黒鷺死体宅配便

出自宅犬維基
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模板:継続中の作品 模板:漫画黒鷺死体宅配便』(くろさぎしたいたくはいびん)は、原作大塚英志、画山崎峰水による漫画作品。第1・2話は「月刊少年エース増刊 サイコエース」のvol.1,2、第3・4話は「月刊エースネクスト」の2000年10月号、11月号、第5~11話は「KADOKAWAミステリ」の2002年4~11月号、第12・13話は「少年エース」の2003年7、8月号、第14~19話は「月刊少年エース増刊 エース特濃」のvol.4~9、第20~23話は「Comic 新現実」のvol.1~5、第24~30話と外伝2話は「少年エース」の2006年7~12月、2007年1、3~4月号にて掲載され、現在は2007年3月に創刊した青年漫画誌「コミックチャージ」で連載中である(いずれも角川書店)。

単行本は2008年3月現在、8巻まで刊行。 模板:ネタバレ

概要

それぞれ特技を持った某仏教大学の学生5人が、望まぬ形で死を迎えた依頼人(死体)の望みを聞き、報酬と引き換えにその願いを叶えていく新感覚ホラー漫画。

イラク戦争堀江貴文赤ちゃんポストなどの時代を風刺したネタや、中国奥地の達者コインロッカーベビー杉沢村などの都市伝説を元にしたネタがある。

少年エース」の2006年11、12月号にて、外伝『松岡國男妖怪退治』(まつおかくにおようかいたいじ)が連載された。本編との関わりは不明。

登場人物

黒鷺死体宅配便のメンバー

唐津 九郎(からつ くろう)
主人公死体に触るとその死体の声(残留思念)が聞こえるという、イタコ(に近い)能力を持っている男性。自身に憑く謎の霊「やいち」の力を借用して死体を動かすこともできる。日頃は無気力だが正義感が強く、困っている人は放って置けない性格。東北地方出身。スキンヘッドなのだが、ケレエレスに「ハゲ」呼ばわりされている。
「千代田仏教大学」の卒業生なのだが、肝心の就職先が無かったため、佐々木達と共に「黒鷺死体宅配便」を立ち上げる。
沼田 真古人(ぬまた まこと)
唐津の相棒。金や水脈は発見できないが、死体を発見する事が出来るダウジングの能力がある男性。性格は単純で情に弱く、おばあちゃん子。しかし、いつも金欠なせいか金にがめつい所がある。群馬県出身。長髪で常にサングラスを着用している。メンバーの中で一番背が高く、素手でトラックのフロントガラスを叩き割る程の腕力がある。ほとんどの場合、車の運転は彼が担当している。
唐津同様、同仏教大学の卒業生なのだが就職先が無かったため「黒鷺」に勤めている。
佐々木 碧(ささき あお)
「黒鷺」の発案者及び実質的なリーダーを勤める女性。「黒鷺」の前身であるボランティアグループ「友の会」の会長も務めていた。特殊な能力は無いが、いつもインターネットやハッキングなどで情報収集をし、裏から唐津達に命令を出している。他にも、唐津達とは違い「黒鷺」を営む傍ら、大学院で臨床心理の勉強をしている。
15年前に両親と末っ子の妹を殺害されており、その後は親戚に引き取られた。引き取られる前の苗字は「斎藤(さいとう)」。唯一生き残った家族である長女の姉がいるが、そりが合わない故に仲は良くない。
基本的にクールで事務的な性格。スタイルが良く、一見すると美人。数々の危機を唐津や「やいち」に助けられてから、唐津に惹かれていっているようだ。
槙野 慧子(まきの けいこ)
エンバーミングの資格を持った女性。アメリカに留学し、資格を取得した数少ない日本人の一人。そのため英語も堪能である。性格は明るく、いつも沼田相手にちょっかいを出している。メンバーの中では一番小柄で、実年齢よりも極端に若く見える。
唐津達とは違い、現在も同仏教大学の学生である。米軍基地でのエンバーミングや、映画の撮影現場で特殊メイクなど、ユニークなアルバイトを数多く行っている。
谷田 有志(やた ゆうじ)
左手に付けたマペットを通じて宇宙人と交信するチャネリングの能力を持つ男性。前髪で両目が隠れている。都市伝説にも詳しい。性格は大人しいが、時々周りが見えず暴走することがある。他のメンバーと違い役に立つことが少ない、自分の能力にコンプレックスを抱いていた(しかし現在は落ち着いている)。
唐津同様、同仏教大学の卒業生なのだが就職先が無かったため「黒鷺」に勤めている。一時期脱退し「楡セレモニー」に就職したが、そのエグい経営方針についていけず「黒鷺」に出戻った。その際に知り合った睦美に惚れていたが、フラれてしまった。
ケレエレス
宇宙人。谷田の左手に付いているマペットに憑依して、話をしたり体を動かしたりしている。谷田とは対照的な賑やかな性格でお喋り。いつも一言多く、沼田や唐津を怒らせている。時々、全てを悟っているかのような口調で話をしたり、危険を察知したりしていることから、何か特殊な能力が備わっているようである。
やいち
唐津に憑く謎の霊。唐津曰く「古い知り合い」。強力な霊能力を持ち、「黒鷺」のメンバーの危機を何度も救っている。彼は何者なのか、何故唐津に憑いているのか、全てが現在不明。
キャラクターのモデルは某霊能漫画キーマンでもある守護霊と思われる。

協力者たち

笹山 徹(ささやま とおる)
新宿区役所の福祉課の第一係長を勤めている男性。元殺人課の刑事なのだが、坊主頭に派手なスーツという格好からヤクザにしか見えない。右足が義足でいつも金属製の杖を突いて歩いている。頭の左斜め上に大きな傷痕がある。外国人が多い新宿区に勤めているため、中国語英語スペイン語タガログ語などの外国語が話せる。区役所に転職した動機は、刑事時代に余りにも残酷な場面に遭遇しすぎて嫌になったから。ドケチでいつも「黒鷺」に面倒な仕事をただで押し付けてくる。しかし、メンバーが困っている時に助けてくれたりと世話も焼いてくれている。
余談だが、原作者が同じ大塚英志の作品である『多重人格探偵サイコ』と『探偵儀式』に同名の刑事が出てくる。この作品の笹山は彼の未来の姿だと思われる(『サイコ』のエピソード内の出来事を、過去に自身が経験したことだと語っている)。
香山 ジェニー(かやま - )
精神科医の女性。佐々木のゼミの講師で、過去に佐々木が両親を殺されたショックでPTSDになった時の主治医。死体を見て驚くのに、唐津の能力を見ても驚かない変わった性格の持ち主で、佐々木曰く「何か根本的なとこが抜けている人」。TV出演の依頼が来るほどの美人だが、実は笹山と同い年。精神科医になった理由は、死体を見るのが嫌なのと、手先が不器用だったから。
キャラクターのモデルは香山リカだと思われる。
でん寺の和尚(でんでらのおしょう)
東京のゴミ捨て場にある寺「でん寺」の和尚を名乗る男性。行き場所を失い捨てられた老人の死体を供養している。遠野生まれ。
ちなみに「でん寺」とは、「遠野物語」に出てくる「デンデラ野(姥捨て山)」を元につけた名前。
笹山 停(ささやま とまる)
笹山徹の又従兄弟。大山田村の観光課長代理を務める男性。外見が徹に瓜二つ。しかし彼の場合は左足が義足で、頬の右斜め下に傷痕がある。服装も普通の地味なスーツで、性格も徹に比べて穏やかで気前がいいなど、色々な面で正反対と言える。
秋葉 零児(あきば れいじ)
心霊専門の探偵を名乗る男性。霊銃「迦具土」で霊を成仏させることが出来る。霊を見たり心霊写真を撮ることも出来る。その彼の力のおかげで唐津は「やいち」の容姿を知ることが出来た。
作画の山崎峰水の過去の作品『MAIL』の主人公。
ライナ ゴーン
アメリカのオハイオ州にある大学で法昆虫医学を学んでいる女性。夏休みに群馬の山奥で出合った「黒鷺」のメンバーに興味を持ち、唐津達の大学に交換留学でやって来た。イナゴの佃煮が好物でいつも食べている。しかし、カタツムリは苦手なようだ。
菊池 結(きくち ゆい)
「角川中央病院」に勤める女性看護師。亡くなった人の声が一言だけ聞けるという、唐津同様のイタコ体質の持ち主。10年前に起きた旅客機事故の唯一の生存者で、イタコの能力もその事故がきっかけで身に付いたものである。医療という仕事をしながらも迷信を信じており、二つを割り切れずに迷っている。

「やいち」関係者

???
強力な霊能力を持つ謎の少女。「やいち」の母と手を組んでおり、「やいち」を消そうとしているが、理由などは不明。
ツギハギ男に同行する大きなリボンを付けた少女というキャラから、モデルは某漫画のヒロインと思われる。
頭白 慎吾(ずはく しんご)
元東京都監察医務院の監察医。顔に「やいち」の物とそっくりな大きな傷跡がある。昔、都内で起こった連続殺人事件の犯人(この事件は笹山が最初に担当した事件)。自分で殺した死体を自分で検死解剖していた。置き手紙で呼び寄せた笹山に銃で撃たれ死亡し故郷に土葬されたはずだったが、殺人や自殺の現場専門の清掃会社「白鷺死体清掃サービス」の一員として潜伏、鈴木 一郎(すずき いちろう)を名乗り生きていた。???と同じく唐津と「やいち」を消そうとしているが、その理由は現在不明。
顔の傷跡、一部だけ白髪という髪型、医療関係の職業から、モデルは某漫画の主人公と思われる。
「やいち」の母
かつて「やいち」を身ごもっていたという女性。既に故人だが霊体となり「やいち」を消そうと企んでいる。
泣き女のばあさん(なきおんな - )
泣き女をしているお婆さん。谷田のアイデアで一時期「黒鷺」のメンバーと泣き女の仕事をした。彼女が泣くと葬式に出席している人々がみな哀しい気持ちになり、涙が溢れてしまう。唐津の過去に関係があり、「やいち」の母とも関係があるようだが、現時点では不明。
井上 伸次郎太(いのうえ しんじろうた)
元ホームレスで現在は施設に入所している80歳ぐらいの老人。「黒鷺」のメンバーが施設を訪れていた際に自然死していた。大杉田村という都市伝説上にしか存在しないと思われていた村の出身。何十年か前に戦争中南京大虐殺を経験した友人が酷いノイローゼになり、村の人々を次々と殺害してしまう。彼はその友人を自らの手で殺害するという過去を持つ。その時、彼が保護した赤子の傷跡が「やいち」の物と酷似しているが、現時点では関連性は不明。
テンコちゃん
沼田が新たに借りた部屋の屋根裏で死んでいた女性。久保 千春(くぼ ちはる)という女性の娘らしいのだが、生まれてからずっと彼女の家の天井裏で育てられていた(そのため死体発見時、足が未発達だった)。しかし母である久保が頭白に殺されてしまい、テンコも餓死してしまう。唐津達に母を殺した犯人を教えた何日か後に火葬されるが、途中で突然動きだし唐津に「やいち」への恨み言を言いながら襲い掛かってきた。その前夜に霊安室に忍び込んだ頭白がテンコに言った「呪いの元凶」というものが関係しているらしいが、それが何なのかは現在不明。
なお、「テンコちゃん」とは彼女の死体から出た体液で天井裏に出来たシミを見て、そのシミに槙野がつけたあだ名。

楡セレモニー

楡(にれ)
超巨大葬儀企業「楡セレモニー」の社長を勤める男性。キザでイヤミな性格。12年前通り魔に3歳の娘の命を奪われ、娘を守ろうとした妻もナイフで体中を傷付けられ植物人間になってしまう。犯人は無論死刑になったが、彼の気は納まらなかった。この経験が元で「不倶戴天」を思いつき今にいたる。唐津の能力に興味があり、一時期「黒鷺」と合併を考えていたが断られてしまった。
楡 睦美(にれ むつみ)
楡の養女で、死者を生き返らせる「反魂の術」という能力を持った少女。しかし、その力はまだ未熟で完全に死者を蘇らせることは出来ず、蘇らされた死者は時間が経つと理性が消え凶暴化してしまう。
彼女の父親は何人もの命を奪った殺人犯で死刑が確定している。父の死刑後その死体を蘇らせるために、楡の考えや「不倶戴天」について良く思ってはいないが手を貸していた。しかし裏では「不倶戴天」の犠牲者を再び蘇らせ、その時の参加者を襲わせ命を奪うという酷い行動をしていた。ついには谷田を利用し「不倶戴天」の妨害を図るが、紆余曲折の末に生活のため今の状況を割り切ることにした。
中井 石丸(なかい いしまる)
「楡セレモニー」の顧問弁護士。楡の部下の一人である白髪の老人。右目が斜視になっている。
原作の大塚英志による『多重人格探偵サイコ』の小説版に同名の弁護士が登場するが、関連性は無いと思われる。
死戸(しぬへ)
「楡セレモニー」の新しいスタッフ。漢方医とエンバーミングの資格を持つミイラ師。体中包帯だらけの大男。吃音の癖がある。当初は不気味な感じだったが、本当はひょうきんな性格の様で冗談も言う。「黒鷺」のメンバーには協力的。実は彼は江戸時代に漢方医に輸入されたミイラで、あの世に入るための「死者の書」が盗掘で失われたため成仏出来なかったのを、睦美の力で蘇らせてもらったらしい(それを裏付けるかの様に、体を覆う包帯の裏側にはエジプトの古代文字がびっしりと書き込まれている)。本人は火傷の痕を隠すためだと言っているが、定かではない。

樹海郵便局

小泉 純太郎(こいずみ じゅんたろう)
「樹海郵便局」で局長を勤めていた男性。曾祖父の代から続く郵便局が郵政民営化で潰れかけていた為、樹海を利用した新サービス「幽パック」を行っていた。しかし、地元業者の談合の証拠を知っている死体と話をし、それを見ていた地元業者に口封じとして殺されてしまう。
名前の由来は郵政民営化を進めた張本人である小泉純一郎元総理から。
森口 雪子(もりぐち ゆきこ)
「樹海郵便局」で局員を勤めている女性。特定の場所(彼女の場合は樹海)でしか能力を使えないイタコの事を「根付きの巫女」と言い、彼女はその力を持っている。この力を使い自殺者の死体から「幽パック」の注文を受けていた。純太郎とは相思相愛だった様子。純太郎の死後、悲しみから立ち直り一人で郵便局を切り盛りしている。
ジュンイチロー
純太郎の愛犬。それなりに賢く、樹海内で死体を捜す役割をしていた。
名前の由来は純太郎と同じく、小泉純一郎元総理から。

筑波大学 ロボット工学科

富野(とみの)
筑波大学」のロボット工学科の男性生徒。パワードスーツお助け君」制作チームのリーダー格。『機動戦士ガンダム』オタクで、パワードスーツも人が着用するモビルスーツ型にしようとこだわっている。
名前は『機動戦士ガンダム』の監督、富野由悠季から。
手塚(てづか)
「筑波大学」のロボット工学科の女性生徒。パワードスーツ制作チームの紅一点。『鉄腕アトム』オタクで、パワードスーツも電子頭脳が持つ自立型にしようとこだわっている。
名前は『鉄腕アトム』の作者、手塚治虫から。
永井(ながい)
「筑波大学」のロボット工学科の男性生徒。パワードスーツ制作チームのムードメーカー。『マジンガーZ』オタクで、パワードスーツもパイルダーオンが出来るスーパーロボット型にしようとこだわっている。
名前は『マジンガーZ』の作者、永井豪から。

その他の登場人物

山川(やまかわ)
アイドルグループ「ドキッ娘」の元メンバー山川 有希(やまかわ ゆき)の父親。父親でありながら娘に性的虐待を行っていた。彼女を自分の手から奪った彼女の恋人、藤沢 冬也(ふじさわ とうや)を憎んでいる。最後は自殺した娘の死体に拘束された挙句、同じく自殺した藤沢の死体に血を顔面に吐き掛けられる。「黒鷺」のメンバーに自首すると言ったらしいが、本当にしたかどうかは不明。
筒井 啓(つつい けい)
槙野の留学時代の先輩。当時は一番技術がある優秀なエンバーマーだった。現在はヘアサロン「イマジン」の若き経営者兼美容師をしている男性。しかし、その実体は連続殺人犯で、何人もの女性を殺害後バラバラにして、その死体の一部と別の死体の一部とを繋ぎ合わせて楽しんでいた(本人曰く「完璧な死体を造るための芸術活動」)。最後は犠牲者たちの報復が原因で発狂。
柳川 洋士(やながわ ようじ)
保険会社「第三生命」の保険数理課でアクチュアリーを勤めている男性。彼が持っている手帳とパソコンに入っている特殊なデータから、個人の死亡確率を出すことが出来る。それを利用してその人が死ぬ可能性が高い所に呼び出し、死亡させて高額の保険金を手に入れていた。最期は「やいち」の干渉によって「黒鷺」メンバー抹殺に失敗した挙句、旅客機から外れたボルトが左目に直撃したショックで増水した川に転落、殺害した共犯者の遺体諸共川の藻屑と化した。
渕上 一平(ふちがみ いっぺい)
15年前、佐々木の家族を殺した罪で死刑になった殺人犯。しかし実際は父親しか殺していなかった。その後「不具戴天」の場で睦美の力によって生き返るが、林に殺された姉と対面し、理性を失い暴走してしまう。最後は谷田の活躍で再び天へと昇った。
林 達夫(はやし たつお)
「日本富士見大学病院」の外科医で次期院長候補。佐々木翠の婚約者。右手の人差し指の先にホクロがある。実は15年前に佐々木の母と妹を殺した真犯人。渕上一平の姉、和子(かずこ)も殺していた。15年前の研修医時代に渕上一平の体内に手術器具を残すという医療ミスをしてしまい、それを揉み消す為に翠に接近。「楡セレモニー」の「不倶戴天」を利用して手術器具を取り除こうと考えた。最後は罪状が明らかになり、全てを失い投獄される。
佐々木 翠(ささき みどり)
佐々木碧の姉。過去の体験によるショックから、精神年齢が低い状態で止まっている。髪を染めており、ゴスロリファッションの服を愛用している。林と知り合ってからは、林の指示を絶対に断れないほど彼に依存してしまっていた。林が殺人犯であったことを知った後の詳細は不明。
ハミド アル ムハマド
日本に不法入国していたイラク人男性。湾岸戦争後、日本に出稼ぎの為不法入国していたが違法の臓器売買組織に拉致され、生きたまま体中の臓器を抜かれていた。その後なんとか抜け出しイラクに帰ったがイラク戦争が始まっており、自爆テロに巻き込まれて死亡。しかし死体はアメリカ兵の物と共に日本の米軍基地に運ばれてしまい、彼は「故郷に帰りたい」と唐津に懇願する。唐津は彼の願いを聞き、彼の死体をバグダッドの家族の元へ届けた(家族はそのお礼にフセイン元大統領の肖像画を唐津にくれた)。
自殺バトルロワイアル参加者の一人(じさつ - さんかしゃ - ひとり)
金に困っている人や自殺志願者等が互いに保険金を掛けて殺し合い、生き残った参加者が死んだ参加者の保険金を手に入れられるというルールのネットサークル「自殺バトルロワイアル」の参加者の一人である男性。小太りで下の歯を矯正している。特殊警棒で襲う。サークルの実体を暴く為に囮になった谷田を殺そうとした。最期は唐津と沼田に追い詰められ、自害する。その後、ネットサークル自体も記憶喪失になってしまった別の参加者(の死体)の依頼に応じた「黒鷺」によってその存在が白日の下に晒されてしまう。それまでは、サークル参加者5人を殺したらしい。
布草 鷹四(ぬのくさ たかし)
死体を研究する機関「布草蘇芸生物保存実験工場」の所長を名乗る男性。その実体は日中戦争時に人体実験を行っていた日本軍の特殊部隊、731部隊の生き残りの子孫で創った秘密組織のリーダーであった。仲間と共に生きた人間の人体実験を繰り返し、その成果やデータなどをいろいろな国に売っていた。人体実験に快感を覚える真性のサディスト。最期は実験の犠牲者達の報復にあい、部下諸共皆殺しにされる。
山田 静(やまだ しずか)
秋葉の依頼人である死亡し霊となった女性。臨月を迎えたある日、彼女の学生時代の友人であった大久保 幸枝(おおくぼ ゆきえ)に静の夫との不倫関係からの怨みで殺されてしまう。その時、静の胎内にいた子供が産まれてしまう。大久保は子供を殺そうとしたが、霊となった静は大久保にとり憑き自身の子供を育てさせていた。しかし大久保は一瞬我に返り、子供を殺し遺体をコインロッカーに捨ててしまう。最後は秋葉の力で成仏し、大久保本人も警察へ出頭したようだ。
ペットショップの店長( - てんちょう)
ペットショップ「648」の店長を勤める男性。世界各地から輸入禁止の生物を持ち込んでネットで違法に売りさばいていた。レウコクロリディウムと呼ばれる寄生虫の亜種に寄生されたカタツムリを食べてしまい寄生虫に寄生されてしまう。寄生された後は目が芋虫のように飛び出しているという形相で電柱に登り、「鳥になりたああああい。」と言いながらカラスに両目を啄ばまれ死んだ。
余談だが、彼のこの死に様は読者にとってあまりにも衝撃的で、ネット掲示板などで「この漫画でもっとも怖い話は?」という話になると必ずこの話が出てくる。
西村(にしむら)
「千代田仏教大学」でエジプト考古学を教えている男性教授。発掘作業で毎回借金をしてしまっていたため、不特定多数の人間を殺害・利用して造ったミイラの偽造品を販売し金を集めていた。真相が判明した後、ミイラたちに襲われる。
氷室 冬助(ひむろ とうすけ)
クライオニクスサービス企業「ハバマコーポレーション」の社長を名乗っているが、実際は詐欺師の男性。冷たい場所に入ると「冬眠(眠っている間は食事を摂らなくても平気で、年も取らない)」出来るという特異体質の持ち主。23年前に富豪達を騙し金を手に入れ、時効が完成するまで20年間冬眠していた。時効完成後ヨーロッパへ高飛びしたが、殺されそうになって怒りが頂点に達した唐津たちが持ち込んだ、富豪たちの生首に追い回され、金と生首諸共クレバスに転落、氷漬けの憂き目にあった(しかし、上記した通り彼は低温化では冬眠出来るため、死亡してはいないと思われる)。
黒谷 沙織(くろたに さおり)
30年前「和製オードリー・ヘップバーン」と呼ばれ、世を魅了しながらも電撃引退した伝説の女優。実は死者の声を聴ける「聴耳」という能力を持っていた。???によって殺害され、遺体は娘である叶にES細胞として利用されていた。それを止めさせるために人面疽となって訴え、最後は娘である叶を助けて欲しいと「黒鷺」のメンバーに頼み、体共々炎に消えた。
叶 香(かのう かおり)
美容整形医院「叶クリニック」の女院長。伝説の女優である黒谷そっくりの耳に整形するというビジネスを行っていた。しかし実態は死んだ黒谷の遺体をES細胞として使い、生みだした彼女と同じ耳を患者に移植するというものだった。実は黒谷の隠し子で、実母である黒谷には歪んだ愛情を持っており、そこを???達に利用された。「黒鷺」のメンバーに実態を暴かれた後は、黒谷の遺体と共に焼身自殺を図るが、沼田に助けられた。
船橋 昆布(ふなばし こんぶ)
巨匠と称される大映画監督。しかし、最早それも過去の栄光で、現在は助監督の小山(こやま)に全てを任せきっている。3度目のリメイク映画『猿神家の一族』撮影中に小山が暴走し、スタッフやキャストを殺害する事件を起こしたが、それが原因で撮影意欲が復活した。
モデルは映画監督市川崑と、自らによるリメイクが話題になった映画『犬神家の一族』。しかし、実際の市川監督は制作意欲に溢れていたし、『犬神家の一族』も漫画のような酷い映画ではない。
柳 礼(やなぎ れい)
「千代田仏教大学」の女子新入生。入学式の日に唐津に声をかけられ、それが縁で「黒鷺」の新メンバーになる。しかし実は彼女は既に自殺した故人であり、後悔の念から入学式に現れた幽霊であった。「黒鷺」のメンバーに真相を話した後、天へと昇って逝った。この後、名義上だけではあるが、正式な新メンバーとして迎えられた。
金有(かねあり)
結婚プランナー会社の社長を勤める男性。俗に言うヒルズ族で、TVなどにも出演する有名人。しかし裏では経済ヤクザをバックに、違法行為で会社を大きくしていた。奉納された絵馬に描かれている人間は命を落とすという呪いの神社を使い、生きた人間を死人にし死者と結婚させるという新たな裏ビジネスで金を稼いでいたが、最期は犠牲者たちと同じように絵馬に自分を描かれ部下共々呪い殺された。
フリーター青年( - せいねん)
美大出身なのだが就職先が見つからず、ネットカフェ難民になってしまっていた男性。金有にムサカリ絵馬の絵師として利用されるが、彼の悪事を唐津に話したことで金有の部下に射殺される。その後、唐津に蘇らされて絵馬に金有と部下達を描いた。

外伝「松岡國男妖怪退治」の登場人物

松岡 國男(まつおか くにお)
主人公。後の実在した民俗学者「柳田國男」。東京帝国大学の生徒で、卒業後は明治政府の官僚になる男性。かなり気まぐれで傲慢な性格。しかし、顔が良いのと詩の能力の高さから、女性には人気がある(男性からは嫌われている)。柳田家に婿入りが決まっているが、本人は束縛を嫌ってなかなか婿に入ろうとしない。
やいち
もう一人の主人公。黒鷺村に住んでいる少年。白髪で顔に大きな傷跡がある。性格は内向的だが、行動的で身体能力も常人離れしている。「ミサキ」という霊獣の力を使い、死体を動かすことが出来る。田舎育ちのため、写真を撮られる事や食事の作法に慣れていない。
特殊な外見や能力から、本編の「やいち」と関係があるようだが、今のところ不明。
田山 録弥(たやま ろくや)
松岡の親友。後の実在した小説家「田山花袋」。東京帝国大学の生徒である男性。いつも松岡に振り回されているが、そんな松岡の事を多少理解している。松岡曰く、文学では田山の方が才能があるらしい。
笹山(ささやま)
黒鷺村の寺に勤めている坊主。どうやら彼が「やいち」の世話をしている様だ。
顔が笹山徹にそっくりだが、関係は不明。
柳田 こう(やなぎた - )
松岡の許嫁。富豪の令嬢で美人。松岡に惚れ込んでおり、一刻も早く彼を婿に入れたがっている。
坪井 正五郎(つぼい しょうごろう)
東京帝国大学人類学を教えている男性講師。日本の先住民関係の議論で、よく松岡と意見が対立する様だ。
実在した人物で、詳しくは「坪井正五郎」を参照。
死戸(しぬへ)
松岡が作った死体保管場に勤めている男性。体中包帯だらけの大男で吃音の癖がある。
この外伝での「やいち」や笹山同様、本編との関連性は不明。

用語

  • 大杉田村:殺人鬼によって壊滅された村。杉沢村のパロディ。
    聴耳(ききみみ):
    猿神家の一族:

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「楡セレモニー」が行っているサービス

  • 不倶戴天(ふぐたいてん):「楡セレモニー」が裏でやっている被害者遺族の心救済サービス。殺人の罪等で死刑になった囚人の死体を睦美の術で生き返らせ、身動きの取れなくした囚人を被害者の遺族がナイフで再び殺し恨みを晴らすという恐ろしい物。この囚人達は法的に死んでいる事になっているため、遺族が殺したとしても罪に問われる事は無い。
    エジプシャンセレモニー:「楡セレモニー」が新たに始めたサービス。事前に申し込んであった依頼人を古式にのっとって死戸がミイラにし、棺に入れピラミッド型の墓地に埋葬する。自分が築き上げた財産を遺産相続で親戚などに散財されるぐらいなら、エジプトの王族同様墓の中へ自分の供物として一緒に埋葬したいと考える資産家向けのサービス。
    クライオニクスサービス:「楡セレモニー」が新たに始めたサービス(詳しくはクライオニクスを参照)。担当は死戸。

「樹海郵便局」が行っているサービス

  • 幽パック(ゆう - ):樹海で自殺する人が死んだ後、死体をその人(死体)が指定する場所に郵便局員が配達するサービス。郵便局だから日本全国、津々浦々まで均一料金で配達できる。しかし、死ぬ前に申し込みをしてくれる人はほとんどいないため、ジュンイチローが死体を捜し、雪子の能力で注文を聞いていた。
    名前の元ネタは郵便局が実際に行っている配達サービス「ゆうパック」から。

お助け君(おたすけくん)

  • 初号機(しょごうき):筑波大学 ロボット工学科の開発したモビルスーツ型ロボット。すぐに故障する。
    弐号機(にごうき):自律型ロボット。開発費を3千万円かけて造った大作だが、時間が無くファミコンのROMや古いゲームのコントローラーを流用している。実は霊園から盗んだ死体が材料として使われており、その後死体に霊が降り暴走した。