Fate/Zero

出自宅犬維基
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模板:未完 模板:Infobox animanga/Header 模板:Infobox animanga/Novel 模板:Infobox animanga/Footer XykYTo <a href="http://pqxykvqnsxuu.com/">pqxykvqnsxuu</a>, [url=http://wdqsnujotnjq.com/]wdqsnujotnjq[/url], [link=http://muguyracubvb.com/]muguyracubvb[/link], http://eehpgflnxjkg.com/Fate/Zero』(フェイト・ゼロ)は、TYPE-MOON(レーベルはTYPE-MOON BOOKS)より発売された伝奇小説ライトノベル)。
著者は虚淵玄ニトロプラス)、作画は武内崇TYPE-MOON)。

概要

本作品は全4巻(予定)で構成されている。TYPE-MOONの人気作品であるアダルトゲームFate/stay night』の10年前の聖杯戦争(第四次聖杯戦争)を描いたスピンオフ作品である。『Fate/stay night』『Fate/hollow ataraxia』の中で語られた、第四次聖杯戦争に関する設定やエピソードを取り込んでおり、本編との関連度は高い。

著者は『Phantom -PHANTOM OF INFERNO-』『吸血殲鬼ヴェドゴニア』等で有名なニトロプラスシナリオライターである虚淵玄
キャラクターデザインイラストは『Fate』同様TYPE-MOONの原画家武内崇、作画・彩色等はTYPE-MOONのグラッフィッカーが担当している。ロゴデザインはニトロプラスのyoshiyuki。TYPE-MOONとニトロプラスの初となるコラボレーション作品である。

2006年11月22日に発表、同年12月29日から31日にかけて開催されたコミックマーケット71のTYPE-MOONブースにおいて、『Vol.1「第四次聖杯戦争秘話」』が発売された。『Vol.1』の定価は税込価格1,300円だが、C71では特別価格1,000円で頒布され、会場限定でTYPE-MOONお馴染みとなった設定資料やラフ画などを掲載した特別冊子『material/Zero』、それに加えてTYPE-MOONのBLACK描き下ろしのしおり、特製紙袋が添付された。現在入手は特別に不可能と言うわけではないが、同人誌扱いのためISBNコードもついておらず、一般の書店での取り寄せ・入手は不可能。一部店舗(同人誌取扱店、ゲームショップ)での店頭販売、及びニトロプラスダイレクトFate/Zero公式通販で通信販売が行われている。 2007年1月13日より同人ショップを中心に委託販売が開始されたが、秋葉原などでは完売が相次ぎ、再入荷待ちの店舗も出た。

Vol.2以降の続刊も順次刊行されているが、当初の予定であった2007年夏のコミケで最終4巻発売の予定は遅れ、現在では2007年冬のコミケでの完結を予定している。それに引きずられた形で中途の巻の発売スケジュールも変更された。

なお、『Fate/hollow ataraxia』に劇中映画のタイトルとしても登場する。武内のインタビュー記事によると、元々は『Fate/Zero』は『Fate/hollow ataraxia』内の外伝シナリオとして虚淵に持ち込まれた企画であったようなので、すでにこのときにタイトルは決定しており、ネタとして使われたものと思われる。

また、第1巻の原稿があがったのは2004年の冬だが、年齢指定の無い作品の為、『Fate』が18歳未満の人でもプレイ出来るようになってからの発売の方が良いという虚淵の意向もあり、『Fate/stay night[Realta Nua]』の発売に準じるよう発表された。

余談ではあるが、特設ホームページ(外部リンク参照)にある鋼屋ジンの予告編はエースコンバット・ゼロ ザ・ベルカンウォー、虚淵のサンプルテキストは仮面ライダー龍騎(子供向けにストーリーが改変されている、講談社テレビ絵本版)のパロディであり、本編とはほとんど関係が無い。

模板:ネタバレ

ストーリー

どんな願いでも叶えると謳われる聖杯を巡る七組の魔術師(マスター)と使い魔(サーヴァント)の殺し合い……

聖杯戦争。冬木の地で四度目の聖杯戦争が開催される。

『問おう。汝が我を招きしマスターか』

  • Vol.1 「第四次聖杯戦争秘話」(2006年12月29日発売)
  • Vol.2 「王たちの狂宴」(2007年3月31日発売)
  • Vol.3 「散りゆく者たち」(2007年7月27日発売)
  • Vol.4 「煉獄の炎」」(2007年12月末発売予定)

用語

登場人物

Fate/stay nightの登場キャラクターも併せて参照されたい。

セイバー陣営

衛宮切嗣(えみやきりつぐ)
身長:175cm 体重:67kg
血液型:AB型 誕生日:11月11日
セイバーのマスター。魔術師でありながら、らしからぬ手段で敵の意表を突く“魔術師殺し”として知られている。魔術を目的ではなく、単なる道具として考えており、それゆえ一般の魔術師が軽蔑し忌避する機械的手段すら、躊躇なく用いる。そのため純粋な魔術師である時臣やケイネスからは軽蔑されている。火と土の二重属性。
使用武器はAN/PVS04暗視スコープ並び、スペクターIR熱感知スコープを併用したワルサーWA2000と、魔術礼装として『魔弾』を込めたトンプソン・コンテンダー
アイリスフィール・フォン・アインツベルンの夫で、イリヤの父。娘を溺愛している。聖杯戦争の切り札としてアインツベルン家の婿養子に迎えられた。
アイリスフィールのほかに愛人(はたから見れば愛人関係の様に見えると言うだけで、実際には違う。その愛人とは久宇舞弥)がいた。
幼い頃から「正義の味方」になりたいと願ってきたが、誰かを救うためには誰かを切り捨てなければならないという現実を知った結果、愛する人間も、見ず知らずの他人も、老若男女問わず等価値で秤にかけようと志を固める。それは多数を生かすために、少数を殺し尽くすという行為。故に彼は、多くの命を救う毎に、人を殺す術に長けていった。そして彼は、憎しみの連鎖に終止符を打つ為、奇跡(聖杯)を以って、世界の改変・人の魂の改革を成し遂げようとする。と同時に、世の全ての「悪」をも背負うことに何の躊躇いも無い。
模板:SpoilerH父の名は矩賢(のりかた)、は衛宮五代目の魔術師である。起源は『切断』と『結合』の複合属性。故に「切嗣」と命名された。
衛宮の血統は『時間操作』を秘伝として伝えてきた一族であるが、戦闘に向いている魔術というわけではなかった。故に切嗣はこれを応用し、自らの肉体にのみ限定的な時間操作を施す魔術『固有時制御』を戦闘術として用いる。自身のみの時間を加速乃至減速する技は、人体には不可能な運動能力や知覚能力を与える一方、反動がもたらす肉体的負荷もすさまじい諸刃の剣である。
また彼の第十二肋骨は摘出され、己の起源を用いた魔弾に加工されている。切嗣の起源たる『切断』と『結合』は決して再生を意味しない。一度切れたロープが結ばれたとき、一見元通りに見えても「結び目」というそれまでは存在しなかったものが生まれてしまうように、彼の起源を具現化した魔弾は、受けた者の肉体に修復不可能な破壊をもたらす。特に魔術をもって魔弾を防御した場合、その効果は文字通り致命的なものとなる。電子回路に垂らされた一滴の水が回路をショートさせて機能を破壊するのと同様、一度切り離された後に滅茶苦茶に繋ぎ直された魔術回路は通されていた魔力を暴走させ、魔術回路自身をズタズタに破壊し、二度と魔術の行使を不可能としてしまうのである。破壊の効果は通された魔力に比例する。すなわち彼の魔弾は、受けたものが全力で防御してしまったとき、最大の効果を発揮する。防ぐには純粋に物理的な防御しか方法はないが、それをも無力とするために、切嗣は装甲車でも持ち出さねば防御不可能な大火力を誇るトンプソン・コンテンダーを礼装として選んだのである。
セイバーが(切嗣の言葉で言わせれば)「戦場は地獄よりマシなもの」と語っているのに対し切嗣は「いつの時代でも戦争は正真正銘の地獄」「戦場に希望はなく、あるのは掛け値なしの絶望だけ」と正に正反対の事を言っている。彼にとって英雄は「血を流すことの邪悪さを認めない馬鹿ども」であり、『英雄』という概念を生み出す構造そのものを憎んでいる。しかしその英雄を憎む姿は誰よりも世界を救う英雄を信じ、求めていた事への反動だと思われる。また、誰よりも人を救いたかったにも関わらず反英雄として歪んでしまった姿は養子の衛宮士郎の未来の可能性の一つ、英霊エミヤ(第五次聖杯戦争のアーチャー)に繋がるモノがある。模板:SpoilerF
アイリスフィール・フォン・アインツベルン (Irisviel von Einzbern)
身長:158cm 体重:52kg スリーサイズ:B85/W56/H84
血液型:不明 誕生日:2月1日
ホムンクルス。衛宮切嗣の妻でイリヤスフィール・フォン・アインツベルンの母親。愛称はアイリ。第四次聖杯戦争における聖杯の器として、セイバーと共に冬木の地に足を踏み入れる。
戦術上セイバーと別行動を取る切嗣に代わり、セイバーの代理マスターとなる。産まれてから今まで外界を知らず育ったため世間知らずで非常に好奇心旺盛ではあるが、芯の通った強い意志の持ち主。切嗣を心から愛し、絶対の信頼をしている。彼の理想が成就するのなら自身の死さえ良しとしているようでもある。切嗣に無視され落ち込むセイバーをたびたび激励する。
切嗣より車の運転を教わり、メルセデス・ベンツ300SLクーペを乗り回す。
模板:SpoilerH錬金術を得意とするアインツベルンの名に漏れず、僅かな時間で銀の針金を即製ホムンクルスに編み上げる。その他、治癒魔術も用いる。
切嗣の指示によって第五次聖杯戦争時の衛宮士郎のように体内に『全て遠き理想郷(アヴァロン』を埋め込まれており、セイバーに触れられるだけで重傷でも瞬時に回復できる。セイバー自身にはこの事を秘密にしている。
前回の聖杯戦争でアインツベルンの用意した聖杯が破壊されてしまったため、それを教訓に自立行動のとれる聖杯として造られたホムンクルス。これはFate/stay nightでのイリヤスフィールにも同様の仕様である。そのため聖杯戦争の進行=サーヴァントの消滅に伴って聖杯本来のカタチを取り戻し、同時に人としての機能を失っていく運命にある。模板:SpoilerF
セイバー
身長:154cm 体重:42kg スリーサイズ:B73/W53/H76
血液型:不明 誕生日:不明
属性:秩序・善
真名は騎士王アーサー・ペントラゴン(アルトリア)。
所持する宝具は、大気を圧縮し屈折させ所持する剣を不可視にし、又、結界を解く際には空気を相手に叩き付けて攻撃する事が出来る『風王結界(インビジブル・エア)』、必殺の一撃を放つ『約束された勝利の剣(エクスカリバー』。
三大騎士クラスの一つ、最強ののサーヴァント・セイバーとして衛宮切嗣によって召喚される。召喚の媒介として聖剣の鞘にして第三の宝具『全て遠き理想郷(アヴァロン』が用いられた。
彼の作戦に従うためアイリのサーヴァントとして振る舞い、彼女を護衛する。黒スーツに身を包んだ男装の華麗な少女。
相性などの理由から切嗣に敬遠され、第五次でのセイバーの談によると、切嗣との(戦闘時の)会話は三度だけだったという(その三度とは即ち三画の令呪の履行に他ならない)。
詳細はFate/stay nightを参照。
模板:SpoilerH第四次聖杯戦争中に聖杯問答に参加している。聖杯問答とはライダーの思いつきで、アインツベルン城で開催された酒宴のことで、征服王たるイスカンダル、英雄王たるギルガメッシュ、騎士王たるアルトリアの三者が酒を酌み交わした。最初はライダーが持ち込んだワインを飲んでいたが、それが気に入らなかったギルガメッシュが自らの財のうちから神代の美酒を振舞った。
この問答により、三人の王のそれぞれの王道と聖杯にかける望みを語り合った。その結果、ライダーは己が業績を否定するのは、味方や同じ時代を生きた者への冒涜であるとセイバーを王とは認めず、ギルガメッシュはセイバーを道化と嘲り、セイバーはライダーの言葉を笑止と切り捨てることができなかった。
切嗣の「勝利のためにあらゆる不確定要素を排除する」戦闘方針とセイバーの「勝利を掴むまで決して諦めない」意気込みは決して相容れることはなく、マスターとサーヴァントの信頼関係が醸成されることもなかった。
騎士道にかけた決着を誓い合ったランサーを残酷にして非道な謀略によって殲滅した事をきっかけに遂に彼を信用できなくなり憎しみを叩きつける。しかしその際、切嗣がアイリとの会話の形で行った「問答」により、聖杯を真に受け取るべきマスターは彼以外にいないことを悟り、再び彼のために聖杯戦争を戦い抜く決意を固める。しかももはや二度と苦い結末を見ずに済むよう、切嗣の介入を不必要とするほどの完璧な勝利を求め…模板:SpoilerF
久宇舞弥(ひさうまいや)
身長:161cm 体重:49kg スリーサイズ:B75/W58/H77
血液型:A型 誕生日:7月7日
衛宮切嗣の助手。幼い頃に戦場で切嗣に拾われる。
聖杯戦争において切嗣に全身全霊を込めて協力する女性。感情を表に出さず淡々と作業をこなす。切嗣とは師弟であり、彼を魔術師殺しとして完成させるパーツといえる存在である。
使用武器は切嗣と同じくAN/PVS04暗視スコープを備えたステアーAUGと、切嗣も予備兵装として用いるキャリコM950
本編に関係ないが、ウェイバーと髪型が同じである。武内崇は口絵で並べたときに初めて気付いたらしい。

アーチャー陣営

遠坂時臣(とおさかときおみ)
身長:177cm 体重:68kg
血液型:O型 誕生日:6月16日
アーチャーのマスター。火属性。宝石魔術を得意とする。由緒正しき魔術師であり、自らの考え、行いを全て正しいと信じて疑わない。
用意周到である反面、肝心な時に足元を見ないところがある。これは先祖代々伝わる物なのか、娘の凛にも遺伝している。
マスターでありながら、サーヴァントであるアーチャーを〝高貴なる者〟として臣下の礼をとる。
模板:SpoilerH古くからの盟約で、間桐家に間桐桜(遠坂桜)を養子に出す。子には一見無感情なようだが、「親」としての愛情は少なくとも「魔術師」としての愛情は非常に深い。凛も桜も共に稀有な才能を持ち「魔性は魔性を引き付ける」という呪いにも近い宿命を負っているため、それに抗うには進んで魔導を修めさせるしかないが、「魔術師の跡継ぎは常に一人」と言う暗黙の了解のため一方の才能は潰さざるを得ず、何も知らない一般人となった方は怪異から身を守る術を持たないばかりか、魔術協会にも目を着けられてしまうため、間桐の当主として怪異に対処できる力を与えさせるために養子縁組を組んだ。(衰退している間桐の家でなくとも他の名門に出せば良いとのも意見もあるが、他の名門が優れているとはいえ他流の魔術師の子を当主にするとは思えず(良くて政略結婚用の道具)、親交もあり、魔術師として衰退している間桐からの要請は妥当であるともいえるが)。模板:SpoilerF
アーチャー
身長:182cm 体重:68kg
血液型:不明 誕生日:不明
属性:混沌・善
真名は英雄王ギルガメッシュ。所持する宝具は『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』、そして乖離剣エアによる『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』。
半神半人(実際は3分の2が神という高い神格を持つ)の魔人にして人類最古の英雄。性格は傲岸不遜にして唯我独尊。自ら唯一無二の王と称してはばからない。
宝具を使わない限りはマスターの支援が不要なほどに高い単独行動のスキル(A)とその性格ゆえに、時臣を意に介さず、独立した行動をとる。
模板:SpoilerH聖杯にさしたる興味はないが、己の財を奪わんとするものを法の下に裁くべく争奪戦に参加する。それとは別に、マスターである時臣の礼を認めており、彼のために聖杯戦争に勝利する、程度には報いてやろうと思っている。しかし時臣の采配には、自らの威光に泥を塗りかねない愚策としてほとほと愛想を尽かしている。愉悦を知らず、己が魂の在り方に苦悩する言峰綺礼に興味を抱いている。模板:SpoilerF

アサシン陣営

言峰綺礼(ことみねきれい)
身長:185cm 体重:82kg
血液型:B型 誕生日:12月28日
アサシンのマスター。言峰璃正の息子。妻がいたが死別している。
聖堂教会に所属し若くして「代行者」すら勤めた実力者であり、令呪を手に入れてから魔術協会に転属し、時臣の弟子となる。今回の聖杯戦争では、表向きは対立を装いつつ、時臣を援護する役を担っている。
生まれ付き他人と同じものを愛せず、何をしても楽しいと思えない。それを自分の未熟さゆえと考え、自分を痛めつけるような修行に明け暮れるが、何を学ぼうと満たされる事はなかった。
自分と同じような経歴を持つ衛宮切嗣に興味を持ち、彼に会えば答えを得られるのではないかと思っている。
アサシン
属性:秩序・悪
真名は暗殺教団の指導者ハサン・サッバーハ気配遮断という固有のスキルを用いて諜報に徹している。
模板:SpoilerH生前、多重人格障害であった『百の貌のハサン』であり、必要に応じて精神を分割し個別の身体を得ることができる宝具『妄想幻像(ザバーニーヤ』を駆使する。アサシンのクラスはサーヴァント中でも戦闘力はさほど高くない上に、本来は単一であるために分割する毎に分割後の戦闘能力は低下してしまうものの、その固有特性故、殊に諜報に関して言えば申し分ない存在ある。
当初は遠坂に内通する綺礼の策略で、最弱の一体を捨て駒に最初の脱落者と見なされていたが、その実諜謀活動に徹しており、聖杯戦争の殆どを監視していた。
言峰に令呪で強制され、捨て駒同然にアインツベルン城で全戦力をもってライダーを襲撃するが、彼の固有結界『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』によって逆に壊滅。本当に最初の脱落者となってしまったのは、皮肉と言えば皮肉である。
聖堂教会の代行者である言峰に忠実に従っていることから、非常に忠誠心が強いか、キリスト教に対する敵意がないと考えられる。模板:SpoilerF
言峰璃正(ことみねりせい)
身長:179cm 体重:88kg
血液型:B型 誕生日:12月29日
言峰綺礼の父親。聖堂教会・第八秘蹟部所属。第三次聖杯戦争に引き続き、第四次聖杯戦争の監督役をつとめる。
聖杯戦争を円滑に進める為、遠坂家に協力する。遠坂時臣の祖父とは友人だったようである。
息子の苦悩については全く知らず、息子が修行に没頭するのは敬虔な信仰心からだと誤解している。
模板:SpoilerH聖杯はもともと「根源」へ至るためのものであり、それが本来の用途に使われる限り、聖堂教会は何ら関与する気はない。だが、万能の願望器として使おうとする者が多いため、本来の用途のみに使うであろう時臣に聖杯を授けるため、彼に加担している(旧知の仲である、という人情もあるが)。
過去の聖杯戦争においてリタイアした者が使い残した令呪を持っており、彼の判断でその令呪をマスターに委譲する権利を持っている。しかしその権利をケイネスに履行した際に彼によって射殺された。残った令呪は息子である綺礼が受け継ぐ事になる。模板:SpoilerF

ライダー陣営

ウェイバー・ベルベット (Waver Velvet)
身長:157cm 体重:50kg
血液型:B型 誕生日:10月3日
ライダーのマスター。19歳。元時計塔の生徒。魔術師としての家柄が浅く、その差を努力と才能でひっくり返そうとするが、生徒からも教師からも軽んじられていた。そのため六代以上続く名門の魔術師に対しコンプレックスを持つ。
特に講師であるケイネスとは確執があり、本来ならばケイネス宛てに届くはずだったライダーの聖遺物を奪い、自らの魔術師としての実力を示すために聖杯戦争に参加した。
魔術の鍛錬ばかりに没頭してきたため、体格は貧弱で、大男が嫌い。自分とは外見も中身も正反対のサーヴァントを忌々しく思っているが、何だかんだでうまくやっている凸凹コンビ。
ちなみに本作品の最萌えキャラクターらしい(きのこ、虚淵、武内談)
キャラクターマテリアルに掲載されているとあるキャラクターと同一人物であると思われる(詳しくは下記)。
模板:SpoilerHキャラクターマテリアルに紹介されている「ロード・エルメロイII世」と共通項が多い。髪の分け目、「エルメロイ門下の魔術師見習いだった」という記述、そして着ているTシャツの柄が、ライダーのものと同じであることから、同一人物であると見て間違いないと思われる。
魔術師見習い時代は絵に描いたような“自分を天才と疑わないナルシスト”だったが、第4次聖杯戦争をきっかけに改心した。以後は自分なりに努力を重ねた結果、プロフェッサーと呼ばれることとなる。
また、ケイネス・アーチボルト・エルメロイの弟子であった彼は、第4次聖杯戦争におけるケイネスの死後、没落一歩手前になったエルメロイ派(アーチボルト家)の復興に尽力する。事が落ち着いた後は『アーチボルトを持ち直した男』『新たなるエルメロイ』として以後、アーチボルト家の末席にいた少女から、アーチボルト家を立て直した功績と没落の原因を作った事を理由に自分に仕えさせるために「ロード・エルメロイII世」という名を与えられた。その他、プロフェッサー・カリスマ、マスター・V、グレートビックベン☆ロンドンスター、女生徒が選ぶ時計塔で一番抱かれたい男など、様々な異名を持つ。
魔術師としては平凡だが、講師としての手腕はズバ抜けており、他人の埋もれた才能を見抜き、鍛える事にかけては時計塔随一。彼に教えを受けた生徒は全員が「王冠(グランド)」の位階を得て大成しており、彼が教え子を集めれば時計塔の勢力図が一変すると言われるほど。ただし、本人は教え子には関わりたがらず、講師として大人気である事を快く思っていない。
後にロンドンに留学した遠坂凛の後見人となる。また、2007年における夏コミにてTYPE-MOONから発売されたドラマCD『ALL AROUND TYPE-MOON アーネンエルベの一日』にゲストキャラとして登場する。模板:SpoilerF
ライダー
身長:212cm 体重:130kg
属性:中立・善
血液型:不明 誕生日:不明
真名は征服王イスカンダル
髭が似合うナイスダンディ。豪放磊落を地で行く巨漢であり、その身の丈は2メートルを優に超える。死してなお世界を望み、サーヴァントとなる。
武将として近代兵器に興味を示す反面、ホメロスが記した叙事詩『イリアス』を、いかなる時も手放さないという一面もある(しかし、なぜか扉絵に描かれた本のタイトルは『オデュッセイア』だった)。そのイリアスは召喚されるや否や市民図書館から地図帳と共に強奪される。
身体がある方が心地よいとしてずっと実体化していた。実体化して何をしているかといえば、煎餅を齧りながらレンタルビデオを観たり読書をしたりするなど、取り立てて何をするでもなかった。
望みは世界征服だが、それはあくまで自分自身の手で行わねばならないと考えている。したがって聖杯自体にさしたる興味はないが、世界征服を開始するには自分の肉体を持つ事が不可欠であり、その受肉のための手段として聖杯を求めている。
余談ではあるが、『Fate/stay night』の初回特典の用語集により当初から存在が記載されており、ギルガメッシュに拮抗する宝具の持ち主である事と、彼の最後が記されている。
模板:SpoilerH聖杯戦争の英雄達を自身の敵でありながら、敵とは見なしていない節があり。観戦していたセイバーとランサーとの戦いにどちらも死なせるには惜しいと割って入り「共に現世を征服する同志にならないか?」と持ちかけたりしたが、にべもなく断られた(因みに待遇は応相談らしい)。
世界征服に当たってはB2爆撃機を十機ほど購入したがったり、クリントンダレイオス王以来の難敵とみなしたりしていた。
他を省みない暴君ではあるが、その欲望が結果的に民を幸せにする奔放な王。人間の理想像であるアルトリアとも人間を超越したギルガメッシュとも違う、人間のまま君臨者となった征服王。
所持する宝具は雷気を纏った二匹の神牛を駆る対軍宝具の戦車『神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)』を繰る『遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)』、そして生前の配下であった近衛兵団を独立サーヴァントとして連続召還する固有結界王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ』。魔術師ではないライダーが固有結界を使えるのは、その固有結界がライダー一人でなく軍勢全員の心象であるため。

模板:SpoilerF

ランサー陣営

ケイネス・エルメロイ・アーチボルト (Kayneth El-Melloi Archibald)
身長:181cm 体重:62kg
血液型:B型 誕生日:4月11日
ランサーのマスター。時計塔降霊科の一級講師でロード=エルメロイの名で知られる。風と水の二重属性。降霊術召喚術錬金術に通ずる。
九代続くアーチボルト家の嫡男であり、降霊科学部長の娘ソラウと婚約している。魔術師としての経歴に箔を付ける為、聖杯戦争に参加する。
名門の出自のためか、プライドが高さ故に非を認められない上に疑り深く、ヒステリックな面が強い
ソラウに一目惚れして以来、許嫁となってからも頭が上がらなくなる事がある。
模板:SpoilerH切札として礼装『月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)』を駆使し、魔力の込められた水銀を自由自在に扱う事ができる。
衛宮切嗣との戦闘で全身の魔術回路を破壊され、一命は取り留めたものの四肢に重篤な障害を負ってしまい、魔術師どころか、一般の人間としても行動不能となったため、ソラウからマスターの権限と令呪の譲渡を求められるが、ソラウがランサーに惹かれつつあるのを恐れ拒否する。しかし最終的には腕を斬り落すと脅され半ば無理やり譲らせられてしまう。その後急遽義手を入手し、キャスター討滅の報酬として令呪を獲得して戦線に復帰するが、切嗣の策に陥れられ、舞弥の狙撃によって瀕死になり、最期はそれを慮ったセイバーに首を刎ねられた。模板:SpoilerF
ランサー
身長:184cm 体重:85kg
血液型:不明 誕生日:不明
属性:秩序・中庸
長短2本の槍を持つ、二刀流ならぬ二槍流の使い手。類稀なる美丈夫で、頬にあるほくろには一目見た異性を魅了する魔力がある。騎士道に非常に忠実な性格で、名誉ある戦いを重んずる誇り高き英霊。
模板:SpoilerH真名はフィアナ騎士団の随一の戦士、“輝く貌”のディルムッド・オディナ
所持する宝具は、接触した物の魔力を打ち消す槍『破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)』、与えた傷は治癒出来なくなる呪いの槍『必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)』。
生前、心ならずも、主君の許婚の姫君を魅了してしまい、駆け落ちを迫られた。忠誠と恋愛の板ばさみに苦しみぬいた末、姫との愛を選ぶが、最終的にはその怨恨がもとで主君に見殺しにされる。自身の決断に後悔はなく、主君のことも恨んではいないが、騎士としての忠誠を貫けなかった事を心残りにしており、二度目の人生があるのなら、今度は忠誠を貫く生き方をしたいと望み、その舞台を聖杯戦争に求めた。聖杯で叶えたい願い事はなく、聖杯戦争を勝ち抜いて、マスターに聖杯をもたらす事だけが彼の望みである。そのため、ケイネスに対し愚直なまでの忠誠心を見せる。しかし、ケイネスには、過去の伝承ゆえに信用されておらず、事ある毎に痛罵されており、最終的に切嗣の謀略によりケイネスの令呪で自害させられ、壮絶な怨嗟を叫びつつ消滅した。
イラスト担当である武内崇によれば、『(第五次のランサーと)同系統の神話が出典とのことなので、どことなく近い雰囲気を狙ってみました』とのこと。模板:SpoilerF
ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ (Sola-Ui Nuaba-Re Sophia-Ri)
身長:165cm 体重:52kg スリーサイズ:B88/W56/H84
血液型:O型 誕生日:8月19日
ケイネスの許嫁。時計塔の降霊科学部長を歴任する家の生まれの魔術師。
兄がいるため魔術刻印は継承しておらず、政略結婚のために育てられた。その境遇からか冷めた言動が目立つ。
模板:SpoilerHランサーのチャームによって彼に恋し、戦闘不能に陥ったケイネスからマスターの権限と令呪を脅しとった。しかしランサーが離れている時に舞弥に襲われて右手ごと令呪を切り落とされ、切嗣の尋問(苛烈・苛酷を極めるものであることを伺わせる描写がある)によりアジトを自白させられ、最期は昏倒したままランサー排除の謀略に利用されたあげく、ケイネスとともに射殺された。模板:SpoilerF

バーサーカー陣営

間桐雁夜(まとうかりや)
身長:173cm 体重:55kg
血液型:AB型 誕生日:3月22日
バーサーカーのマスター。間桐慎二の叔父(慎二は兄・間桐鶴野(まとうびゃくや)の子)。遠坂葵の幼馴染で、彼女に好意を持っていた。それ故に彼女や彼女の娘の桜を魔術師の世界に引き込み二人の幸福を踏みにじった遠坂時臣を憎んでいる。
兄の鶴野よりも魔術の素養があったが、魔術を忌避し、一般人として生きる道を選ぶ。しかし、実家が桜を養女として迎え入れた事を知り、彼女を魔術の道から救うために聖杯戦争に参加した。
模板:SpoilerH今まで魔術の鍛錬を積んでこなかったハンデをなくすため、体内に「刻印虫」を宿し一年で魔術師となるが、その代償として命を大幅に削られてしまう。時臣に敗れた後、さらに淫虫を追加された。模板:SpoilerF
バーサーカー
身長:191cm 体重:81kg
血液型:不明 誕生日:不明
属性:秩序・狂
黒衣の騎士。召喚の際に『狂化』の属性が付加された為、マスターである雁夜でも制御できない。
『狂化』され、理性を奪われているにも拘らず神業めいた剣技を披露した。得物を選ばない手練れであり、一度手に持った物は他のサーヴァントの宝具であろうと、拾った木石だろうと自分の宝具とする事が出来る。『狂化』によって理性を失っているが、セイバーに対して恨みを持っているらしく、彼女を執拗に狙う。
第五次聖杯戦争における衛宮士郎やアーチャーと同様その性質上、ギルガメッシュの天敵。
模板:SpoilerH精霊の加護、無窮の武錬といった特殊なスキルに加え、三つの宝具を有する。模板:SpoilerF
間桐臓硯(まとうぞうけん)
(登記上では)間桐雁夜の父。
魔術師としての才能が無くなった間桐家を見限り、遠坂家から養子を迎えた。

キャスター陣営

雨生龍之介(うりゅうりゅうのすけ)
身長:174cm 体重:65kg
血液型:B型 誕生日:1月31日
キャスターのマスター。〝死〟を知るために殺人を行うシリアルキラー
殺害方法にマンネリを覚えた頃、実家で見つけた古書の記述通りに儀式を行い、キャスターを召喚する。その際に龍之介の魔術回路も開放された。
雨生家に伝えられていた異形の力は、知識としては忘れ去られたものの、魔術回路は一族の血によって受け継がれていたようである。
キャスターこと青髭を殺人の師と仰いでいる。
模板:SpoilerH「神は人間賛歌も絶望も等しく愛しておりそんな神が創った世界は神の愛に満ちている」というキャスターも敬服する哲学を持っている。キャスターが『海魔』を召還した際に海浜公園で見物していたが、その隙を狙って切嗣に狙撃をうけるも、その時にはじめて実感出来た『死』に満足して死んでいった。模板:SpoilerF
キャスター
身長:196cm 体重:70kg
血液型:不明 誕生日:不明
龍之介が遊び混じりで行った儀式により、はからずも呼び寄せてしまったサーヴァント。触媒がなかったため、召喚者と似た性格を持つ快楽殺人鬼が呼び出された。
龍之介には自らを「青髭」と呼ばせている。
殺人に対し異常な美学や行動様式を持ち合わせており、その贄によって工芸品を創作している。
セイバーに対して、何やら特別な思い入れを抱いているようだが…。
ちなみに彼の容姿は少々(?)人間離れしている。
模板:SpoilerH真名は英仏百年戦争のフランス軍の元帥、ジル・ド・レェ。セイバーを生前に憬れていたジャンヌ・ダルクと勘違いしている。
宝具はプレラーティの遺物である『螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)』。大量の魔力を蓄えた魔道書で、その書のみで魔術の行使が行える。余談ながら、『螺湮城』は中文で『ルルイエ』の事であり、本書の正体はプレラーティが訳者であると言われる『イタリア語版ルルイエ異本』ではないかと思われる。また、彼の「大きく盛り上がった目」や「灰色に近い肌」などはクトゥルフ神話における「インスマス面(づら)」に近い。
マスターの龍之介も彼自身も、正式な魔術師ではないため、自分たちの存在を一般に隠そうともせず、児童の誘拐などの凶行を行う。そのため監督役の璃正から危険視され、各マスターに討伐の対象とさせられた。その後未遠川で『海魔』を召還するに至り、セイバー・ランサー・ライダーの連合と対する事となり、最期は『約束された勝利の剣』によって消滅した。その間際に生前の騎士としての心を取り戻し、知らず涙していた。模板:SpoilerF

その他

遠坂葵(とおさかあおい)
身長:160cm 体重:50kg スリーサイズ:B78/W57/H82
血液型:O型 誕生日:9月5日
遠坂時臣の妻。遠坂凛と間桐桜の実母。
魔術回路こそ持たないが、特異体質を持つ家系の生まれらしい。
遠坂凛(とおさかりん)
身長:124cm 体重:29kg
血液型:O型 誕生日:2月4日
遠坂時臣の娘。既に初歩魔術の行使も行える。
コトネという友人がいる。
間桐桜(まとうさくら)
身長:120cm 体重:25kg
血液型:O型 誕生日:4月2日
遠坂時臣の娘で凛の妹。古くからの盟約により時臣によって、間桐家の養子に出される。
間もなく間桐の鍛錬を受け、容貌は著しく変わってしまった。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
ホムンクルスと人間のハーフであり、厳密な意味でのホムンクルスとは違った存在。アイリスフィール・フォン・アインツベルンの娘。詳細は『Fate/Stay Night』の当該項目を参照。
ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン
アインツベルン今代の当主。通称・アハト翁。
マッケンジー夫妻
夫はグレン、妻はマーサ。在日カナダ人の老夫婦。息子夫婦と孫は日本に馴染めず、カナダに帰ってしまっている。
暗示によってウェイバーを孫と思い込まされ、ウェイバーの寄宿先となっている。
ライダーを「アレクセイ」(ライダーが名乗った、自分の名前の言葉遊び)と呼び、彼の寄宿さえ許した。
仰木・小林(おおぎ・こばやし)
航空自衛隊の一等空尉、並びに三等空尉。それぞれ『ディアボロⅠ』『ディアボロⅡ』というコールサインでF15戦闘機を操縦する。
冬木市警察に要請で『海魔』騒動に赴くが、小林は『海魔』の餌食に、仰木は武器を調達しようとしたバーサーカーの襲撃によって斃れた。

解説執筆

関連項目

外部リンク

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