9S

出自宅犬維基
於 2008年1月9日 (三) 00:48 由 〓犬〓討論 | 貢獻 所做的修訂 (新頁面: {{otheruses|9S}} {{文学}} 『'''9S<ナインエス>'''』は、葉山透による小説ライトノベル)。イラストは山本ヤマト。現在[[電撃h...)
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9S<ナインエス>』は、葉山透による小説ライトノベル)。イラストは山本ヤマト。現在電撃hpに連載中。ラジオドラマ化もされた。2007年12月時点で、本編8巻、短編2巻が発売されている。葉山透氏が病気療養のため『9S<ナインエス> VIII』は一度発売予告はされたが延期となっていた。2007年6月10日に発売された『電撃hp』Volume.48では、『VIII』の発売を記念して「9S<ないんえす? > 花見だヨ! 全員集合!」と言うタイトルでコミカライズされている。

タイトルについて

タイトルの『9S』とは"The Security System that Seals the Savage Science Smartly by its Supreme Sagacity and Strength."の略で、エスが9つ付いていることに由来する。なお直訳すると「その最高の賢明さおよび強さによって野蛮な科学を巧妙に封印するセキュリティ・システム」。 模板:ネタバレ

ストーリー

スフィアラボ編(9S 収録)

海上の閉鎖実験施設スフィアラボは峰島勇次郎の遺産強奪を目的とした武装集団「蜃気楼(ミラージュ)」に強襲される。スフィアラボでアルバイトをしていた坂上闘真はそこから脱出し、襲撃を通報することに成功する。すると遺産管理を行う組織、ADEMによって闘真は事情を聴取されるためにNCT研究所に連れて行かれる。そこで峰島勇次郎の一人娘、峰島由宇に出会うことになる。由宇と闘真はスフィアラボに侵入し、蜃気楼と戦闘を繰り広げ、LAFIの奪取に成功する。

レプトネーター編(9S II 収録)

スフィアラボ事件から2週間後、遺産を用いて製作された多目的多足型無人戦車「レプトネーター」の起動実験が孤島、孤石島にて行われた。違法な遺産の使用がないかを調査するために実験に参加していた峰島由宇とADEMはレプトネーターの暴走に巻き込まれ、遺産強奪グループ「ミネルヴァ」に襲われる。闘真は由宇に再び会うために孤石島へ訪れ同じく事件に巻き込まれる。闘真と由宇は再会し、レプトネーターを破壊、ミネルヴァを排除する。

天国の門編(9S III,IV 収録)

5月初め、孤石島での事件から2週間後、木梨はLAFIにリンクし八十八元素の一つに身体を奪われてしまう。木梨はその身体を変異させNCT研究所を脱走、それを追いかけて由宇も三度外へ出る。変異体の目標は"天国の門"、風間が示した峰島勇次郎の唯一の手がかりだった。一方、真目勝司は遺産強奪組織ミネルヴァのマジシャンと手を組み、真目の血への憎しみから"天国の門"を目指す。由宇と闘真は彼らを排除し、峰島勇次郎を追う。

ADEM編(9S V,VI,VII 収録)

奨励都市《希望》での事件の後、由宇がNCT研究所から脱走した責任を伊達は追及される。

海星編(9S VIII 収録)

NCT研究所の陥落は阻止したものの、由宇たちは黒川の謀略とマモンのリーディング能力により、多くの遺産技術を奪われてしまう。神出鬼没に現れ、世界各地の違法遺産開発拠点を攻撃する海星。多くの死者が出る一方、遺産兵器の被害者を中心とした一部の世論には、海星及び黒川を英雄視する向きも現れた。その報道に心揺らぐ由宇だったが、闘真と麻耶による励ましにより、海星に対して反撃を開始する。
アメリカ第四艦隊による、沈没したフリーダムのサルベージ開始を受け、由宇たちはここを最後の決戦の場に選ぶ。海星VS由宇のラストバトルがついに開始された。

短編集

登場人物

メインキャラクター

坂上闘真(さかがみ とうま)(声優石田彰
ごく普通の17歳の高校生だが、禍神の血を引く真目家に伝わる小刀「鳴神尊」の継承者。普段は温厚で優しい。しかし「鳴神尊」を抜くと比類なき力を持つ殺人者に変貌する。血の匂いに関して敏感。他の兄弟とは腹違い。母親の姓を名乗っている。まだ、鳴神の力を完全には制御できていない部分がある。過去に禍神の血に支配され人々を惨殺した過去を持ちそれがトラウマになっている。禍神の血に目覚めた坂上闘真は殺人を嗜好し、峰島由宇に対し殺害願望を抱いている。禍神の血の能力を発揮することで数々の困難を打破してきたが、次第に普段の闘真と殺戮者としての闘真との境が薄くなってきていると言われている。天国の門編よりADEMから追われる身であり、由宇と共に逃亡している。ADEM編では一度由宇と別れ海星の追っ手から逃れるために峰島勇次郎の旧研究所の地下に立て篭もるが、その際に峰島勇次郎と出会う。その後地下施設を脱出、怜と共に拉致された峰島由宇を救出すべくフリーダムに突入し、成功している。七つの大罪の数人と交戦するがベルゼブルを除いて決着には至っていない。ちなみに由宇には恋愛感情を抱いているようだが、本人にはあまり通じていないようである。
峰島由宇(みねしま ゆう)(声優:高橋美佳子
峰島勇次郎の一人娘。7歳の頃にADEMに保護されて以来、NCT研究所の地下1200mに拘束されていた。その頭脳は最高の知能、あらゆる知識を有し峰島勇次郎の最高傑作と評される。遺産の倫理観の欠如した使用に嫌悪感を示し、遺産の回収にも必要性を感じれば協力を惜しまない。自然環境から隔離されて育ったため、太陽光や雨、自然の風などに特別な想いがある。身体能力は同年齢の女性の平均以下であるが、物理計算によって身体を正確無比に操るため常人が及ぶべくもない戦闘能力を発揮する。しかし、激しい戦闘により身体を異常に酷使してしまうとカンフル剤の投与もしくは休息が必要となる。また、闘真との誓いから人を極力殺さないようにし、実際直接人を殺したことはない。ADEM編では海星の手により拉致、フリーダム内部に監禁されるが、その後闘真の手によって救出され現在は真目家の元にいる。料理が壊滅的に苦手。ADEM編より闘真に異性として惹かれ始めているような様子が伺える。
真目麻耶(まなめ まや)(声優:安田未央
闘真の腹違いの妹。実の兄2人よりも闘真にとても懐いている。真目家の令嬢らしく、頭脳明晰、容姿端麗で真目グループの会社(主にアジア圏一帯)をいくつも取り仕切っている。"天国の門"事件以降は勝司が担当していたアメリカ地域の統括も担うこととなる。由宇の境遇に感じるものがあるのか、彼女とは次第に親しくなっていき、彼女をADEMから庇う場面も度々見られる(ただしライバル視している面もある)。ADEM編ではADEMと一時的に共同戦線を張り、七つの大罪をはじめ多くの情報を提供する(これは麻耶の独断であり、他の真目家の人間は一切関与していない)。由宇の為、七つの大罪のリーダー、ルシフェルと真っ向から向き合うなど精神面の強さも垣間見られる。勝司から麻耶の出生の本当の理由について聞かれ青ざめている(理由とは何であるのかは現時点では不明)。

ADEM

正式名称"The Administrative Division of the Estate of Mineshima(訳:峰島の遺産管理局)"。LC部隊を擁し、遺産犯罪への対処が主な活動で国連でも認められている。遺産の不正使用を監視するための強制査察権限を持っている。最重要遺産はS-00001(峰島由宇)である。現在は黒川の策略によりADEMは権限を失い事実上機能停止となっている。
伊達 真治(だて しんじ)(声優:立木文彦
ADEMの総司令。妻と死別している。由宇とは幼少の時彼女を保護してからの長い付き合いがある。
スフィアラボの事件前は由宇を危険視していたが、由宇が自分の意思でNCT研究所に戻ってきてからは少しずつその考えを改めつつある。
黒川の策略により峰島由宇を奪われ、ADEM本部を破棄することになる。
NTC研究所に立て篭もりLAFIを守っていたがサタンの攻撃により研究所への侵略を許し、結果マモンにより奪われてしまう。
性格は冷静で寡黙である。彼は部下を信頼し、信望を集めている。己の欲のためには決して遺産を使用しない正義感に似たものを持つ。
岸田群平(きしだ ぐんぺい)(声優:西村知道
NCT研究所の最高責任者で、由宇の良き理解者。監禁状態を強いている負い目から、日夜彼女の処遇改善を伊達に求めている。
由宇に大しては少々過保護気味。かつて峰島勇次郎と共に研究を行っていた。
八代一(やしろ はじめ)(声優:三宅淳一)
伊達の秘書官。軽そうな言動で部下からは全然尊敬されていないが能力は優秀。伊達が不在の場合などは指揮をとる。八陣家の一つ八代家の出身。
ADEM編より七つの大罪の一人であるマモンと同等以上に戦った(このときマモンは変異体の影響により身体能力が飛躍的に上がっていた)ことから、
常人以上の戦闘能力を有していることがわかる。彼の発言から察するに怜とは何らかの関係があるようである。
萩原誠(はぎわら まこと)
容姿はいいが性格はとにかくスケベで親父っぽい。闘真の学校の転校生。しかし、実際は23歳で、特殊部隊SATに所属していた経歴をもつ。
八代の直属の部下だが八代に対する忠誠心や帰属意識は低い。主に監視任務に就く。八代に振り回されつつも任務をこなしている。独り言が多い。
蓮杖直人(れんじょう なおと)
海外研修をしていたLC部隊の一員。アドバンスLC部隊のリーダーとなる。常に冷静沈着、戦闘時においても瞬時に状況を判断し対応する。
海星の急襲を受けるが、隊員の犠牲を無くすために彼は投降を決意、 部隊全員が捕虜となる。
部下からの信頼も厚いが、7巻の最後の場面にて黒川から勧誘され、彼に迷いが生じる。
環あきら(たまき あきら)
海外研修をしていたLC部隊の一員。アドバンスLC部隊の一員で紅一点。遺産技術のウィンディーネを使用する。
伊達真治に恋愛感情を持っている。七つの大罪の一人サタンと対決、仲間の協力で彼を撃破する。
越塚清志郎(こしづか せいしろう)
海外研修をしていたLC部隊の一員。アドバンスLC部隊の一員となる。
あきらに「乗り物オタク」と呼ばれるが、全長20メートル、高さ17メートルの巨大ダンプカーTITANで片輪走行が可能であるなど、
その実力は確かである。戦闘機も完璧に乗りこなす。
吉見萌(よしみ もえ)
海外研修をしていたLC部隊の一員。アドバンスLC部隊の一員となる。スフィアラボ編での亜門。
前回の事件後、脳障害があったため回復手術が行われた。記憶は消え、人格も変わっている。
朝倉小夜子(あさくら さよこ)
レプトネーター開発であり、コンピュータの機械の操作に長ける。盲目。
孤石島での事件の後、由宇のために女性研究員を補強する一環でNCT研究所に入所することとなる。
ADEMの危機の際に危険を承知でLAFIに潜り込み、風間と出会う。
木梨孝(きなし たかし)
LAFIセカンドの開発チーフ。元クラッカーだが腕を見込まれNCT研究所にヘッドハントされた。
天国の門編にてLAFIファーストから身体に侵入した八十八元素の1つによって身体に変異を引き起こす。
星野(ほしの)
自衛隊隊員。後に、NCT研究所に配属される。朝倉小夜子と親しい。
久野木(くのき)
LC部隊、スフィアラボ奪還作戦隊長。作戦中に死亡。

真目家・八陣家

古来より情報戦を制することでその力を発揮してきた。曰く――真実を知りたければ、真目家の門を叩け。と評される。現当主不坐の方針により峰島には関わらないとの方針を持っている。八陣家は古来より真目家の人間の護衛をしてきた。
怜(れい)
真目麻耶の守り目、闘真の後任。八陣家の出身。苗字は明らかにされてはいないが、7巻で八代一が怜と関わりを持っていることを言っている。苦無を使って戦う。得意技は門外不出の「雷鳴動」と「神鳴殺」。闘真にわずかに劣等感を持っているような描写があるが、彼の実力は認めている。
真目不坐(まなめ ふざ)
真目家現当主。闘真、麻耶の実父。三男であったが当主の座に着く。大雑把な性格だが、その行動は的確。禍神の血に固執しており、鳴神尊と共に血を完成させる為闘真をもうけたとされる。それと同時に峰島勇次郎の行方を追い、6巻のエピローグにて再開を果たしているが、その後は不明。
クレール
真目蛟の娘。遺伝の性質から女性には禍神の血は発現しないはずだが、天国の門によって不坐に脳をいじられたためその能力が発現し、副作用として重度の相貌失認、さらにほぼ無感情となってしまう(そのためか、味覚にはかなりの執着心があり、甘いものに目がない)。鳴神尊の長刀版を操る。亜麻色の長い髪を持つ。6巻のエピローグにて真目不坐とともに峰島勇次郎と会うが、その後は不明。
真目北斗(まなめ ほくと)
真目家次男。かなりのものぐさらしいが詳細は不明。これまでにセリフのみでしか登場していない。
真目蛟(まなめ みずち)
鳴神尊の前継承者。真目不坐の弟でクレールの父。二年前、不坐に峰島勇次郎の暗殺を依頼され試みるが失敗、殺害される。その後勇次郎の研究対象とされる。後、マジシャンとして真目家に復讐を行おうとする。だが彼の復讐計画は失敗に終わり、変異体に自らの体を食わせることで融合、記憶を保ち続ける。クレールと再開するも不坐の指示を受け実の娘の手によって殺害される。

蜃気楼(ミラージュ)

風間 遼(かざま りょう)(声優:保志総一朗
循環環境施設スフィアラボを占拠した武装集団、蜃気楼(ミラージュ)のリーダー。元峰島勇次郎の助手でLAFIファーストの開発にあたっていた。彼の能力エレクトロン・フュージョンによってLAFIと深く精神レベルでシンクロすることができる。風間は元はLAFI上で偶発的に生まれた電子生命であったが、峰島勇次郎に人間の身体を与えられた。後、再びLAFIの中に留まる。事件解決後は峰島由宇と取引をし、LAFIサードに入って、由宇、闘真と共に行動している。困難にぶつかる由宇と闘真に助言・忠告を与えることもある。網膜投影で自身の人間としての姿を映し出すことも可能(これは演出だと本人は語っている)。基本的に他人には辛口であるが、闘真の戦闘能力、由宇の知性など量るべき点を把握、解析することでその人物に複数の選択肢を提示してくれる。物語が進むにつれ次第に彼の感情(というのは間違いかもしれないが)は人間寄りになってきており、短編集では由宇と闘真の仲についての考えを述べている。フレームが曲がりそうになると文句を言う。
宮根 瑠璃子(みやね るりこ)(声優:渡辺美佐)
蜃気楼の一員で、遺産強奪を内部から手引きする。ユニバーサル迷彩を用いる。主武装はナイフ。光城に殺害される。
光城時貞(こうじょう ときさだ)(声優:高戸靖広)
蜃気楼の一員。瑠璃子は元恋人。全身に漆黒のコートを纏う。Dランクの遺産、霧斬を使用。闘真に殺害される。
亜門(あもん)(声優:郷里大輔)
蜃気楼の一員。2mを超える巨漢で怪力、見た目と異なり素早く、冷静。Eランクの遺産、A9汎用特殊装甲のオリジナルを使用。事件解決後、記憶を消去され吉見萌としてアドバンスLC部隊に配属される。

ミネルヴァ

遺産強奪、横流しを行う、典型的EM犯罪組織。アルファベットを冠する26の精鋭構成員がいる。アメリカ政府からの資金供与を受けている。
ゴールディ
ミネルヴァの一員、Gを冠する。金髪。愛銃ボニーとクライドを自在に操り、跳弾を意図通りに行うことができる。ゲイでジェイを愛している。死亡。
ジェイ
ミネルヴァの一員、Jを冠する。視覚毒を用いる。また、脳内ホルモン分泌を操作することによって肉体や神経の強化を行うことができる。遺産を用いた変装の達人で志村に扮していた。日本人。レプトネーターによって死亡。
ククルス
ミネルヴァの一員、Cを冠する。ククルスとは和名のカッコウのこと。技術の一部をわざと流出させることで研究を行わせ、それが完成に近づくと強奪するという手口をとる。クレールに殺害される。
マジシャン
ミネルヴァの一員、Mを冠する老人。遺産、ナイトメアと自身の特性によって強力な暗示能力を有する。正体は鳴神尊の元所有者、真目蛟。変異体に取り込まれた後、若き姿で闘真と決闘し、敗北。死にかけているところをクレールに斬られ死亡。
ビッグフット
ミネルヴァの一員、Bを冠する。遺産技術により異常発達した巨躯を持つ。ビッグフット、スピード、パペットはお互いに三つ子で、ともにゲノム・リモデルの被験者。流れ弾が頭部に当たり、死亡。
スピード
ミネルヴァの一員、Sを冠する。その名の通り高速で移動することが可能でナイフを用い攻撃する。環あきらのウィンディーネによって死亡。
パペット
ミネルヴァの一員、Pを冠する。ビッグフットの装甲の中におり死体を操っていた。闘真により殺害される。

海星

LIC(低烈度紛争)対策組織。黒川謙が指揮する。評議会にADEMへの疑惑を持たせADEMの権限を委譲される。
黒川謙(くろかわ けん)
海星のリーダー。黒い噂が絶えない人物だが、実際は正義感に溢れた人柄。遺産犯罪の撲滅を狙っている。伊達とは同期で、以前は尊敬していた。「人が人として生きていける世界」を望んでいる。峰島由宇の逃亡の件で伊達を追い込み、自らは峰島由宇を確保したことを隠蔽しつつ、ADEMを機能停止にした。七つの大罪と手を結んでいるが、連絡がとれないなど完全な協力体制にはないと思われる。ステルス空母フリーダム、そして海星を操りNCT研究所からLAFIファーストを強奪した。その後フリーダムを駆使し遺産犯罪が行われていると思われる場所を襲撃、全世界の遺産犯罪者に宣戦布告した。
福田(ふくだ)
黒川の部下。副官で、黒川に忠実。彼の果て無き理想論に賛同し、あらゆるサポートをする。黒川のただ一人の理解者。

七つの大罪

中東・アフリカで活躍した伝説の傭兵部隊。一人一人が一個師団に匹敵するともいわれ、ミネルヴァも活動範囲に近づこうとしなかった。現在は海星の指揮下にある。
ルシフェル
七つの大罪のリーダー的存在で、穏やかな老人。他の七つの大罪のメンバー達からは「おじい」と呼ばれる。峰島勇次郎と思われる人物と接触、脳の黒点が開かれる。齢100歳を超える。闘真とすれ違いざまに意味深な言葉を発するが真意は不明。麻耶との対談で彼女の必死の弁により由宇には手を出さないことを約束する。
レヴィアタン
七つの大罪に所属。周囲の金属を浮上させ高速で打ち出し攻撃する少女。ベルゼブルに恋慕している。坂上闘真と交戦するが、磁場を鳴神尊で切られるなど圧倒的な力で追い詰められ、事実上の敗北を与えられる。ベルゼブルに重症を負わせた闘真に激しい憎しみを抱いている。
ベルゼブル
七つの大罪に所属。周囲の人間に肉体同調をさせる能力を有する。以前は野地という名で真目家で使用人として潜入していたが、その正体は真目家襲撃の犯人一味の一人である。坂上闘真と二度交戦、二度目は闘真の策により重症を負い敗れる。
サタン
七つの大罪に所属。特殊な銀色のスーツを全身に着込みその温度を数千度以上にし攻撃する。その温度のために大抵の銃火器は無用となる。スーツを脱ぐことで周囲をマイナス数百度に下げることも可能。戦闘能力だけなら七つの大罪のトップ。峰島勇次郎の傑作のひとつである。そのスーツの下は無機物で構成された生物であり、体温はマイナス196度からマイナス209度の間。もしマイナス210度、もしくはマイナス223度を下回ると、血と肉の代わりに存在する液体窒素と液体酸素が固体化し死に至る。環あきらと交戦、サタンが圧倒的優位に立っていたが、スーツが自身の高熱と巨大レンズで耐久最高温度まで高まった瞬間にアリシアに銃で狙われ、銃を高熱で無効にしたところ、スーツが耐久温度に耐えきれず崩壊し、死亡。
アスモデウス
七つの大罪に所属。常人の数十倍の怪力で2メートルを超える双斧を用いる美女。ベルフェゴールの姉。フリーダムにて坂上闘真と交戦するも、斧を両断され追い詰められるがベルフェゴールに助けられる。
ベルフェゴール
七つの大罪に所属。坂上闘真にすら視認が難しいほどの速力を持つ。アスモデウスの弟。闘真の鳴神尊の一撃を素手で防いだ。
マモン
七つの大罪に所属。非戦闘要員だがリーディング能力により相手の記憶を読むことができる。ブレイン・プロテクトのみリーディング能力に対抗できる。本名は六道舞風で、同じ家系で尚且つ自分よりも優れている才火に対し劣等感を抱いている。黒川の指示により峰島由宇の記憶を読み取る(暗号化された知識は暗号化されたまま)。その結果、天才的な思考能力から成り立つ身体制御能力と膨大な知識を会得する(本人ではないため完全ではない)が、信じられないような情報量と変異体の侵食により脳への負担が限界にまで達している。NCT研究所最下層にて八代一と交戦するも敗北、瀕死だったが、変異体のもう半分の脳の記憶を読むことにより復活、LAFIファーストを手に去っていった。

その他の人物

峰島勇次郎(みねしま ゆうじろう)
人物、背景その他で謎の多い人物。数多くの新技術の開発や発明、実験を行ってきた。その実験の中には非人道的なものも含まれたためマッドサイエンティストと評される。10年前、勇次郎の研究所を中心に核爆発が発生した際より行方不明となっていたが、ADEM編にて突如闘真の前に現れ、礼を言う。遺産を駆使しているのか、兵士や兵士の武器を無効化している。容姿は白のスーツに白の帽子であり、闘真曰く若い印象を受けたという。7巻のエピローグにて真目不坐と再開するが、その後は不明。
横田健一(よこた けんいち)(声優:森田成一)
スフィアラボの技術主任。30歳前後で身体はがっしりしている。大雑把な性格だが、コンピュータ技師としての腕は由宇も認め、LAFIのカオス領域の存在を確認するほど。闘真のスフィアラボ内での後見人。宮根瑠璃子に殺害される。
横田鏡花(よこた きょうか)(声優:吉倉万里)
横田健一の娘。4歳。
横田和恵(よこた かずえ)(声優:西田裕美)
横田健一の妻。ブレイン・プロテクトが幼い鏡花に与える影響を懸念している。闘真と由宇を応援している。
笠原実(かさはら みのる)
多目的多足型無人戦車、開発コードネーム「レプトネーター」開発主任、内蔵バッテリーの重量問題により開発が頓挫しかけていたところをククルスにより解決したが暴走プログラムをインストールし、暴走の原因をまねいた。
志村圭吾(しむら けいご)
自衛隊隊員。顔の皮をはがされ変装の道具として利用される。
変異体(へんいたい)
元は木梨孝だったもの、正式な呼び名は不明。LAFIファーストから身体に侵入した八十八元素の1つによって身体に変異を引き起こしもはや木梨と呼べるものでなくなっている。生物の性質を模倣し、遺産技術を発現し、あらゆる有機、無機物を取り込み、風間を凌駕するほどの情報技術を駆使するようになるが、マジシャンを取り込んだ後、真目蛟の姿で闘真と決闘し、敗北。その後クレールに殺害される。
長谷川京一(はせがわ きょういち)
闘真の学校の同級生。フェアリーショックの原作からのファン。
アリシア・新井(アリシア あらい)
盗まれた遺産フリーダムに関する調査を目的に日本に送られたDIAのエージェントでアメリカ人。体の至る所に銃を隠し持っている。ADEM編にてLC部隊と共に戦い、仲間意識がわずかに芽生えたようであるが、意識しないようにしている。八代の正体に気づいており、その時の会話からあきらに八代に惚れていると勘違いされている。

用語

NCT研究所(エヌシーティーけんきゅうじょ)
NCTは正式名称"Non-Cognizable Technology(訳:認識外テクノロジー)"。ADEMが押収した遺産技術の研究、分析、保管を行っている。存在を秘匿するため、人里離れた山奥に存在する。
第二京都条約(だいにきょうとじょうやく)
国連で定められた峰島勇次郎の遺産の運用における規制。
ブレインプロテクト
脳神経に干渉することで遺産に関する機密情報を外部に漏洩させないようにする処置。NCT研究所に入所する際に大脳皮質番号の記載とともに行われる。機密情報はそれを知っている者たちの間では自由にやり取りができる。
トゥルーアイ20000
真目家が開発したスーパーコンピュータ。その開発費は数億ドルに上るが、その性能はLAFIシリーズに遥かに劣る。スフィアラボ事件の際に爆破破棄される。
孤石島(こせきとう)
九州大隈半島の南東に位置する島。レプトネーターの起動実験が行われた。
脳の黒点(のうのこくてん)
知覚の外。大脳の深部にある未使用領域。峰島勇次郎のライフワーク。
奨励都市《希望》(しょうれいとし きぼう)
真目家が買い取り再開発を行った街。数多くのオフィスビルや高級マンション、ホテルなどの多くの施設を備える。中心に世界最大級、高さ734mのビル"KIBOU"を擁する。命名者は幼い頃の麻耶。
八十八元素(はちじゅうはちげんそ)
LAFIサードの中で生まれた88の意識体。木梨の身体に入り込んだものもこの中の一つ。
M0208文書
比良見特別禁止区域(ひらみとくべつきんしくいき)
10年前の爆発事件の被災地域、峰島勇次郎の元研究所を中心とする元市街地を含む。防衛庁の管轄化にあり、一般人の立ち入りは禁止。周囲の柵は1,600平方mの平地とそれ以上の広さがある山岳地帯を囲っている。海星が本拠地を構える。
鳴神流(なるかみりゅう)
真目家の男子が幼少の頃より仕込まれる門外不出の武術の流派名。古武術もとり入れている。
鳴神尊(なるかみのみこと)
禍神の血を受け継ぐ真目家男子に相続される小刀。この小刀によって禍神の血をコントロールする。モノポールを含み、陽子崩壊を引き起こす。
禍神の血(まががみのち)
真目家の人間に流れる血のこと、殺戮衝動を持った人格そのもの。殺戮への渇望、死への抗い等が鳴神尊を抜刀することによって目覚める。

遺産技術

峰島勇次郎が発明し現在の技術水準を遥かに超越した技術、機械、方式など。一部に娘の峰島由宇が発明したものも含まれる。SランクからFランクまで存在し、それ以下はロストランクとされる。
LAFI(ラフィ)
Aランクの遺産、スーパーコンピュータ。スフィアラボにファースト(後にNCT研究所に移管される)、NCT研究所にセカンド、サードが存在する。サードは携帯型のノートタイプ。また、存在のみ確認されるフォースがあるが、作中の記述ではコンピュータではないとされる。アリシア・新井によると実用化されていない量子コンピュータ(著者の公式HPでの発言ではそれとも違うものらしい)。
スフィアラボ
直径525m、ほぼ球形をした大規模研究施設。閉鎖空間内に地球循環環境を再現し、内部の資源だけで自給自足が可能。外壁の特殊ガラスは破壊不可能。LAFIファーストを有し、実験やスフィアラボ全体の管理を細部まで行うことができる。メインゲートとサブの2つの出入り口、輸送用のヘリポートを備える。
霧斬(むざん)
Dランクの遺産。物体に接触した際に物体の固有振動数を発生させることによって、その物質の結合力を弱め、液状化現象を引き起こす。また、位相が逆の振動波で打ち消すことが可能。水が含まれていない鉄などは砂状になる。
M9特殊汎用装甲
Eランクの遺産。特殊合金と関節に仕込まれた対ショックギアにより驚異的な防御力を持つ。ゼクト社が粗悪なコピーを製作した物の流出品が蜃気楼に使用される。亜門が装備していたのはオリジナル。
ユニバーサル迷彩
熱、赤外線、音といった様々な痕跡を隠す特殊迷彩。空気の流れだけは隠せない。
ブレインプロクシ
代理脳、脳の代わりをしてくれる機械。本来、脳死患者などに対する医療用として開発されていた。峰島由宇が開発した遺産で、蜃気楼がこれを転用、戦闘プログラムをインストールし一般人に装着させることで簡易兵士に仕立てあげた。
多段式軽ガスガン(ただんしきけいガスガン)
スペースデブリの高速衝突実験を目的として製作された機材の小型機。直径9mmのアルミの弾をマッハ30超で撃ちだすことができる。弾と副産物であるはずの弾が発生させる衝撃波は多大な破壊力をもつ。
レプトネーター(Leptoneta)
二ツ橋重工が開発している多目的多足型無人戦車の開発コードネーム。人工衛星シグマからマイクロ波によって電源供給を受け行動することができる。低烈度紛争を対象として開発された。武装はレールガン、ワイヤーカッターなど。
視覚毒(しかくどく)
Dランクの遺産。複雑な光の組み合わせにより、脳の体内分泌物を制御する技術で、体内で毒を生成させる(応用方法としてアドレナリンなどのホルモンも操作できる)。理論は光過敏性発作に近い。
天国の門(ヘブンズ・ゲート)
LAFIファーストの中にあった峰島勇次郎への手がかりであり、奨励都市《希望》の地下に埋まっている遺産。本来相容れぬはずの真目家の家紋が刻まれ、都市1つ分の人命と重量によって封印されている。
ナイトメア
強力な暗示による共鳴現象。暗示によって傷ついたと認識すると実際に傷ついてしまうといったフィードバックがみられる。これは影響範囲や効果がごく小さいものであったが、マジシャンはその特性からその欠点を克服しこの遺産を使用できる。
ゲノム・リモデル
遺産の一つ。遺伝子情報を操作しその身体の能力を凄まじく伸ばすことができる。しかし、木梨ほどの急激な変化は見込めない。ビッグフット、スピード、パペットはその被験者。
ウィンディーネ
環あきらが使用する遺産。伝導率が一定の液体を自在に操ることができ、攻撃や偵察に使用することができる。
コーザリティゴーグル
蓮杖直人の使用する遺産。周囲の様々な事象から過去と未来を予測するゴーグル。但し、過去視は過去の遡るほど過去の候補が増え、未来視は1秒先を予測するのに10秒掛かるという始末なのでロストランクとされる。
ト02型合金(トぜろにがたごうきん)
Dランク相当の遺産。ダイヤモンドを超える硬度を持つ7種の合金のうちの1つ。
フリクション・キャンセル
Dランク相当の遺産。常温下での摩擦係数を限りなく0に近づける。
フリーダム
全長320mオーバー、全幅480mオーバーの飛行航空空母で世界最大の航空機。DIAとアメリカ海軍が極秘裏に建造した。建材にト00合金を使用。約3000人の兵員が搭乗でき、95機の艦載機を搭載できる。動力は原子力。ユニバーサル迷彩の技術を備える。
ト00合金
ダイヤモンドを越える硬度とジュラルミンとチタンの合金の四分の一の重量の金属。

既刊一覧

  • 本編
    • 『9S<ナインエス>』 ISBN 4840224617
    • 『9S<ナインエス> II』 ISBN 4840225788
    • 『9S<ナインエス> III』 ISBN 4840226911
    • 『9S<ナインエス> IV』 ISBN 4840227608
    • 『9S<ナインエス> V』 ISBN 4840229066
    • 『9S<ナインエス> VI』 ISBN 4840231230
    • 『9S<ナインエス> VII』 ISBN 484023390X
    • 『9S<ナインエス> VIII』 ISBN 978-4840235860(2007年7月10日発売)
  • 短編
    • 『9S<ないんえす?> SS』 ISBN 4840232741
      • 『峰島由宇、ただいま花嫁修業中!』 (電撃hp vol.30 収録)
      • 『峰島由宇、ただいま乙女の修業中!』 (電撃hp vol.35 収録)
      • 『男の生き方、プライスレス』 (電撃hp vol.36 収録)
      • 『Lady Steady Go!?』 (書き下ろし)
      • 『由宇と麻耶、二人で花嫁修業中!』 (書き下ろし)
    • 文庫未収録
      • 『夏の日の空になりたい』 (電撃hp vol.41 収録)

外部リンク

  • LAFI.NET(葉山透公式ホームページ) Flashムービーで単行本等の予告編を観る事が出来る

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