レンタルマギカ
模板:書類作品 模板:Infobox animanga/Header 模板:Infobox animanga/Novel 模板:Infobox animanga/Manga 模板:Infobox animanga/Manga 模板:Infobox animanga/TVAnime 模板:Infobox animanga/Footer 『レンタルマギカ』は角川スニーカー文庫より刊行されている三田誠のライトノベル作品である。イラストはpako。 キャッチコピーは魔法使い、貸します!
「ザ・スニーカー」にて連載中。また、漫画化作品が『月刊Asuka』(作画・成宮アキホ)と『月刊コンプエース』(作画・MAKOTO2号)でそれぞれ連載されている。
2007年、ライトノベルアワードでアクション部門賞を受賞。また、同年10月よりテレビアニメの放送が開始した。
目錄
故事
這個世界上的魔法,比起人們所認為的還多一些。
這個世界上的神秘,比起人們所認為的還多一些。
弱氣的高中生伊庭樹,因為父親失蹤,不得已繼承了父親原本經營的魔法人力派遣公司「アストラル(阿斯特拉爾)」。是個描寫樹一邊與不習慣的社長生活戰鬥,一邊仰賴公司員工使用異種魔法與敵人戰鬥的幻想故事。
登場人物
記載内容はおおむね小説の最新時点のもの。また、キャストはボイスドラマ版・アニメ版共通。
アストラル
以下は現 <アストラル> へ所属もしくは準ずる関係にある人物。
- 伊庭 いつき(いば - )
- 声:福山潤 / 幼少時:大浦冬華
- <アストラル> 2代目社長。失踪した父に代わり、魔法使い派遣会社 <アストラル> の2代目社長になる。特徴は2、3歳ほど下に見られてもおかしくないほどの童顔と、右目にある大きな眼帯。性格は異常なほど恐がりで、昔「ドラえもん のび太の魔界大冒険」を観て気絶したことがある。父親である司と過ごした記憶がなく、物心がついた頃には叔父夫婦の家(日下部家)で育てられていた。勇花という義妹が居る。現在、叔父一家はアメリカに居を移しており、いつき一人が日本の叔父の家に残っている。
- 呪力を見ることが可能な魔眼「妖精眼(グラムサイト)」を持っている。妖精眼が開いたときは、普段の気弱な態度とは一転した命令口調となり、周囲に的確な指示を飛ばす。
- 現在高校2年生。いつきは最初は覚えていなかったが、幼い頃は穂波とは愛称で呼び合い遊ぶ間柄だった。模板:SpoilerHいつきの「妖精眼(グラムサイト)」は通常の妖精眼とは異なるらしく、いつきには謎の声が聞こえる。幼い頃にいつきと穂波が <幽霊屋敷> で体験した出来事は、いつきの妖精眼が通常の妖精眼とは異なる様子を見せる原因に関係がある模様。竜の事件の時に穂波を「あーちゃん」と呼んだ事など、現在ではいつきは幼かった頃の事を断片的に思い出している。しかし、忘れているのではなく魔法的な処置によるものではないかと猫屋敷達は見ているが詳細は不明。
竜の事件以来、隻蓮に武術(五行拳、おそらく中国拳法の形意拳の中心技である五行拳と思われる)を習い始めるが、魔術、社長業と同じくまったく才能が無い。だが隻蓮曰く、その才能の割には伸びているらしい。模板:SpoilerF - 穗波·高瀨·安布勒(穂波・高瀬・アンブラー、ほなみ・たかせ・ - )
- 声:植田佳奈
- <アストラル> ケルト魔術・魔女術課正社員。そして「社長秘書」兼「社長教育係」。肩口で切りそろえられた栗色ショートカット・ヘアで蒼氷色の瞳を持った少女。うす縁の眼鏡をかけ関西弁(神戸弁)を話す。赤いリボンが巻かれた大きなとんがり帽子に闇色のマントをはおり、片手には樫の木の杖。ヤドリギやハーブを使うケルト魔術と魔女術の魔法使いで、古びたほうきで空を舞う。今は滅びしケルト魔術を2年で復活させた秀才で、イギリスの <学院> ではアディリシアと首席を競い合うほどだった。 いつきへ <アストラル> 経営権の譲渡や相続が行われる頃、<学院> を出て日本へ帰国し、いつきが居る <アストラル> へ真っ先にやってきた。 いつきの幼馴染で、彼の右目の過去を知る数少ない人物だが、いつきはそのことを忘れている。いつきの事を時折「いっちゃん」と幼き頃の愛称で呼ぶ事がある。
- 現在高校2年生で、いつきとはクラスメイトでもあり席は彼の左隣である。パソコンや携帯電話などといった最新電子機器が苦手。 料理や掃除は得意だが、彼女の部屋は普遍的な女の子の部屋とは懸け離れた物が大量に散乱している。 <アストラル> では副業として、占いセンターへの派遣や雑誌コラムの執筆を行っている。模板:SpoilerH:幼い頃に <幽霊屋敷> でいつきと共に体験した出来事をずっと悔やみ自分を責めており、竜の事件では いつきに対する自責の念とフィンの言葉をきっかけに、竜を生け贄にするという禁忌の行為でもって <アストラル> を敵にまわしてまで いつきの眼を治そうとした。しかしアディリシアの、いつきの言葉により思い直し、<アストラル> へ戻った。
詳細は不明だが、スーツケースに入っている生きている杖(リビング・ワンド)を「お爺ちゃん」と呼んでいる。模板:SpoilerF - アディリシア・レン・メイザース
- 魔術結社 <ゲーティア> 首領で <アストラル> の大株主でもある。詳細は魔術結社ゲーティアの項を参照。
- 猫屋敷 蓮(ねこやしき れん)
- 声:諏訪部順一
- <アストラル> 専務取締役兼陰陽道課課長。灰色の髪と切れ長の目、常に平安風の羽織をまとい片手には扇子という、名前のとおり猫をこよなく愛する陰陽術師。4匹の猫の使い魔(式神)にはそれぞれ青龍、白虎、朱雀、玄武と名づけている。[1] 実力は <アストラル> No.1。[2]あらゆる業界に顔が利き、情報収集に長けている。
- <アストラル> 先代社長時代に在籍した社員の中では、事務所に残っている唯一の社員。(他は離籍、あるいは事務所を離れて行動している) <アストラル> では副業として猫又陰陽術師の名で雑誌にエッセイを書いており、現在の <アストラル> の収入の大半を担っている。模板:SpoilerH総合呪術である陰陽道の性質を最大限に行使する実力者。精密な呪力操作にも長けており、通常は使い魔は1体、一流の魔法使いでも操ることが出来るのは4体ほどだが、常に4体を伴い時に陰陽道の秘術でその数を増やす実力はアディリシアも驚くほど。
若き頃は <アストラル> をはじめ数々の流派を渡り歩いていた。 あるとき葛城家を家出したみかんと偶然出会い、後継者と期待されていた所属流派を離れて、みかんを連れて <アストラル> へ戻った。模板:SpoilerF - 葛城 みかん(かつらぎ - )
- 声:釘宮理恵
- <アストラル> 神道課契約社員。千早に色鮮やかな紅袴という巫女装束に身を包む長いツーテールの少女。<葛城家> という神道を使う魔術結社の娘だが、あるきっかけで葛城家を出て <アストラル> へ身を寄せる事となった。葛城家には現当主でありみかんの祖母である葛城鈴香と、後継者である姉の香が居る。
- 現在小学校3年生。いつきのことを「お兄ちゃん社長」、穂波やアディリシア、黒羽に対して「~お姉ちゃん」と呼び慕っている。大概の相手には元気良く明るく接するが、影崎にだけは激しく怯える。 <アストラル> では副業として地鎮祭やお祭り、お札作りなどを行っている。模板:SpoilerH才能が無く葛城家で自分を認めてもらえない悩み、その自分と違い才能のある姉に対するコンプレックスを抱いていたが、鬼の事件を経て祖母と姉の想いを知り、姉とも互いに理解しあう。 オルトヴィーンから <アストラル> の呪物・魔術書の管理業務を与えられ、勉強の毎日に悲鳴を上げている。模板:SpoilerF
- 黒羽 まなみ(くろは - )
- 声:伊藤静
- <アストラル> 幽霊課契約社員。腰までのストレートな黒髪に赤い(アニメでは緑色)バレッタ、そしてくりくりとした黒い瞳を持った少女。文字通りに幽霊であり、魔法使い以外には姿も見えず声も聞こえない。外見・精神年齢ともにいつき達と同年代に見えるが、自分の名前以外の生前の記憶を失っているため詳細は不明。自我の認識(アイデンティティ)により、服装などを変えることができる。エプロンドレスが最近のお気に入り。ポルターガイストを使い、事務所の掃除やお茶くみなどをする一方で、憧れたレンタルマギカの一員としての勉強の日々を過ごす。模板:SpoilerH元々はある病院にいたが、いつきが入院した時に出会い、いつきに誘われる形で <アストラル> へ入社することとなった。オルトヴィーンから <アストラル> の呪物・魔術書の管理業務を与えられ、勉強の毎日に悲鳴を上げている。模板:SpoilerF
- オルトヴィーン・グラウツ
- <アストラル> ルーン魔術課の新入社員。亜麻色の髪とエメラルドグリーンの瞳を持った北欧の面影の少年でルーン魔術を扱う。 年齢は十四、五ほどで常に耳あて付きの帽子・皮のコート・手袋を着用する。もとは北欧の結社ミーミルに所属していたが大兄に無理やり契約させられ <アストラル> への入社を指示された。 魔法の世界では異端である <アストラル> と、その首領であるいつきに対して嫌悪感をあからさまに示す。 口が悪く、時折ドイツ語で相手を罵る。模板:SpoilerH穂波とアディリシアにとっては <学院> 時代の後輩で、その実力は二人も一目置くほど。また、会社経営に明るく <アストラル> 入社後は経営状態改善に乗り出し、ときにやや強引とも言えるやりかたで <入札> を数多く取ってきた。
吸血鬼事件を経て、<アストラル> と社長であるいつきの事を認めるようになる。経営状態改善への力の入れ具合はより一層強まり、<アストラル> で最も新人にも関わらず社員教育(先輩であるみかんと黒羽への監督)だけでなく社員査定にも手を出し始めた。模板:SpoilerF - 隻蓮(せきれん)
- 声:小西克幸
- <アストラル> 真言密教課契約社員。常に虚無僧の格好をしており、10代にして密教を修めている。また、武術の天才で体中に武具を隠し持っており、印や真言を巧みに操り、単純な威力であれば穂波や猫屋敷を凌ぐ。考え方は至って古く、謝罪の際には切腹をしようとする。
- 布留部市にある竜連寺の住職であるが、現在は <アストラル> 事務所には常駐せず世界中を放浪しつつ時折戻ってきては仕事をするという形で行動している。模板:SpoilerHいつきの眼帯の製作に関わった3人のうちの1人。 竜の事件の後、いつきに頼まれ武術の指南役となり指導したが、再び <アストラル> を離れて行動。 <協会> の依頼によりイタリアへ向かった。<ゲーティア> の徒弟、ダフネとは共に行動した縁からかいつき経由で手紙を送ったりしている。模板:SpoilerF
- ヘイゼル・アンブラー
- <アストラル> 創業者の一人であり、ヨーロッパ周遊中の取締役兼呪物課課長。ルーン魔術や魔女術を極め <魔女の中の魔女> と呼ばれた女性であり、穂波・高瀬・アンブラーの祖母。模板:SpoilerHいつきの眼帯の製作に関わった3人のうちの1人。模板:SpoilerF
アストラル関係者
以下は、以前は所属していた、あるいは所属の有無が定かではない人物。
- 伊庭 司(いば つかさ)
- <アストラル> 創業者で初代社長。最後の妖精博士であり、一部の人間から『魔法を使わない魔法使い』と呼ばれている。いつきの父で7年前に行方不明になったままである。
- 尤戴克斯·特羅迪(ユーダイクス・トロイデ)
- <アストラル> 創業者の一人で元取締役。錬金術師。模板:SpoilerH人間ではなく、伊庭司に拾われた機械人形(オートマタ)。 司が失踪した後は <アストラル> を抜けて司の跡を追おうと研究を進める。錬金術師の事件では、いつきから <アストラル> を取り戻す為に <アストラル> の現メンバーと魔術決闘をする。その後、ラピスとともにエジプトでへ向かった。<アストラル> が <協会> の審査を受ける為に向かった先、ロンドンで発生した <螺旋なる蛇(オピオン)> による襲撃事件で物語へ再び登場する。
いつきの眼帯の製作に関わった3人のうちの1人。模板:SpoilerF
魔術結社ゲーティア
以下は魔術結社 <ゲーティア> へ所属もしくは関係する人物。
- 安緹莉西亞·雷·梅札斯(アディリシア・レン・メイザース)
- 声:高橋美佳子
- 魔術結社 <ゲーティア> 首領。名門貴族メイザース家の娘で、鮮やかな金色縦ロールの髪と碧色の瞳、漆黒のドレスを身にまとい胸には五芒星のペンダントを下げた少女。 ソロモン王の秘術により、ソロモン72柱の魔神を喚起して使う。(性格柄か、フォルネウス、マルバス、グラーシャ・ボラス、エリゴールなどの攻撃的な魔神をよく使うため、治療などに使える魔神は喚起したことがない)イギリスの <学院> では穂波と首席を競い合うほどだったが、<ゲーティア> 首領を継承するために <学院> を中退。史上最年少で結社首領となり、魔法と化した父オズワルド・レン・メイザースを追い日本に来た。
- 現在高校2年生。穂波とは反対側、いつきの右隣に席を持つ。基本的に穂波との仲はよろしくないように見え、時に本格的な魔法戦闘を伴うほどの大喧嘩をする。しかし穂波とは互いに内心では友人・ライバルと認めあう仲である。フリルやぬいぐるみなど可愛いものに弱い。料理は苦手。模板:SpoilerH父オズワルド・レン・メイザースを追い日本に来たが、 <アストラル> の協力により事件は解決。その後も日本に残り、いつき達と高校生生活を過ごしつつ必要に応じて <ゲーティア> 本部のあるイギリスへ戻るという生活を送っている。錬金術師の事件の際に <アストラル> の経営権の2割を所有する大株主となったが、<アストラル> が事件へ向かう際には <アストラル> の他の社員と同様に現場の最前線に立ち、大切なものを守るために共に闘う。模板:SpoilerF
- ダフネ
- 声:甲斐田裕子
- <ゲーティア> の徒弟で、アディリシアの日本宅管理を請け負ったアディリシア付きのメイド長(本人は家令と呼ぶよう強く主張している)。後に <ゲーティア> 副首領となる。ワンレングスの白髪と灰色の切れ長な眼を持つ女性で、常にダークスーツに身を包む。
- アディリシアが主に使う魔法はソロモン72柱の魔神を喚起する魔法だが、ダフネはソロモン王の護符による護符魔術を使う。模板:SpoilerH実はアディリシアの妾腹の姉。メイザース家の屋敷における幼い頃のアディリシアとの出会いとアディリシアの言葉によって、妹であるアディリシアの影となり見守り尽くすことを誓う。元はアディリシアと同じ髪と眼の色をしていたが、妹と似すぎていたため魔神との契約の際には鮮やかな髪と眼の色を代償とし、そのために白髪・灰色の眼となった。隻蓮の手紙を嬉しそうに受け取るなど、隻蓮のことはまんざらでもない様子。模板:SpoilerF
- オズワルド・レン・メイザース
- <ゲーティア> 先代首領。アディリシアの父でソロモン王の再臨とまで謳われたが、限界を感じ、自らと研究員の生命を生贄として魔法となろうとするが失敗する。
- ガラ
- 肩まで伸びたくせの強い赤髪をもつラテン系の青年。 <ゲーティア> の徒弟で書記官。 魔法使いとしては一流で、普通は数人がかりで行う魔人との契約を単独で行う実力者。模板:SpoilerH<螺旋なる蛇(オピオン)> と関わりを持ち、<ゲーティア> を裏切った。 なんらかの理由により、<アストラル> や <ゲーティア> へ度々干渉している。模板:SpoilerF
協会
- 影崎(かげざき)
- 声:小野大輔
- <協会> における、<アストラル> 担当者。中肉中背であまりにも普通すぎる顔で、20代から40代までどれにも見える外見の持ち主。普通すぎて逆に存在を感じない謎の人物。禁忌を犯した魔法使いを裁く <協会> の『魔法使いを罰する魔法使い』である。いつきの右目をもってしても呪力を感知できず魔術系統も知れぬ謎の魔法使いで、穂波やアディリシアであっても敵対する場合には恐怖を感じ、みかんにいたっては対面するだけでおびえてしまう存在である。しかし、恐れることなく接してくる黒羽にだけは、とまどうような反応を見せたり表情を和らげることもある。模板:SpoilerHロンドンで発生した <螺旋なる蛇(オピオン)> による襲撃事件の際には魔法使いの常識を超越した強大な力を見せたが、能力の詳細はいまだ明らかではない。猫屋敷が1対1の魔術戦闘で敗戦した事のある唯一の相手。模板:SpoilerF
- フィン・クルーダ
- 声:宮野真守
- 影崎の代わりに <協会> における <アストラル> の担当を任命された魔法使い。枯れ草色でくせっけのある髪と鳶色の瞳を持ったケルト魔術使いの青年。穂波がケルト魔術を修行する中で出会い、失われたケルト魔術を穂波と共に再興した。穂波にとっては先生に近い存在だった。
- シュークリームが好き。模板:SpoilerH闇の魔法結社 <螺旋なる蛇(オピオン)> の一員で、妖精眼(グラムサイト)を持つもう一人の青年。他人の願いを知ると方法をいとわず叶えようとする思考の持ち主。竜の事件では、穂波の願いを叶える為にいつきの眼帯や竜を封印するための仕掛けをすべて破壊し、竜を生け贄にして穂波の願いを叶えようとした。しかし、思い直した穂波と <アストラル> のメンバーにより阻止され、いつき達の前から去った。水の都・ヴェネツィアにて穂波の祖母のヘイゼル・アンブラーを探しているところ、隻蓮と出会い魔術戦闘を繰り広げた。模板:SpoilerF
- ダリウス・レヴィ
- <協会> の副代表。天使召喚術を使う他は、経歴は謎に包まれている。模板:SpoilerH穂波・高瀬・アンブラーの父。 穂波とその祖母であるヘイゼル・アンブラーとは絶縁関係にあり、そのためダリウスはアンブラーの名を引き継いでいない。模板:SpoilerF
葛城家
- 葛城 鈴香(かつらぎ すずか)
- 神道を使う魔術結社 <葛城家> の現当主で葛城香と葛城みかんの祖母。みかんが猫屋敷の付き添いの元で葛城家へ里帰りした際、みかんが <アストラル> へ戻る事を拒否して葛城家へ残そうとした。 その事を了承できない <アストラル> に対して、葛城の祭りにおける「鬼退治」を依頼する。
- 葛城 香(かつらぎ かおり)
- 葛城家の後継者で葛城みかんの姉。 十歳くらいの少女だが、年齢の割には非常に古風な物言いをする。
- 紫藤 辰巳(しとう たつみ)
- 身長は2メートル近く、巨木のような体躯に鋼の筋肉を持つ少年。神戸出身で武術の神楽を使う。 葛城家の当主直系の人物を守護する守り人(もりびと)の一人で、当初は香の守り人であったが3年前に起こったある出来事により守り人の任を解かれ葛城家を離れていた。 みかんの里帰りをきっかけに、再び葛城家へ呼ばれた。
- 橘 弓鶴(たちばな ゆづる)
- 切れ長の眼に細い眉、神主にも似た白い装束を身にまとった細身の青年。 神楽の他、鳴弦を使う。 みかんの守り人として葛城家へ呼ばれていたが、3年前に起こったある出来事により辰巳の代わりに香の守り人となった。
その他(魔術側)
- ラピス=ユーダイクス
- 真っ赤な長い髪に東欧系の顔立ち、真っ白な肌と碧眼を持った少女。外見は12歳程度で、感情はどこか乏しいように見える。 ユーダイクスの事を「あにさま」と呼び、付き従う。模板:SpoilerHユーダイクスに造られた疑似人間(ホムンクルス)で使い魔。見たものの視力を奪う邪視(イーブルアイ)を持っている。模板:SpoilerF
- ディアナ
- 呪物調達会社 <トリスメギストス> 取締役社長・首領で、黒尽くめの装いでおっとりとした口調の美人。<アストラル> とは <アストラル> 先代社長の頃からの付き合いで呪物調達を一任されていた。花泥棒の事件の際に <アストラル> へ仕事を依頼する。模板:SpoilerH花泥棒の事件以降、<アストラル> などの魔術結社と取引を行っており、アディリシアの婚姻儀式の際にはドレスや指輪など呪物調達の依頼を受けた。
人に生える冬虫夏草(実在する菌類の冬虫夏草とは別の、魔的な花)を育てられる素質を持った身体を遺伝的に持っている。模板:SpoilerF - 石動 圭(いするぎ けい)
- <協会> の紹介で、<アストラル> へ星祭りを依頼してきた魔法使い。肩口まで伸ばした黒い髪と、ロケットつきのペンダントが特徴の青年。猫屋敷と同じ陰陽道の使い手で、猫屋敷は兄弟子にあたる。姉は石動朔夜。模板:SpoilerH3年前、所属する流派で実行した星祭りに失敗し姉を失う。複雑な思いのもと、その遠因であった猫屋敷と決闘する為の口実として、<アストラル> へ星祭りを依頼した。陰陽道だけでなく飯綱法も使い、下級の式神である管狐を使役するが、そのように異なる魔術を習得したのも実力が上回る猫屋敷へ対抗するためだった。
鬼の祭り事件では、<協会> の一員として関わり、いつきたちの行動を見送った。模板:SpoilerF - 石動 朔夜(いするぎ さくや)
- 石動圭の姉。肩口までの滑らかな黒髪と笑顔の女性。陰陽道の使い手。模板:SpoilerH流派後継者と見られていた猫屋敷が流派を離れた後、代わりに星祭りを引き継いだ。星祭りはある理由により失敗した。模板:SpoilerF
- 御凪 鎬(みなぎ しのぎ)
- 声:岡村明美
- 布留部市にある蔵名神社の神主。長い黒髪に切れ長の眼で細面、神職らしからぬ豪放な口調や振る舞いをする女性。蔵名神社の夏祭りの時に、<アストラル> へ審神者(さにわ)のレンタルを依頼した。 兄は御凪諸刃。模板:SpoilerH夏祭り事件が解決した後は兄のもとで修行を続ける。 その後も、船魂の供えを <アストラル> へ依頼したり、いつきをアルバイトとして雇ったりというように、縁は続いている。模板:SpoilerF
- 御凪 諸刃(みなぎ もろは)
- 声:小林由美子
- 蔵名神社の後継者で御凪鎬の兄。模板:SpoilerH前回の夏祭りの際に執り行った神降ろしに失敗し、その事態収拾による影響で永き眠りにつき十年が経過していた。夏祭り事件が解決した後、蔵名神社の後継者として妹の修行を見守る。模板:SpoilerF
その他(一般人側)
- 日下部 勇花(くさかべ ゆうか)
- 伊庭 いつきの叔父夫婦の娘、従妹にあたる。いつきは物心がついた頃には叔父夫婦のもとで養育されてきた。 姓が異なる通り籍は入っていないが、勇花はいつきの事は「兄さん」であり自分はいつきの「妹」だと考えており、いつきを強く慕っている。 叔父夫婦は、いつきの眼が普通でない事は認識している。現在は叔父の赴任のため家族そろって渡米中。頻繁に国際電話をかけ、いつきをアメリカへ呼ぼうと画策中。
- 山田 和志(やまだ かずし)
- 声:千々和竜策
- いつきとは小学校からの幼馴染で親友(自称)。現在高校2年生。 いつきが昔「ドラえもん のび太の魔界大冒険」を観て気絶した経験がある事をクラス中にばらした張本人。 圧倒的な存在感を放つ穂波やアディリシアに物怖じする事無く接し、いつき達と共に学生生活を過ごす。模板:SpoilerH姓は違うが苫小牧千鳥の実の弟。8年前のある時、偶然のきっかけでいつきや千鳥と共に魔術汚染事件に巻き込まれた。模板:SpoilerF
- 功刀 翔子(くぬぎ しょうこ)
- 声:那須めぐみ
- いつきや穂波と同じ高校の同級生。現在高校2年生。圧倒的な支持を集めて委員長をしている。たいてい三つ編み。祖父が行方不明になった際に、祖父の荷物の中にあった <アストラル> の名刺を頼りに <アストラル> へ助けを求めた。模板:SpoilerH<アストラル> へ仕事を依頼した事もあり、翔子自身は魔法使いではないが いつきや穂波、アディリシアの事情を知る数少ないクラスメートとなった。模板:SpoilerF
- 苫小牧 千鳥(とまこまい ちどり)
- いつきの通う高校の養護教諭。非常にくだけた物言いをする女性で、シガレットチョコをよく手にしている。模板:SpoilerH姓は違うが山田和志の実の姉。8年前の魔術汚染の事件以降、いつきの事を何かと見守ってくれる。模板:SpoilerF
魔術
魔術・魔法は日本では西洋のイメージを伴うが、本作品内では東西を問わず呪力による超常的な能力や行為を魔術・魔法と呼んでいる。 下記は登場する主な魔術・魔法で、本作品中における性質・特質の説明を含む。
- ケルト魔術
- 古代ヨーロッパのケルト民族の宗教階級ドルイドが用いた魔術。樫の木を聖木に、ヤドリギを霊草とし、ストーンサークルなども用いて自然の森や岩の力を呪歌で導く自然魔術。 口伝のみで伝えられる魔術とされ、習得するためには膨大な量の呪歌や知識を暗記しなければならず「失われた魔術」とされていた。魔術特性は「霊樹の末裔」-自然との融和によってその力を得る。 なお、ドルイドが執り行っていた儀式や祭り(ケルトの大祭など)では生贄を供する事もあったとされており、本作品中においてもケルト魔術の真正のやりかたとして認識されている。
- 魔女術
- 本作品内では常にウィッチクラフトという読み仮名が当てられる。ウィッチクラフトは魔女(witch)の技能(craft)。 文脈や研究によって異なる意味を持つ言葉だが、本作品内で穂波が習得しているものは悪魔崇拝のものではなく、自然崇拝のもとで月や円錐(ピラミッドと同様に呪力に影響を与える構造。穂波の場合は大きなとんがり帽子に象徴される)から力を導いたり、ハーブや魔女の軟膏といった薬草術などを用いるもののようである。(但し大釜派ではない) また、掃除などの家事一般も範疇とされている。
- ソロモン王の魔術
- 古代イスラエルの王ソロモンを祖とする魔術。ソロモン72柱の魔神と契約・喚起する召喚魔術と、魔神へ影響を及ぼす七惑星の力を利用する護符魔術がある。魔人喚起の魔術特性は「王命の喚起」-血脈強制召喚。五芒星や魔法円などを駆使し魔人を封印する壷を用いる。 護符魔術の魔術特性は「惑星の喚起」-惑星霊の護符により心身の内側と外の世界を繋ぐ、意志の具現化。指輪の形をとった護符を用いる。
- 神道
- 禊ぎにより穢れを祓い清めたり、御霊を祭り・慰め・浄化などを行う魔術。 玉串などの呪具や祝詞、神楽などの舞を用いる。 魔術特性は「禊ぎ」-あらゆる穢れを祓い除く絶対結界。
- 陰陽道
- 中国から日本へ伝わった陰陽五行説や風水、呪禁道や密教から民間信仰まで、ありとあらゆるものが融合した総合魔術。 魔術特性は「陰陽五行の式」-精密なる完全呪波制御。
- 騒霊現象
- ポルターガイスト。幽霊が行う念動力をはじめとする超常現象を指す。厳密には魔術ではなく、系統らしい系統もない。 能力の詳細は個体ごとの特性によって異なる。
- 錬金術
- 一般的に知られる錬金術とおおよそ同じものとして描かれている。
- 密教
- 仏教に複数の魔術的秘法が融合した総合魔術。印と真言で超常的能力を発動し、数珠や錫杖・棍棒など宝具を用いての直接攻撃だけでなく結界・封印など多様な能力を持つ。魔術特性は「両界曼荼羅」-神仏の力を借りて様々な超常現象を発する。
- 魔眼
- 超常的な力を持つ眼として描かれており、妖精眼(グラムサイト)と邪視 の二つが登場する。 妖精眼は神代の魔法使い達が持っていたとされる伝説の魔眼。 魔物の「全て」を見ることができ、強力すぎるその能力は所持者を蝕むとされている。
- ルーン魔術
- 一般的に知られるルーン魔術とおおよそ同じものとして描かれている。作品中では、主にルーン文字が刻まれた小石を用いている。
魔術名 | 魔術特性 | 魔術強度 | 霊的加護 | 術式速度 | 呪詛対価 | 呪的技術 | 危険度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ケルト魔術 | 霊樹の末裔 | 3 | 2 | 2 | 2 | 4 | 2 |
ソロモン王の魔術 | 王命の喚起 | 5 | 1 | 1 | 4 | 5 | 5 |
神道 | 禊 | 1 | 5 | 2 | 2 | 2 | 3 |
陰陽道 | 陰陽五行の式 | 3 | 3 | 4 | 4 | 4 | 4 |
騒霊現象 (ポルターガイスト) |
なし (厳密には魔術でない) |
1~4 | 1~3 | 5 | 3~5 | 1 | 3~5 |
錬金術 | 万物の変成 | 1 | 1 | 5 | 3 | 5 | 3 |
密教 | 両界曼荼羅 | 4 | 3 | 3 | 4 | 2 | 2 |
魔眼 (妖精眼(グラムサイト)) |
? (魔眼の種類に依存する) |
1~?[3] | 1 | 3~5 | 3~? | 1 | 3~? |
ルーン魔術 | 秘文字の神性 | 4 | 2 | 5 | 4 | 3 | 4 |
上記の他に カバラによるゲマトリア法円・ゴーレム、飯綱法、修験道、降霊術・死霊術 など多くの魔法・魔術が登場する。 霊的存在を召喚する召喚魔術や自然界の性質を利用する自然魔術が多く、殆どは儀式や呪文、呪具を用いてマニュアル化された典礼魔術のスタイルを取っている。 例外は妖精眼(グラムサイト)
レンタルマギカ用語
- 阿斯特拉爾(アストラル)
- 世界各地から有能な魔法使いを集めた魔術結社で、客の要望にあった魔法使いを派遣する魔法使い派遣会社。いつきの父である伊庭司が設立、伊庭いつきが現在の社長である。布留部市のビルとビルに挟まれた小さな洋館に事務所を構えており、客の望みにあう魔法使いを貸し出す会社として設立当時はかなり繁盛していたらしい。しかし、司の失踪以降は会社は上手くいかず魔法使いが1人抜け2人抜け、<協会> の入札にも参加してなく収入の殆どは表向きの業務である占いセンターやオカルト雑誌への人材派遣でまかなわれる状態だった。
- 通常の魔術集団は1つの魔術系統だけで構成されており、<アストラル> のように異なる魔術系統の魔法使いが所属している点は異例であり、また他人のために魔法使いを派遣し魔法を行使する事を目的としている点も異端である。そのため、他の魔術集団や <協会> からはよくは見られていない。 <協会> による <アストラル> の格付けは CCC でほぼ最低ランクである。
- 位階
- 階級・序列を意味する。一般的には魔術結社ごとに異なる序列制度がある。 本作品内では主に魔術結社 <ゲーティア> の首領・徒弟に対して西洋魔術結社でよく見られる 10~12の位を持つ位階制が用いられている。位は「6=5」のように1~10(あるいは0~10)までの数字を二つ組み合わせて表現され、先頭の数字が大きいほど上位となる。<ゲーティア> ではアディリシアが6=5(アデプタス・メジャー:大達人)、ガラが5=6(アデプタス・マイナー:小達人)。 肉体を持つ者としての最上位は7=4(アデプタス・エグゼンタプス:被免達人)とされている。
- 陰陽五行
- 中国の陰陽思想と五行思想とが結びついたもの。
- 学院
- イギリスのロンドンにある魔術に関する教育・研究機関。 魔術的には中立であり、各地の魔術集団・結社をはじめ <協会> からも独立した位置にある。学院の学生になるためには入信儀式を行わなければならない。
- 葛城家
- 神道を使う結社としてはトップクラスで、<協会> でも名を知られた結社。古都・奈良にほど近い飛鳥の地、葛原市にある。
- 協会
- 魔法使いや魔術結社の最大互助団体。魔法使い同士の勢力争いなどを避けるためにできた組織で世界各地の結社を格付けし、格付けや特性にあった結社に対して「仕事」を公募・依頼したり、結社同士の仲立ちを行う。 呪波汚染や禁忌の監視も重要な役割であり、禁忌を犯した魔法使いへの制裁・消去を行う制裁機関でもある。極めて巨大な組織であり、魔法側の世界だけに留まらず世界各国に系列を持つ超巨大企業グループを表向きの顔として持っている。
- 蔵名神社
- 御凪家が神主を勤める神社。祭神は経津主神と建御名方神。
- 契約儀式
- ゲッシュ。 本作品内では、魔法使い同士がなんらかのルールを維持するために、また約束事を守るために魔術的な制約をかける契約行為、誓いの儀式。
- ゲーティア
- アディリシア・レン・メイザースが率いる魔術結社。ソロモン王の魔術を使う。 入札した仕事は落とさないことで有名で、<協会> にも大きな影響力を持つ。<協会> による <ゲーティア> の格付けは AAA ランクである。
- 呪波汚染
- 呪波汚染にはさまざまな現象があり、およそ次の3種類に大別される。 汚染範囲の時空間が過去に戻ってしまう <回帰>、物質や生命に魔術的な変化を及ぼす <付与>、元々の魔法が肥大した <呪詛>。 呪波汚染が強力に発展したものを <夜> (マギナイト)と言う。呪波汚染の浄化は <協会> が公募する仕事のひとつである。
- 呪力
- 本作品内では、魔法の力の源となるものは「呪力」と呼ぶエネルギーとされている。 呪力には、世界に満ちる源力(マナ)と生物の内にある精気(オド)の二通りがある。 呪力は安定しないエネルギーで、無制御に溜まると呪力は暴走して魔術的な現象が生じる。 その現象を呪波汚染と言う。
- 魔法使いが魔法を行使する際に源力と精気をどのように使うのかという点が作品内で明確に記述される事はあまり無いが、ケルト魔術と魔女術に関しては精気を触媒として源力を導くという記述はある。 また、ある程度は世界・自然などから得た呪力を自身の体に吸収しとどめておくことが出来るようである。
- ソロモン王
- アディリシア・レン・メイザースの使うソロモン王の魔術を創った人間。ソロモン王の魔術書は4冊に分けられ、そのうちの第1部が「ゲーティア」と題され七十二の魔神を呼び出すための秘術が記されている。
- ソロモン七十二の魔神
- 資料によっては「72柱」「72の悪魔」「72霊」などと書かれる事もある。 本作品内では、魔術結社 <ゲーティア> におけるソロモン王の魔術で喚起(召喚)される霊的存在。 七十二の魔人の中でもバール、アスタロス、パイモン、アスモダイの4柱は頭角にある「至上の4柱」と特別視されており、その4柱と契約する事により他の魔人を従える。なお、契約と喚起は別の行為であり、契約が出来ても喚起が出来るとは限らない。
- トリスメギストス
- ディアナが率いる呪物調達会社で魔術結社でもある。 魔法使いと術具や呪物などの取引を行う専門集団。 世界各地に隠し倉庫を持っており、呪物をはじめ色々と取り揃えている
- 入札
- <協会> は魔術的な現象や事件に対して直接的な干渉はほとんど行わない。 その代わりに、<協会>へ登録している魔術集団に対して物事を解決する「仕事」という形でもって公募を行う。魔術集団は公募に対して「入札(入札契約)」を行い、物事を解決する。 魔術集団にとっては報酬が発生する経済行為である。
- 入信儀式
- イニシエーション。 魔術結社など集団が新たな魔法使いを加える際に行われる儀式。儀式の内容は集団や時代によって異なる。
- バジリスク
- 猛毒を持つ小さな蛇、見た物を石化させる邪眼をもち、毒には槍をさした勇者の命を奪うばかりか勇者の乗っていた馬の命をも奪ったという。
- ホムンクルス
- 錬金術師がフラスコの中で作り出す人工生命体でフラスコから出すとすぐに死んでしまうといわれている。本作品内ではユーダイクスがラピスというホムンクルスを創った。
- 魔術系統
- 本作品内では、魔術には源流や性質による系統がある。 魔術系統はそれぞれ異なる呪波を持ち、性質が異なる呪波同士は反発し呪波干渉が生じる。 軽度であれば魔法の発動に影響するが、重度の場合は呪波汚染を引き起こす。 そのため魔法使いは通常は系統が大きく異なる魔法を習得する事はなく、魔術結社は複数の魔術系統を扱わない。(その意味で <アストラル> は異例である) 穂波はケルト魔術と魔女術の両方を習得しているが、それらは共通の源流を持っている。
- 魔術決闘
- フェーデ。魔法使い同士で主張の食い違いなどの衝突が生じるとき、魔術の戦闘によって勝者を決めて解決する行為。 魔法使い同士の私闘を認めていない <協会> が例外的に認めている決闘手段で、<協会> は特定の形式を定めている。 魔術決闘の際には契約儀式を伴う場合がある。
- 魔術書
- グリモア。 魔術の手順をはじめ魔法の知識を記録した本の事。 本作品内では、魔法使いは自分自身の魔術を構築するのと同じように独自の魔術書「源書」(オリジナル・グリモア)を書く。 殆どの場合、その秘密を守る為に暗喩や隠し文字などを用いて暗号のように記述する。 その為、他人が読む際には解読が必要となる。穂波は <アストラル> で魔術書の解読や写本を行っているが、それは <アストラル> における貴重な収入源のひとつとなっている。
- メイザース家
- 表向きの顔は名門貴族であり一流投資家。そしてソロモン王の秘術を伝え魔術結社 <ゲーティア> を統べる魔術の名門である。 現在の当主はアディリシア・レン・メイザース。 メイザースの姓はマグレガー・メイザースから拝借していると思われる。[4]
- 螺旋なる蛇
- オピオン。古くから存在する謎の結社で禁忌を求める魔法使いの集団として知られる。 世界各地から禁忌を収集し、それを「グノーシスの叡智」と称する。 禁忌を犯すことを禁ずる <協会> とは反目する関係にある。 幹部達は、それぞれカバラの思想の象徴である生命の樹(セフィロト)のセフィラの名を名乗る。
- 竜
- 本作品内においては幾つかの異なる意味を持つとされている。 「力」の隠語としての「竜」、魔法的生物としての「竜」、自然現象に呪力が影響を及ぼして自然霊と化したものを指す「竜」。
- 竜穴
- 本作品内では霊脈から呪力が漏れ出す点とされており、パワースポット、あるいはノードとの読み仮名が振られることがある。呪力が漏れているため、なにかをきっかけに呪波汚染へ発展することがある。
- 霊脈
- レイラインとの読み仮名が振られることがあるが、本作品内では風水における「竜脈」としての意味がやや強い。簡単には、大地における気・霊的なエネルギーが流れる道筋と考えて良い。
既刊一覧
XykYTo <a href="http://pqxykvqnsxuu.com/">pqxykvqnsxuu</a>, [url=http://wdqsnujotnjq.com/]wdqsnujotnjq[/url], [link=http://muguyracubvb.com/]muguyracubvb[/link], http://eehpgflnxjkg.com/
- レンタルマギカ ~魔法使い、貸します! (2004年8月初版 ISBN 9784044249069)
- レンタルマギカ 魔法使いV.S.錬金術師!(2005年3月初版 ISBN 9784044249076)
- レンタルマギカ 魔法使い、集う!(2005年7月初版 ISBN 9784044249083)
- レンタルマギカ 竜と魔法使い(2005年11月初版 ISBN 9784044249106)
- レンタルマギカ 魔法使いの宿命!(2005年12月初版 ISBN 9784044249090)
- レンタルマギカ 魔法使い、修行中!(2006年6月初版 ISBN 9784044249113)
- レンタルマギカ 鬼の祭りと魔法使い(上)(2006年10月初版 ISBN 9784044249120)
- レンタルマギカ 鬼の祭りと魔法使い(下)(2006年11月初版 ISBN 9784044249137)
- レンタルマギカ 魔法使いのクラスメイト(2006年12月初版 ISBN 9784044249144)
- レンタルマギカ 吸血鬼V.S.魔法使い!(2007年7月初版 ISBN 9784044249151)
- レンタルマギカ 妖都の魔法使い(2007年10月初版 ISBN 9784044249168)
ザ・スニーカー掲載の短編
ほぼ毎号に掲載されているが、掲載号で完結する短編の場合と、長編の冒頭章のみを文庫本発売より先行して掲載する場合がある。(「吸血鬼V.S.魔法使い!」「妖都の魔法使い」等) 以下は現時点で文庫本へ収録されていないエピソード。
- 魔法使い、結婚します?! (2007年6月号掲載)
- 穂波が派遣されている占いセンター。タロットカードが広げられたテーブルで穂波の向かいに座るはソロモンの魔女・アディリシア。穂波の派遣先を訪れたアディリシアが口ごもりながら友へ伝えた頼み事は‥「ホナミ。私と‥結婚していただけませんか?」
- 魔法使いの査定! (2007年8月号掲載)
- 相変わらずの経営難が続く魔法使い派遣会社 <アストラル>。経営改善すべく新入社員オルトヴィーンが社員査定に手を付け出して‥。
小説・ドラマCD・漫画・アニメの差異について
登場人物同士の出会い方を含むエピソードに若干の違いがある。また、原作である小説で描かれるよりも先に別メディアの作品で描かれる設定も幾つかあるが、登場人物の設定や物語の背景、基本的な骨格は全メディア作品を通じておおむね共通である。
なお、アニメで放送されるエピソードは原作小説の発表・刊行順ではなく、また物語の中における時系列順序とも異なっている。アニメで放送されるエピソードの時系列順序は、KADOKAWA内公式サイトのアニメ・ストーリーのコーナやモバイルサイト内で明らかにされている。
漫画化作品
模板:漫画 「レンタルマギカ」(作画・成宮アキホ)、月刊Asuka連載中
- 2007年5月17日初版 ISBN 9784049250442
- 2007年10月17日初版 ISBN 9784049250527
「レンタルマギカ from SOLOMON」(作画・MAKOTO2号)、月刊コンプエース連載中。
- 2007年10月26日初版 ISBN 9784047139787
アニメ
2007年10月よりチバテレビほか全国独立UHF局にて放送中。全24回予定。
次回予告には魔術考証の三輪清宗が出演している。
スタッフ
- 原作:三田誠・pako
- 監督:川崎逸朗
- 企画:安田猛
- 製作:伊藤敦、小畑良治、酒匂暢彦、高野力、夏野剛、阿佐美弘恭
- シリーズ構成:池田眞美子、三田誠
- キャラクターデザイン:芝美奈子
- クリーチャーデザイン:橋本英樹
- 美術監督:太田大
- 色彩設計:岩井田洋
- 特殊効果:千場豊
- 撮影監督:奥井厚子、口羽毅
- 撮影:Assez Finaud Fabric.
- 3Dアニメーション:松田健
- 編集:平木大輔
- ビデオ編集:データ・アート、尾上正浩
- 音響監督:岩浪美和
- 音響効果:斎藤みち代
- ミキサー:武藤雅人
- 録音:杣澤佳枝
- 音響制作:グロービジョン
- 音響制作担当:榎本隆
- 録音スタジオ:整音スタジオ
- 音楽:江口貴勅、市川準
- 音楽プロデューサー:桜井裕子
- 音楽制作:firying DOC/JVC Ent.
- タイトルロゴデザイン:園夢見
- プロデューサー:立崎孝史、鈴木智子、武智恒雄、陽木哲、山口晋輝、川崎とも子
- 制作プロデューサー:橋本和典
- 制作デスク:富田暁
- アニメーション協力:A-LINE(第2話)
- アニメーション制作:ZEXCS
- 製作:レンタルマギカ製作委員会
主題歌
- オープニングテーマ「宇宙(そら)に咲く」(※第1話はOPは無く、EDとして使用)
- 作詞:小峰理沙、作曲:山崎ますみ、編曲:山崎敦、コーラス編曲:江口貴勤、歌:コミネリサ
- エンディングテーマ「歩いていこう。」(第2話~)
- 作詞・作曲:吉田旬吾、編曲:宅見将典、歌:吉田旬吾
サブタイトル
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 魔法使い、貸します | 池田眞美子 | 川崎逸朗 | 川崎逸朗 藤本ジ朗 |
堀越久美子 | 芝美奈子 |
2 | 魔女の誓い | 岡村正弘 | 烏宏明 | |||
3 | 神々の禊ぎ | 笹野恵 | 徳本善信 | 織岐一寛 | 烏宏明 | |
4 | ひとりじゃないから | 山田由香 | 藤本ジ朗 | 雨宮英雄・崔瑛旻 | 堀越久美子 | |
5 | 魔術の夜 | あみやまさはる | 川崎逸朗 | 畠山茂樹 | 番由美子・小林利充 杉藤さゆり |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送区分 |
---|---|---|---|---|
千葉県 | チバテレビ(幹事局) | 2007年10月7日 - | 日曜 24時00分 - 24時30分 | 独立UHF局 |
埼玉県 | テレ玉 | 日曜 25時30分 - 26時00分 | ||
神奈川県 | tvk | 2007年10月8日 - | 月曜 25時15分 - 25時45分 | |
京都府 | KBS京都 | 月曜 25時30分 - 26時00分 | ||
福岡県 | TVQ九州放送 | 月曜 25時53分 - 26時23分 | テレビ東京系 | |
北海道 | テレビ北海道 | 月曜 26時00分 - 26時30分 | ||
兵庫県 | サンテレビ | 2007年10月9日 - | 火曜 24時00分 - 24時30分 | 独立UHF局 |
東京都 | TOKYO MX | 2007年10月10日 - | 水曜 25時30分 - 26時00分 | |
愛知県 | テレビ愛知 | 水曜 26時28分 - 26時58分 | テレビ東京系 |
DVD
全12巻(各巻2話、計24話収録)で、限定版「レンタルマギカ アストラルグリモア」と通常版「レンタルマギカ スリムグリモア」の2種類を発売予定。
- レンタルマギカ 第I巻 (2007年12月21日発売予定)
- アストラルグリモア:KABA-3601/スリムグリモア:KABA-3701
- レンタルマギカ 第II巻 (2008年1月25日発売予定)
- アストラルグリモア:KABA-3602/スリムグリモア:KABA-3702
- レンタルマギカ 第III巻 (2008年2月22日発売予定)
- アストラルグリモア:KABA-3603/スリムグリモア:KABA-3703
- レンタルマギカ 第IV巻 (2008年3月21日発売予定)
- アストラルグリモア:KABA-3604/スリムグリモア:KABA-3704
- レンタルマギカ 第V巻 (2008年4月25日発売予定)
- アストラルグリモア:KABA-3605/スリムグリモア:KABA-3705
- レンタルマギカ 第VI巻 (2008年5月23日発売予定)
- アストラルグリモア:KABA-3606/スリムグリモア:KABA-3706
- レンタルマギカ 第VII巻 (2008年6月27日発売予定)
- アストラルグリモア:KABA-3607/スリムグリモア:KABA-3707
- レンタルマギカ 第VIII巻 (2008年7月25日発売予定)
- アストラルグリモア:KABA-3608/スリムグリモア:KABA-3708
- レンタルマギカ 第IX巻 (2008年8月22日発売予定)
- アストラルグリモア:KABA-3609/スリムグリモア:KABA-3709
- レンタルマギカ 第X巻 (2008年9月26日発売予定)
- アストラルグリモア:KABA-3610/スリムグリモア:KABA-3710
- レンタルマギカ 第XI巻 (2008年10月24日発売予定)
- アストラルグリモア:KABA-3611/スリムグリモア:KABA-3711
- レンタルマギカ 第XII巻 (2008年11月28日発売予定)
- アストラルグリモア:KABA-3612/スリムグリモア:KABA-3712
CD
- webラジ voice theater 「レンタルマギカ 魔法使いの宴」
- 2006年8月2日発売
- オリジナルのボイスドラマ(首無しライダーと布留川神社の事件)他を収録。[5]
- 声の出演: 福山潤(伊庭いつき役)、諏訪部順一(猫屋敷蓮役)、植田佳奈(穂波・高瀬・アンブラー役)、高橋美佳子(アディリシア・レン・メイザース役)、釘宮理恵(葛城みかん役)、小野大輔(影崎役)、粕谷雄太(布留川幸弥役)
- webラジ voice theater 「レンタルマギカ 魔法使いのススメ」
- 2006年10月4日発売
- オリジナルのボイスドラマ、ドタバタでコミカルな日常を描いた短編3作と事件短編「魔法使いとコンピュータ」他2作を収録。
- 声の出演: 福山潤(伊庭いつき役)、諏訪部順一(猫屋敷蓮役)、植田佳奈(穂波・高瀬・アンブラー役)、高橋美佳子(アディリシア・レン・メイザース役)、釘宮理恵(葛城みかん役)、小野大輔(影崎役)、他
インターネットラジオ
- WEBラジ 「ラジオ・レンタルマギカ~魔法使い、しゃべります!」
- (2006年5月19日~2006年10月20日。金曜日放送開始。以降、隔週金曜日更新。全12回で終了)
- パーソナリティ : 福山潤(伊庭いつき役)、諏訪部順一(猫屋敷蓮役)
- ゲスト : 小野大輔(影崎役)、伊藤彩
主題歌
- 公式サイト配信のインターネットラジオ 「ラジオ・レンタルマギカ」
- (2007年6月29日~2007年9月7日。全6回で終了)
- パーソナリティ : 福山潤(伊庭いつき役)、植田佳奈(穂波・高瀬・アンブラー役)
- ゲスト : 高橋美佳子(アディリシア・レン・メイザース役)、諏訪部順一(猫屋敷蓮役)、伊藤静(黒羽 まなみ役)
- 「ラジオ・レンタルマギカ~魔法使い、もっともっとしゃべります!」
- (2007年10月5日~)
- パーソナリティ : 福山潤(伊庭いつき役)、諏訪部順一(猫屋敷蓮役)
その他
- モバイルサイト
- 角川書店による携帯電話向け公式サイト。 作品に関する基本情報の他に、<アストラル> 社員による「モバイル業務日誌」(作品製作談話)などPC向け公式サイトでは公開されていない独自コンテンツを持つ。
- 第1回人気投票:キャラクター投票と読みたいエピソード
- ザ・スニーカーで実施された第一回 <アストラル> 株主総会議題のひとつ。人気投票1位と2位のキャラクターと読者リクエスト1位のエピソードで、作者が小説を書くという企画。投票結果とエピソード「魔法使い、結婚します?!」はザ・スニーカー2007年6月号に掲載された。 投票結果は以下の通り。
- キャラクター人気投票
- 1位…アディリシア・レン・メイザース
- 2位…穂波・高瀬・アンブラー
- 3位…伊庭いつき
- 4位…猫屋敷蓮
- 5位…隻蓮
- 6位…黒羽まなみ
- 7位…伊庭勇花
- 8位…ラピス
- 9位…葛城みかん
- 10位…ダフネ
- 読みたいエピソード投票
- 1位…恋愛もの
- 2位…学園もの
- 3位…魔法戦闘もの
- キャラクター人気投票
その他、投票されたエピソード
- いつきの少年時代
- 学園祭
- 旅行
- 編集者対猫屋敷 など
脚注
- ↑ アニメにおける青龍・白虎・朱雀・玄武の鳴き声は、SE 処理ではなく主に女性声優が兼ね役で担当している。誰がどの役を担当しているかは明らかにはされていない。(「ラジオ・レンタルマギカ~魔法使い、もっともっとしゃべります!」第1回放送より)
- ↑ 文書や時期によって「No.2」「No.1」「トップクラス」など微妙に異なる。
- ↑ 小説「竜と魔法使い」の巻頭カラーイラストとモバイルサイトの魔術紹介では ? 表記です。 しかし、ザ・スニーカー 2007年6月号掲載の「レンタルマギカ魔術大全」では 7 です。 ? と 7 は字面が似ているため、原作者あるいは監修者が作成した元の資料から印刷物とする際に ? と 7 を見間違えた可能性は考えられます。 ? と 7 のどちらが正しいかは明確ではないようです。
- ↑ ザ・スニーカー2007年6月号「レンタルマギカ魔術大全」より。
- ↑ 脚本はドラマ用の新作だが、布留川神社の事件は原作小説「魔法使いの査定!」において過去の仕事とされている。
関連項目
外部リンク
- レンタルマギカ - KADOKAWA内公式サイト
- レンタルマギカ~魔法使い、しゃべります!
- ラジオ・レンタルマギカ~魔法使い、もっともっとしゃべります!
- 超音速あんこ - イラストレータ pako のブログ