The ANIMATION」デスクトップアクセサリー - 発売日:2006年9月15日 Windows XP/Me/2000/98SE 用
- 「ARIA The NATURAL クリスタルジャケットセット」 - 発売日:2007年夏 アニメイト通信販売限定 - 100個限定生産 iPod nano 2nd Generation専用
関連項目
- となグラ! - テレビアニメ版はARIAカンパニーのアリシア・フローレンスを演じる大原さやか、水無灯里を演じる葉月絵理乃などキャラクターが絡むシーンが多かったため、「アリアカンパニーとなグラ支社」と呼ばれることがあった。
- 楽園通信社綺談 - 漫画家・佐藤明機のこの作品から、ARIAはインスパイアされた作品だとする意見が一部に見られる。確かにテラフォーミングされた惑星が舞台であるとか知性化猫が通信社支店長であるなど類似点が多いのは事実で、特に前作の『AQUA』初期数話に関して類似点を上げる人が多いが、事実関係は必ずしも定かではない。ちなみに、両作とも原作者が連載開始当時に飼っていた猫がモデルであるとされる点でも両者には共通点がある模板:要出典。
- 第2期 (ARIA The NATURAL) 第18話のオープニングテロップの主題歌の記述が間違ったまま(「ユーフォリア」が「ウンディーネ」になっている)放映されたことがある。(Gyao・ShowTimeでの放映時に確認されている。)